ホロライブのスタッフを辞めて、にじさんじのスタッフになるお話 作:主義
そして本当であればこの日にログインしていない人など、色々とあると思いますが、そこら辺はご了承ください。
そして今日の営業を終えて、もう店じまいをしようとしていると扉が開いた。視線を扉を開けた人物の方に向けるとそこには金髪、制服に身を包んだ女子高生がいた。
「星川さん、いらっしゃいませ」
「きたよ~」
「お忙しいところ、来ていただいてありがとうございます」
叶さんも星川さんも本当に忙しい。本当に部外者の自分から見ても、忙しそうだし、本当にすごいと思ってしまった。
「スタッフさんがやっているお店に星川が顔を出さないわけないじゃん!」
「それはありがとうございます」
「配信は切ったんですか?」
「切りましたよ。さすがにスタッフさんとの会話を配信にのせるのはあんまり良くなさそうですし」
「それはありがとうございます。魔使さんのこともあるので今はあんまり波風を立てたくなくて」
星川さんはよく抱き着いてきたりと、配信にのると変な誤解を生んでしまうかもしれないので切ってくれた方が有難い。
魔使さんの件に関しては一応冗談ということで大方の人が信じてくれているらしい。でも、一度配信してしまった以上は一生残るし、視聴者さんの中には疑いの目で見てしまう人も少なからずいると思う。やっぱりライバーとの距離感はもうちょっと考えないといけないかもしれない。
この企画が終わったらしっかりと考える時間を設けよう。
そんなことを考えていると星川さんが少しずつ距離を縮めて来る。
「星川、ちょっと癒して欲しいです」
「癒して欲しい?」
「うん。なので星川の喋り相手になってください」
「それぐらいなら別に問題ないですけど…」
「じゃあ、スタッフさんもこっちに来てよ。話そう~」
「はい、わかりました」
僕は星川さんの方に行き、普段はお客さんが座っているところに腰を下ろす。そして星川さんは僕の目の前に座った。
「どう、このお店は?」
「星川さんたちのお陰でしっかりと営業させてもらえています。ちょっと繁盛し過ぎて困っているのと、後に公式で編集して僕視点の動画が上がるらしいんですが、ちゃんと映像として面白いものになっているのかと心配で」
「まぁ、繁盛するのは良いことだよ。でも、本当に忙しくて手が回らなそうなら星川を呼んでよ。スタッフさんのためならどんなところでも星川は行くからさ!」
「ありがとうございます」
「そして映像に関しては…絶対に大丈夫なので心配しないでください」
「そうですかね…」
「大丈夫です。正直、ライバーの皆がスタッフさんと話しているだけでも全然問題ないですよ。それだけでも見てくれる人はたくさんいると思いますし」
「そうだといいです」
星川さんの話を疑う訳じゃないけど、本当かな。だって今のところそこまで大きいことも起こってないし、普通に僕がライバーさんを接待しているだけだった。その映像を見て、普段にじさんじを見ている人は楽しんでくれるんだろうか。最悪、ボツになりそうな気もしているんだよね。
「星川もたまに他のライバーさんの視点で見ている時にスタッフさんのお店に行っているところに出くわしたりするんですが、本当にスタッフさんってすごいっすよね」
「すごい?」
「だってほとんどのライバーがスタッフさんのところに来るじゃないですか。それに皆、かなり楽しんでいるしさ」
「それは皆さんが気を遣ってくれているんだと思いますよ。最初に来てくれたりりむさんが色々と皆さんに広めてくれたお陰でもあると思いま
「リリムさんが広げてくれたのはあると思いますけど、やっぱりスタッフさんの影響ですよ。ここまで繁盛しているお店ってないですし、本当にスタッフさんの影響力ってすごいです。だってホロライブの人たちにもかなり好かれてますよね」
「そんなことはないと思いますけど」
「スタッフさんがどんな風に言ったとしても好かれてますよ。まつりちゃんなんてもうヤバい感じじゃないですか」
「…夏色さんは少し特殊なんですよ。なぜか、ずっと僕に抱き着いてきたり、手を繋いだりしてくるんです。もう夏色さんのことでどれだけ頭を悩ませたか分かりませんよ」
ホロライブにスタッフとして所属している時からタレントとの距離感はちょぅっとおかしかった。もちろん、夏色さんだって出会った頃からあんな感じではなかった。あんな風になってしまったのは僕が夏色さんの相談にのってしまってから。それから色々と頼られるようになって結果的に行き付いてたのが…あんな感じだった。
