秘書艦 瑞鶴の日常   作:一枝光真

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ちょっとしばらく瑞鶴の出番が減りそうですね

スイマセン…




3日目:強襲と囮

「なに⁉なにが起きてるの⁉」

 

「あ、曙ちゃん落ち着いて…」

 

潮は艤装を展開した。

 

「…敵艦です!9時の方向 距離およそ2000!」

 

「そんなに接近されてるの!?」

 

瑞鶴が上ずった声をあげる。

 

「潮!私たちは綾波たちと合流して迎撃に!」

 

「うん!提督さんと瑞鶴さんとあと、赤城さんは船室に避難してください!私たちが出撃した後この船は最高速度でこの場を離脱するので甲板にいては危険です!」

 

「よし、分かった!瑞鶴、赤城はどこだ?」

 

さすがに異常事態と悟ったのか赤城は食事の手を止めていた。

 

それを半ば引きずるように瑞鶴が運ぶのを見て潮は船の最深部にある艦娘射出口(カタパルト)に向かった。

 

「遅いわよ、潮!」

 

すでに綾波と敷波も揃っていた。

 

「いい?まずは私と敷波で偵察、牽制に向かうから、曙と潮は船を守りながらどこでもいいから救助要請をお願い。もし苦しいと思ったら呼ぶから2人とも来て」

 

「了解!」

 

綾波がテキパトと指示を送った後、射出口が開いた。射出口といえば立派そうに見えるが実際は大したものでもない。艦娘はそこに立っているだけでいい。船が進むことで艦娘はそこに置いて行かれる。つまり船外に出る。そして艦娘が乗るような船は大体最高速度が時速120キロにも及ぶこともあるため傍から見ていると猛スピードで艦娘が飛び出してくるように見えるからそういう名前になった。

 

綾波、敷波、曙と順次に船外に出る。

 

潮が船外に出ようとした時目の前で何かが光った気がした。

 

潮が船外に出た次の瞬間、敵艦から放たれた砲弾が船の近くに着弾した。

 

「大丈夫潮!?」

 

「う、うん大丈夫」

 

曙が駆け寄ってきた。綾波と敷波はもういない。

 

「とりあえず左右に分かれて警戒。船が最高時速になるまで待ってその後は綾波たちの援護にまわろう」

 

「そうだね、あっ救助要請!」

 

「それならもうしておいたわ」

 

「あ、ありがとう…」

 

その時耳にはめていたインカムから音が聞こえてきた。

 

「曙さんたち聞こえる?こちら綾波。敵艦を発見。敵は戦艦1隻、重巡4隻、軽巡10隻、駆逐艦40隻で私たちには手に負えない。私たちは敵を引き連れたまま、どこかに逃げ込むから、あなたたちは船の護衛をお願い…」

 

通信が途切れた。

 

「…綾波の指示に従おう。いまこの船には失ってはいけない人材がいるんだから」

 

「で、でも綾波さんたちが…」

 

「まだ沈んだわけじゃないし、あの2人は私たちの駆逐隊の中でもトップクラスの練度を誇っている。きっと逃げられるわ」

 

「う、うん…」

 

ジリリリリ

 

「また警報どうなってるの!?」

 

「曙ちゃん!船の前方距離約4000に敵艦多数!」

 

「別働隊!?…私たちが行くしかないわね」

 

「そうだね…あっ、ちょっと待ってあの人に瑞鶴さんと赤城さんを出撃させてもらえたら大分戦況もよくなるんじゃ…」

 

「…ダメよ。あの人たちは客人なんだから。でも、この船の護衛といざという時の交戦はしてもらうしかないわね」

 

「じゃあ連絡を…!」

 

(あんたいつの間にインカム渡してたの?)

 

「あ、提督さんですか?」

 

「ああ、そうだが。潮か。戦況はどうなっている?」

 

「敵は二手に分かれてこの船を攻撃してきます。綾波さんたちが片方の攻撃を引きつけていて私と曙ちゃんが今から別働隊に対応します。ですからこの船の守りは瑞鶴さんと赤城さんにしていただけないでしょうか?」

 

「…よし分かった。ただ君たちの戦況があまりにひどいなら言ってくれ。艦載機を送る。君たちを沈めてしまっては大本営になんて言えばいいか分からないからな」

 

「はい、ではお願いします」

 

通信が切れた。

 

「よし、潮行くわよ」

 

「うん…!」

 

潮と曙は全速力で海原を駆けていった。




なんで曙たちを出したか?

趣味です、はい

あ、次の投稿は月曜になります。前倒しはしません
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