ホロライブのスタッフを辞めて、にじさんじのスタッフになるお話   作:主義

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タイトルに1日目と書いてありますが、スタッフの参加はにじGTAの3日目からです。

そして本当であればこの日にログインしていない人など、色々とあると思いますが、そこら辺はご了承ください。




【1日目】ついてにパン屋として営業を始める

 

僕は初日から参加するのはちょっとお仕事の関係上、難しいこともある。さすがに僕はゲームに全てを費やすわけにはいかない。一応、他のお仕事も進めながらということで限られた時間だけログインすることにしている。

 

 

 

そうなると僕が初めて参加することになったのは3日目になった。お店などの準備や販売の仕方などは少し前に叶さんから教わった。

 

それのお陰で一人で営業していくことに対しての不安は少し取り除かれたけど、それでもゼロということにはならない。

どうにか慣れていくしかないかな。

 

 

 

 

もう一つ不安なのは…初めて配信というか、動画をとることになったことだ。いずれ公式で僕視点の動画は使われることになっている。

 

 

まずはどうにかお客さんを呼ばなくちゃいけないよね。さすがに公式でもいずれ上がるらしいし、何も起こらず、誰もお客さんが来ないなんてことがあったらさすがにまずい。

 

でも、叶さんと星川さんの提案で僕がここにいることは公表しないらしい。あの二人が言うにはその方が盛り上がると。

 

 

 

 

 

 

そして僕は来てくれるか分からないお客さんを待つことにした。

 

 

そんな状態から1時間が過ぎた頃にお店の扉が開けられた。

 

最初のお客さんは…魔界ノりりむさんだった。明らかに本物のりりむさんとは全然違うけど、頭の上に表示されている名前を見る限りは魔界ノりりむさんで間違っていないと思う。

 

「ここって…パン屋で合ってる?」

 

 

「はい。合ってますよ」

 

それからすぐに何か要求されると思っていたけど、りりむさんはしばらく固まってしまっている。

 

 

「あ、あの…どうしたんですか?」

 

 

「え…間違っていたら悪いんだけどさ」

 

 

「なんですか?」

 

 

「スタッフさんですか?」

 

 

「そうですよ」

 

 

「まじで?」

 

 

「まじです」

 

 

「なんで?」

 

 

「叶さんたちに招待されたんです」

 

 

「そっかぁ…」

 

 

 

すると一瞬、静かになったかと思えばりりむさんは僕との距離を詰めてきた。

 

 

「ま、まじで!!スタッフさんがここに来たの!?」

 

 

「…あ、はい…」

 

 

「いいむ、参加して良かった!これだけでも参加した意味があるって!!」

 

 

「な、なんでですか…?」

 

さすがにりりむさんの盛り上がりようについて行けない。なんで、りりむさんのテンションがここまで上がっているのか分からないし。

 

 

「だって面白いじゃん!スタッフさんとゲームをするとか絶対に面白いに決まってるし!」

 

 

「そ、そうですかね?」

 

 

「これは荒れるよ。絶対に荒れる!荒れて荒れまくるね!」

 

 

「荒れませんって。僕一人の存在でそこまで荒れたらおかしいですって。あと配信の方は本当に荒れないで欲しい」

 

 

「いや、荒れるね。いいむの予想では絶対に荒れるね。これは戦争になるね!」

 

 

「だからなりませんって」

 

それからもりりむさんはずっと『荒れるね!』とか『これは面白いことになってきた』とかずっと言い続けていた。そしてその興奮がある程度、過ぎ去った後にりりむさんに商品説明などをすると興味を示してくれた。

 

 

「この200万以上買った人に特別なおまけが付いて来るって書いてあるけど、これなに?」

 

 

「あ、それは叶さんの提案で実現されたもので、いるのか分からないんですが」

 

 

「具体的にはどういうことなの?」

 

 

