ホロライブのスタッフを辞めて、にじさんじのスタッフになるお話   作:主義

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タイトルに7日目と書いてありますが、スタッフの参加はにじGTAの9日目からです。

そして本当であればこの日にログインしていない人など、色々とあると思いますが、そこら辺はご了承ください。




【7日目】メカニックへのパンの配達をする

明日は早いので今日は数時間程度ログインしたら止めるつもり。さすがにリアルの仕事に影響が出るのだけは避けたいですし。まあ、これも仕事みたいなもんなんだけど。

 

 

 

そして今日はログインしてすぐにイブラヒムさんから電話が掛かって来た。

 

 

「こちら…パン屋です」

 

 

「あ、俺です」

 

 

「イブラヒムさんですか?」

 

 

「そうっす」

 

イブラヒムさんはメカニックの会社を経営していると聞いた。

 

 

「それでこちらにお電話を頂いた用件を聞いても良いですか?」

 

 

「そちらのパン屋さんって配達までやってくれたりします?」

 

 

「一応できます」

 

叶さんには本当に何から何までやってもらっている。正直、僕が何かをやるというよりも全ての用意を整えてくれる。後で叶さんにしっかりとお礼を言っておかないと。

 

 

「じゃあ、うちに宅配をお願いできますか?」

 

 

「わかりました。何時頃に伺えばいいですか?」

 

 

「何時でも大丈夫です。スタッフさんの都合の良い時間に届けてくれれば全然問題ないです」

 

 

「承知しました。では30分後に伺います」

 

 

「お願いします」

 

 

「よろしくお願いします」

 

イブラヒムさんとの電話を終えると、僕は用意を始めることにした。少し運転で心配もあるけど、僕が運転する以外はない。現実では普通に運転する。でも現実とゲームは違うので簡単に操作できるとは思えない。

 

何よりにじさんじのライバーさんが自由自在に動いているから事故らないかが心配だ。

 

 

 

イブラヒムさんのお店に着くとまずは社長に挨拶しに行く。

 

「お約束通り、出張販売に来させてもらいました」

 

 

「ああ、ありがとうございます。他の皆も楽しみにしてくれているみたいなんで呼ばせてもらいました」

 

 

「それは嬉しいです」

 

そんな挨拶をしているとハジメさんが近付いてきた。

 

 

「ハジメさんもお久し振りですね」

 

 

「お久し振りです」

 

渋谷ハジメさん。彼もライバーさんの中ではそれなりの関係値を気付いている方に入る。前は一緒に『チキン南蛮』を食べたりしたこともあった。

 

男性陣とはそれなりに関係値を気付くことに対しての抵抗が低い。でもその反対に女性陣との関係は本当に慎重に考えて行かなくてはならない課題。異性と同性では出掛ける時の見られ方が全然違う。

 

男性と出掛けたところで仲の良い友人のように移るかもしれないが、女性だと変な憶測を読んでしまう可能性もある。

 

 

「また一緒にどこか食べに行きませんか?」

 

 

「いいですね。僕もハジメさんと食べに行きたいと思っていたんです」

 

すると次は天宮さんが近付いてきた。

 

 

「え~ハジメさんとスタッフさん、ご飯行ったんですか!?」

 

 

「行きましたよ」

 

 

「あまみゃ、誘われてません」

 

 

「誘ってませんので」

 

 

「誘ってよ!!」

 

 

「いや、男同士で行きたかったので」

 

 

「じ、じゃあ…今度はあまみゃと行きませんか?」

 

 

「…それは気が向いたらという感じで…」

 

これは全員が配信枠を持っているのだ。ここで下手ことをすれば炎上する未来が本当に見える。特に天宮さんみたいな人とご飯に行く約束をしたとなれば確実に問題になる。

 

 

「あ、あまみゃとはいきたくないってこと…?」

 

それは反則ですって…。そんな風に言われたら肯定的な言辞を返さないわけにはいかなくなっちゃたじゃないですか…。断れば僕に対して悪い印書を抱かれたり、スタッフってこんな感じだと思われるかもしれない。でも、ここで肯定的な返事をすればタレントとご飯に行くものなのかという感じで炎上しそう。

 

 

ここで天宮さんの問いかけに対して断れるほど…僕の心は強くない。

 

 

「…そんなことないですよ。機会があれば天宮さんともお食事をしたいと思っていますよ」

 

 

「ほんとですか?」

 

 

「はい、本当ですよ。機会があれば行きたいです」

 

よく社会人で使う手。機会があれば行きますという言い方はほぼ行かない。だってその機会を作ろうとしませんからね。

 

 

「うん!あまみゃ、スタッフさんから誘ってくれるのを待ってるね」

 

 

「…はい…」

 

なんか天宮さんに申し訳ない気がしてきたけど、許してください、

 

 

「あ~スタッフさんがあまみゃをいじめてる~」

 

 

「いじめてませんよ。変なことを広めないでください」

 

 

「でも、あまみゃのお誘いを華麗にする―しようとしてませんでした?」

 

 

「そんなことしてませんよ。僕は本気で天宮さんとお食事にいこうと思ってましたよ」

 

 

「それを私の目を見ながら言ってください」

 

 

「…僕は天宮さんと本気で食事にいこうと思ってますよ」

 

 

「本当に行ってあげてくださいね」

 

 

「…わかってますよ」

 

まぁ…天宮さんが絶対に配信で僕と食べに行ったことを話さない。もしくは僕を別の友達と置き換えて話してもらうようにしてもらえるんであれば…。

 

 

どうにか打開策を考えて天宮さんに後日提案することにしよう。

 

 

「夕陽さんもメカニックとして働いていたんですね」

 

 

「あれ知らなかったんですか?」

 

 

「知りませんでした。あくまでパン屋にいるので外に出ることがなくて、お客さんから聞く情報が全てなので」

 

 

「あぁ、そういうことね。私も少しぐらいなら手伝いますよ」

 

 

「え、パン屋をですか?」

 

 

「はい、全ての時間をメカニックとして働いているわけではないです。それにスタッフさん一人じゃお店を回すのは大変な時もあるでしょうし」

 

 

「…夕陽さんのお気持ちは本当に嬉しいですが、ライバーさんに手伝ってもらうわけにはいかないです。僕はあくまでこの世界のカメラマンとしているだけなので」

 

ライバーさんに手伝ってもらうことはあっちゃいけない。

 

 

「大丈夫なんですか?」

 

 

「大丈夫です」

 

 

「それならいいですけど……」

 

 

「大丈夫です。もし、運営が難しくなった時は夕陽さんに助けを求めるので」

 

 

「わかりました、あんまり無理はしないでくださいね」

 

 

「はい」

 

そしてそんなこんなでメカニックへの配達は上手くいったのだった。

主人公は誰かと結ばれて欲しいですか?

  • 結ばれて欲しい
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