ホロライブのスタッフを辞めて、にじさんじのスタッフになるお話 作:主義
ホロライブのタレントの中に社員さんのことを悪く言う人はいない。誰に聞いたとしても「優しくてちゃんとした人」だとか「いつも一生懸命に頑張っている人」という答えが返ってくる。
そしてそれはまるで誰かに洗脳されているかのように。
そんなホロライブメンバーとは対照的にReGLOSSのメンバーに関してはスタッフさんと会ったことがない。だからこそ、そこまで崇拝などはしていない。というか社員さんってだれってなるのだ。
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火威青が猫又おかゆにある質問をした。
「あの聞きたいことがあるんですけど、いいですか?」
「なにかな?」
「よくおかゆさんとかが話している、社員さんっていうのは誰なんですか?」
「あ、そう言えば青くゆとかは会ったことなかったよね」
「はい、なので皆さんがどなたのことを言っているのか、全然分からなくて」
「そうだねぇ…。じゃあ、まずは社員さんって言うのは少し前までホロライブに勤めていた人なの」
「へぇ、そうなんですね」
「それで今はにじさんじのスタッフをやっているの」
「にじさんじのですか…。珍しいですね」
「あんまりそういう人はいないかな。それでボクを含めて多くのホロメンが社員さんのことを好きだったのよ」
「それはよくお話を聞いている感じで分かりました。だって社員さんの話をしている時の皆さんの顔はとても良い笑顔でしたから」
「え、そんなに顔に出てた?」
「出てましたよ。逆にあそこまで顔に出てて、気付かないもんなんですか?」
「全然気づかなかった」
おかゆにとってはいつものことで表情が変わっていることのすら気付かない。
「それでその社員さんのどういうところをおかゆさんは好きになったんですか?」
「う~ん、言葉で説明するのは難しいけど、やっぱりボクたちのことを一番に考えてくれて寄り添ってくれていたところかな」
「でも、それはどんな方でもそうしてくれませんか?」
「うん、そうなんだけど、社員さんはなんか違うんだよね。あの人が近くに居てくれるとどんなことでも頑張れるし、頑張ろうと思えるの。この人のために頑張ってあげたいと思えるような人なの」
おかゆの中に社員さんは深く根を張ってしまったのだ。だからこそ、にじさんじで働いている今も忘れられずにいる。
「おかゆさんがそんな風に言うなんて、余程良い人なんですね」
「良い人だよ。でも、そんな言葉じゃ収まりきらないような人だよ。青くゆもスタッフさんに会っちゃったら夢中にさせられちゃうかもよ」
「そうですか…ぜひ、会ってみたいですね」
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こちらでは音乃瀬奏が大空スバルに質問をした。
「スバル先輩は社員さんっていう人のことが好きなんですか?」
「な、なんで奏がそのことを…!?」
「いや、スバル先輩の話を聞いてたら嫌でも分かりますよ」
「な、なんか恥ずかしいけどそうだよ…。スバルは社員さんのことが好きだ」
「うわぁ…愛の告白しちゃったよ」
「奏も会えば分かるって」
「そうなんですか?その社員さんっていう人はどんな人なんですか?」
「優しくて頼りになって、どんな時でもスバルのことを気にかけてくれる人!」
「スバル先輩の話を聞く限りは優しい人ですね」
「そうよ。社員さんは良い人で完璧超人なんよ。一つ懸念があるとしたらそれは…優し過ぎるところかな」
「騙されそうとかってことですか?」
「うん、人を疑うこと自体を知らずに育った可能性があるような人だから」
「へぇ…それでスバル先輩はどんなところが好きになったんですか?」
「最初から別に好きだったわけじゃないんだけどさ、まだ社員さんがホロライブに居た時にちょっと大きな企画をしようとして、悩んでいる時に相談にのってくれたんよ。それも社員さんはとっても忙しいのにスバルのために時間を取ってくれて親身になってくれた。そういうことを繰り返していくうちに…社員さんっていいなぁと思うようになったかな」
いつも近くで見てくれて、大変な時はしっかりと助けてくれる存在は大空スバルにとって大きいものだったのだ。
「スバル先輩が普通の女の子みたいなことを言っていると…ちょっとうけますね!」
「おい!」
「ご、ごめんなさい!」
「まぁ…スバルはそれぐらい社員さんのことが好きってことよ」
「本当に大好きなんですね…」
「大好き。あの人はいつもスバルの悩んでいる時に力になってくれから、今度は社員さんが悩んでいる時に力になれるような人間になりたいなってね」
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一条莉々華は雪花ラミィについて質問をした。
「ラミィ先輩って社員さんっていう人のことを知ってますか?」
「知ってるけど、どうしたの?」
「いや、先輩方がよくその人の話をしているのでどなたなんだろうと思って…」
「まぁ…気になるよね。ホロメンのほとんどが社員さんに夢中だからね」
「本当にそんな感じですよね!」
「じゃあ…簡単に説明すると社員さんっていうのは少し前までホロライブで勤めていた人でね。ホロメンはその人に色々とお世話になったこともあって大きさはともかく恋愛感情のようなものを抱いている。別の言い方をするんだったら、尊敬しているって言ってもいいかも」
「へぇ…それで皆さん、社員さんのことを話している時はとても笑顔なんですね」
「そうだね、ラミィも社員さんのことになると周りが見え無くなっちゃうこともあるし」
「ラ、ラミィ先輩もですか!?」
「そうだよ。ラミィだって社員さんに会いたいし、抱き締めたい!」
「す、すごいっすね…」
「ラミィはまだまともな方だよ。もっとヤバい人もたくさんいるからさ」
「…もうなんかすごいです」
一条莉々華にとって先輩たちがそこまで入れ込んでいるとは思っていなかったのだろう。
「でも、なんか社員さんには人を引き付ける力みたいなのがあるんよ。それに引き寄せられちゃうともう手遅れで、気付いた頃には社員さんのことを好きになっちゃってるような人」
「ラミィ先輩の話を聞いている限りは本当にすごい人なんですね!」
「すごい人だね、あそこまで人を夢中にさせる人はいないかな」
主人公は誰かと結ばれて欲しいですか?
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結ばれて欲しい
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結ばれないで欲しい