ホロライブのスタッフを辞めて、にじさんじのスタッフになるお話 作:主義
新人ライバーさんにはしっかりと挨拶をしておくことが大事。僕も企画に携わらせてもらうことが多いので、顔を合わせることが嫌でも多い。その時に初めましてよりはしっかりと前々から挨拶をしておく方が…こっちとしてもいいですしね。
それにキャスティングする時のためにも性格などを含めて色々と知っておきたい。それぞれどういう企画だったらその人の良さを引き出すことが出来るのかというのもしっかりと考えて行かないと。
今日は有難いことに全員が企画でスタジオに来ているらしい。
このタイミングを逃すと次挨拶できるのはいつのことになるか、分かったものではない。
そして申し訳程度のお土産を持って、僕は控室へと向かうことにした。控室は男性陣と女性陣で上手く分かっているので、まずは男性陣の方へと足を運ぶことにした。
ノックをすると中から返事の声が聞こえたので「失礼します」と言いながら入って行った。
「あの…どちらさまですか?」
「お初にお目に掛かります。私はこの会社でスタッフとして働いているもので、これから企画などでご一緒することがあると思うので挨拶しに来ました。よろしくお願いします」
「あ、これはご丁寧にありがとうございます。俺は酒寄颯馬と言います。よろしくお願いします」
「渚トラウトです、これからよろしくお願いします」
二人共、礼儀正しくて好青年という印象を抱くような二人。もちろん資料では色々と情報は入ってきますけど、やっぱりライバーさんに関しては会って抱く印象と資料面での印象は全然違う。
「ご丁寧にありがとうございます。つまらないものですが…」
二人にお土産を渡して撤収しようとしたところで…酒寄さんから声を掛けられたので足を止めた。
「どうされたんですか?」
「あの間違っていたら申し訳ないんですが、スタッフさんって『あのスタッフさん』ですか?」
「うん?あのスタッフさんとはどういうことですか?」
「配信に声をのったり、にじGTAの時に公式で上がっていた視点の人ですか?」
配信にのったというのは月ノさんの配信のことですね。
「なんでそう思ったんですか?」
「いや、間違っていたなら申し訳ないんですが、なんか勘です」
「勘ですか……でも、当たってますよ」
ここで変に隠しても何もないですし。
「え、ほんとうですか!?」
「本当ですよ。あんまり月ノさんのことを含めて思い出したくはないですが」
にじGTAも申し訳ないが、僕の声がそれぞれの配信に入ってしまった。本当は声を入れることもあんまり乗り気ではなかった。でも、折角参加するわけだから、声を出さないわけにもいかない。
次に機会があれば…参加は見送るかな。今回のことでも表面化はしていないし、そこまでにはなっていないとは思うけど、いつ僕のことでライバーさんが燃えちゃうか分かったものじゃない。もちろん、受け入れてくれるような視聴者さんもいるとは思う。だけど、全員がそうじゃない。当たり前に推しに異性が近付くことに対して嫌悪感を抱く人もいるしね。
「それにしてもよく声で分かりましたね」
「勘ですよ。ちょっと公式で上がっていた声の時はもっと高かったので」
「あ、それは緊張していたんです。僕って緊張していると高くなっちゃうんです」
「そうなんですね!」
そして渚さんにちょっとこれからの企画のことなどに関わることを聞いてみることにした。
「渚さんはお酒が好きと伺ったんですが、本当ですか?」
「本当ですよ」
「それなら今度、お酒を飲む系の企画だったら参加してくれたりしますか?」
「もちろん!俺でよければ」
「ありがとうございます。ではそういう企画の時は声を掛けるので」
その後も酒寄さんと渚さんの特技や好きなものや嫌いなものなど色々なものを聞いておいた。
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ホロライブとスタッフさん⑤
「ラミィの我満を叶えてください!」
「え、急にそんなことを言われても…」
「叶えてください!」
「いや、まずその内容を教えてくださいよ。それを知らないことには僕に叶えられる範囲のことか分からないので」
「ラミィのお酒に付き合って!」
「いやです」
「な、なんで…」
「だって雪花さんと一緒にお酒を飲むと後々面倒くさいんですから」
「め、めんどくさくないもん!」
「…申し訳ないですが、面倒です。前に皆さんで新年会に行った時のことを忘れてないです」
「あ、あの時はちょっと…お酒にのまれちゃっただけ…」
「それが起こると面倒くさいんですって。それにさすがに僕一人じゃ雪花さんのことを介護できません」
それからも雪花ラミィとスタッフは言い合いを続けて、最終的にスタッフが折れる形で連れていかれた。でもさすがに二人きりだとマズイので何人か誘ったらしい。
主人公は誰かと結ばれて欲しいですか?
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結ばれて欲しい
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結ばれないで欲しい