『最後の言葉』
星街すいせいはどんな時でも輝いている。舞台上に立てば…一番輝く。ファンを笑顔で虜にすることができる人物。
そんな星街すいせいが目に涙を浮かべていた。
「な、なんで…」
「ごめんなさい」
:謝らないでよ。
「………」
「ごめんなさい」
「あ、あやまらないでよ…」
「はい…」
「わ、わたしは…っ…これからも…きみといっしょがいい!!ず、ずっといっしょだっていったじゃん!!うそつき!!」」
「……………」
「うそつき!!いっしょだっていったのに!!」
私はキミにヒドイことを言っているのは分かってる。でも…今は気持ちをさらけ出さないと私がバグっちゃいそう。
「…………」
いくら私が言ってもキミは…少し悲しそうな顔で私のことを見ている。
「ご、ごめん。キミの方が辛いのに…」
「大丈夫だよ。僕が星街さんとの約束を守れなかったんですから。言われても仕方ないです」
「……こんなことを言ったらキミを困らせちゃうと思うけど言ってもいいかな?」
「いいですよ」
「…すいちゃんはキミと一緒がいい!これからもずっと!」
「…そうですか」
私の全てはキミ。私が今まで辛い事も頑張ってくれたのはキミがいたから。キミに褒められたかったし、キミに笑顔で居て欲しかった。キミはすいちゃんが活躍しているところを見ている時は…とっても良い笑顔をするんだよ。キミは気付いていないかもしれないけど…すいちゃんはそれを一度見た日からキミの笑顔を見るために頑張ったんだよ。
「キミに全て教えてもらったの。キミが居たからすいちゃんは……」
「……………」
「これからもすいちゃんの活躍を見ていて欲しい。キミの自慢の彼女になれるように色々と頑張るから。だから…キミも……」
「うん…大丈夫だよ。僕がどこに行っても僕はすいせいさんのことをちゃんと見守っているので」
本当にキミはズルい。すいちゃんを置いていくつもりなんだ。こんだけすいちゃんを依存させておいて…すいちゃんはキミが居ないと完璧になれないのに。
これ以上、キミを困らせるようなことを言わない。だってもし、このままお別れとなっちゃったらキミに嫌な記憶しか残らなくなっちゃうから。
「すいせいさん…」
「?」
「大好きですよ」
本当に…キミは。
それから数分も経たないうちに彼は息を引き取った。医者が言うにはこんなに話せたのは奇跡だと言っていた。普通であれば口がきけなくなってもおかしくなかったらしい。
そしてキミは息を引き取る前に…「ありがとう」と言っていた。
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