『幸せでした』
キミは病なんかに負けない。だってキミはすごいんだもん。どんな時でも出来ちゃうから病気だってすぐに治してまた笑顔のキミが見れると信じてる。
あてぃしにとって…スーパーヒーローで…世界で一番だ、だいすきな人だし!
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でも、現実はそう上手くいかなくてキミは少しずつ病に侵されていった。最近はベッドに寝た切りの生活。キミはあてぃしに迷惑が掛かるから病院に入院したいと言ってたよね。でも、あてぃしはそれを拒否した。だって今まであてぃしはキミにずっと支え続けてきたのに何も返せていないもん。
それにこれがあてぃしの我儘だけど…離れたくないの。ずっと一緒に過ごしてきたよね…だから、あてぃしはキミと離れることの辛さは知らなかった。少しだけ…キミが入院した時は不安で寝れないほどだった。
だから今はずっと自宅で療養してもらっている。
「だ、だいじょうぶ?なにか欲しいものとかあったりする?」
「ないよ。あくあさんも休んでもらって」
「…ううん。だいじょうぶ…」
キミが頑張っているのに休むわけにはいかないもんね。
「…僕は心配です。あくあさんが倒れちゃうんじゃないかって」
「あ、あてぃしは…だいじょうぶい!」
キミの元気をアピールするために必死に体を動かす。キミはキミのことだけ考えて欲しい。あてぃしのことなんかでキミに心配を掛けちゃだめ…。
「…そ、そうですか。本当に無理はしないでくださいね」
「だいじょうぶい!」
お医者さんが言うには…もうそんな長くないと言っていた。そしてキミもそれを分かっているような素振りをしていて…諦めている。あ、あてぃしは…諦めない。だって…皆が諦めちゃったら……。
そういう日が来ないで欲しいと願いつつも…近いのはあてぃしもキミも感じていた。
だけど、あてぃしが泣いちゃったら…キミが安心できないもん。最後までキミに迷惑を掛けたくないし。必死に涙を我慢する。
「な、なかないもん!!」
「……ちょっと顔を見せてくれませんか?」
「…うん」
あてぃしがキミに近づくとキミは割れ物を触るように優しく触ってくれた。キミの手の温かさを感じれるのが最後だと思うと…もう涙腺が崩壊しちゃいそうだよ。いつもあてぃしの冷たい手を包んでくれて…あてぃしが勇気が出ない時でもキミが手を握ってくれるだけでもなんか勇気が出て来るの。キミは本当にあてぃしに力をくれたんだよ。
「やっぱり…湊さんに触れていると安心できますね」
「……あ、あてぃしも……キミといると…」
「やっぱり湊さんで…よかったです」
「…?」
「心優しくて…少しドジなところもありますが、とっても可愛いので…」
「か、かわいい……///」
「はい。僕の…近くに居てくれて…ありがとうございます」
キミの…その顔をこんな感じで見ることになるなんて。
「………」
「こ、これからは…自分の幸せを」
あてぃしはキミの笑顔がとっても好き。キミの笑顔を見るだけで自然と勇気が湧き出てて来て、どんなことでも頑張れちゃう。
だけど…今は…………。
「…あ、あてぃしはずっとキミと一緒だよ!!」
「ありがとうございます」
「キミが居てくれたから頑張れたの!キミと出会う前は…あんまり勇気がなくて…ど、どんなことにも自信がなくて…だけど、キミと出会ってからはどんなことでも頑張ってみようと思えるようになったんだよ!!これからはあてぃしが…キミを助ける番だって………お、おもってたのに…」
まだ…やりたいこともたくさんあるし。キミの力に…。
「その気持ちだけで僕は嬉しいですよ。なので…湊さんの歩みたい道を…。そして…さいごに……『幸せでした』……あ、よかったぁ…。これは…いわないわけにはいかないですしね」
そしてキミは深い眠りに付いた。本当に安らかな顔で…また次の日になったら普通に起き上っているんじゃないかと思っちゃうほど。
「あ、あてぃし……のほうが……し、しあわせ…だったよ」
感想があれば