「え、まつりちゃんってスタッフさんと手とか繋いだりしてんの!?」
「…そ、そういうこともあったってだけなので、あんまり配信とかにのせないでくださいね」
「のせないけど、そんなことよりまつりちゃんはどこまで行ったんすか!?」
「どこまで…って?」
「スタッフさんとの距離感をどこまで縮めたんすか!?」
「別に普通のタレントとスタッフの距離感だと思いますよ」
「いや、普通のタレントとスタッフとの距離感で手を繋いだり、抱き着かれたりしませんよ」
「ま、まぁ…それはそうですね」
「星川はスタッフさんに注意したいことがあります」
「なんですか?」
「スタッフさんはもっとガードを固くしてください!」
「ガード…?」
「スタッフさんがタレントとの距離感を気を付けているのを知っていますが、最近なんか近くないですか」
「…それはそうかもしれないですね。今までに比べたら近いですね」
星川さんの言う通りでちょっと…ライバーさんとの距離感は考えないと。
「例えば、ひまさんとかクレア様、石上、りかしぃとか挙げればキリがないぐらいに!」
「名前を挙げた方とは普通にお話をしたぐらいで、そんなに親しいと言われるような関係性ではないですよ」
「それはスタッフさんが思っているだけです。相手がスタッフさんとの距離をどんな風に想っているのかはまた別問題なんです!」
「は、はい…」
「そして何より星川が許せないのは…社さん、社長、チャイカさん……特に甲斐田!」
「…なんでですか?」
「だって聞くところによると男性陣で遊園地とか言ったらしいじゃないですか」
「行きましたね。でも、確か甲斐田さんは遊園地には行っていないと思いますよ」
「そうです。だけど、星川は聞いちゃったんです。本人から」
「なにをですか?」
「二人きりで買い物に出かけたって…」
「え…そんなことをした覚えはないんですけど」
「誤魔化さないでください!甲斐田が言ってたんです。『スタッフさんと一緒に機材を買いに行ったんです』と」
「あ、確かに行きましたね」
甲斐田さんと偶然会った時に機材が壊れて困っているという話を聞いたので、少し手伝わらせてもらった。一応機材に関してはそれなりに知識がある方だと思っているので力になれたらと思って。
「そんなのずるい!何より甲斐田のあの話し方がムカつく!!なにあの、自分は二人きりで遊んだことはあるけど~?みたいな感じの甲斐田の態度は!!」
「いや、甲斐田さんにそんなつもりはないと思いますよ」
「なに…スタッフさんも甲斐田の肩を持つの!」
「別に肩を持つわけではないですけど…」
「もとはと言えば、これはスタッフさんが甲斐田と一緒に遊びに行ったりするからですよ!」
「遊びに行ったわけではないんですが……」
「二人きりでどこかに行ったんだったら遊びだし!!」
そんなつもりはなかったんですが……。少しでも甲斐田さんのお役に立てればと思っていただけで。
「すいません。星川さんに不快な思いをさせてしまったのなら謝りますよ」
「…ほんとに分かってますか?」
「分かってます。これからはちゃんと距離感を考えるので」
「じゃあ、星川と機材を買いに行こう」
「なんでですか?」
それだとまた距離感のことが問題じゃないかな。甲斐田さんとのことで距離感が問題になったのに、星川さんと同じことをしてしまったらまた同じようなことの気が。
「スタッフさんは星川と行きたくないの?」
「そ、そういうわけではないんですが」
「へぇ~スタッフさんは星川よりも甲斐田のことが好きだったんですね」
「そういうわけでは…」
「もういいですよ。星川がスタッフさんに抱き着いたこととか色々、配信で話しちゃおうかな」
「…わかりました。行きましょうか」
星川さんの言っていることがただの脅しであることは分かっている。でも、星川さんは思いきってしまった時に何をするか分からないところもある。
その後も星川さんとの話は続いた。
主人公は誰かと結ばれて欲しいですか?
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結ばれて欲しい
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結ばれないで欲しい