「このお店で200万以上買い物をしてくれた人には『僕が出来る限りのことを叶えます券』が付いて来るんです」

 

これを叶さんから提案された時は本当にいるのかと疑問に思ったが、あった方が面白いと押し通されてしまった。だけど、自分に叶えられる範囲なんて本当に限られるようなこと。

 

 

「え、これって本当に願い事を叶えてくれるんですか?」

 

 

「叶えられる範囲のことに限られていますが」

 

 

「これはこの世界だけ?それとも現実の方でのお願い事でもいいの?」

 

 

「…ま、まぁ…どっちでもいいですよ。さすがに叶えられないものを言うのは勘弁して欲しいですけど」

 

僕に叶えられる範囲なんて本当に限られている。

 

 

「かなかなも面白そうなものを作ったよね」

 

 

「そうですかね」

 

 

「そうだよ!これって例えば一回目の買い物で200万円を使って券をもらって、また別日に200万円を使ったら二枚目は貰えるんですか?」

 

 

「う~ん…どうなんでしょうかね。そういうことについてはあんまり深く打ち合わせをしなかったんですよね」

 

正直、200万円も買う人がいないと思っていたのでそこまで考えていなかった。このゲームの世界での200万円の価値というのがどれくらいなのかは分からないけど、僕の尺度はやっぱり現実の世界と同じなので大金という認識だった。

 

 

「じゃあ、何回でも買えることにしようよ!」

 

 

「え…そんなこと決めちゃっていいんですかね」

 

一応、ここまで叶さんと星川さんに助けてもらいながらやっているわけだし、あの二人の知らないところで勝手に決めちゃっていいのかという…。

 

 

「大丈夫だって!!かなかなもサラちゃんもそんな細かいこと気にしないって!」

 

 

「そ、そうですかね…。それならいいんですけど」

 

そんなことを話していると…またパン屋の入口の扉が開かれた。

 

 

「ここ辺りに……」

 

 

「あ、獅子堂さん」

 

 

「その声は…スタッフさん?」

 

 

「そうですよ」

 

 

「いいむもいるよ~」

 

 

「りりむ先輩も……。この状況は一体どういうことですか?」

 

 

「そうですね。簡単に説明すると――――

 

 

 

僕がこのゲームに参加することになったこと。それを主導してくれたのが叶さんと星川さんだったこと。今はりりむさんがこのパン屋に来て、色々と話していたところだということなどなどを要約して話した。

 

 

「え…ってことはスタッフさんもやるんですか!?」

 

 

「そうですね。皆さんのお邪魔にならない程度に活動する予定です。叶さんもそこら辺を踏まえて、パン屋という役職にしてくださったんだと思いますし」

 

もちろん、僕の視点は公式で上がる予定になっているのであんまりライバーさんと関わっていないというのは面白みがなくなってしまうかもしれないが、関わり過ぎるのも良くないというのは分かっているつもり。あくまでこれはライバーさんたちが作り出す物語だから。

 

 

「まじ…っすか?」

 

 

「本当ですよ。この世界にライバーじゃない人がいるのは嫌かもしれませんが、大人しくしているので許してください」

 

 

「いやいや、うちはスタッフさんが参加するのが嫌とかはないよ。むしろその逆だよ。スタッフさんとこういうゲームを出来るのはとっても面白いし、楽しみだけど」

 

 

「だけど…?」

 

 

「スタッフさんがいるってことは絶対に大きな事件が起こっちゃう気がします」

 

 

「そんなことはないと思いますよ。僕もそこまで出しゃばるようなことはないので」

 

 

「いや…スタッフさんがそんな感じでも周りの人が巻き込んできますよ」

 

 

「……巻き込まれないように気を付けるので」

 

 

その日はりりむさんと獅子堂さんとお話をして終わった。後帰り際に二人共、200万円分のパンを買ってくれたので一日目としては上々の売上が得られたと思う。

主人公は誰かと結ばれて欲しいですか?

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