以前没にした別パターンの11話目を再編し投稿したものです。
あと1話目は丸ごと書き換えます。
1週間以内には書き換えようかと思います。
「…多い!」
曙と潮が向かった先にいた敵艦隊は戦艦こそいないものの重巡20軽巡30駆逐艦50と数が異様に多かった。
「流石にこれはきついわね…」
曙が悔しそうに唇を噛んでいる。
「あの提督さんに艦載機を送ってもらう?」
「それしかないわね、潮連絡お願い」
「うん!」
しばらくして通信が繋がった。
「あ、あの潮です。こちらが発見した艦隊は数が多くて苦戦することは間違いありません。艦載機を送ってもらえますか?」
「ちょっと待ってくれ。瑞鶴、赤城!艦載機の発艦は可能か?」
「提督さん、船を風上に向かって全力で走らせて!そうしたら多分発艦はできると思う!」
「よし、分かった。潮少し耐えてくれ。すぐに送るから」
「!ありがとうございます!」
通信が切れた。
「どう?送ってもらえそう?」
「うん、だから来るまでは耐えないと…」
もう敵との距離はほとんどない。
「潮!艦載機が来るまでは徹底的に回避!爆撃が終了したら砲撃戦に移行するわ!」
「うん、分かった!」
とその時頭上を何かが横ぎった。
「あれは彩雲…」
「いくらなんでも早すぎでしょ…」
潮たちは半ば呆れながら彩雲を見ていた。
「彩雲から連絡がありました!艦隊を発見!潮、曙も発見しました!」
周囲の索敵のためにあらかじめ彩雲を広範囲に送っていたために早く発見することができた。
「よし、第一次攻撃隊を発艦させろ!」
「了解!第一次攻撃隊、発艦始め!」
「第一次攻撃隊発艦始めてください!」
瑞鶴と赤城がほぼ同時に発艦を始めた。
「間に合ってくれよ…」
提督は祈るように艦載機が飛び立った空を見ていた。
その頃、潮と曙は必死に回避運動を取り続けていた。
隙を狙って撃つことですでに駆逐艦を20隻沈めていた。
(魚雷はまだ温存しないと…)
ヒュルルルル
我に返った時にはすでに回避不可能なところまで砲弾が迫ってきていた。
砲弾が命中し曙は吹き飛ばされた。
「曙ちゃん!」
潮が近寄って来る。
「大丈夫!回避運動を続けて!」
潮を安心させるため、ではなく自分はまだ大丈夫という暗示にかけるため曙は大声を出した。
「…?」
なぜか潮が近づいてきた。
「曙ちゃん、もう…撤退しよう…」
潮が倒れた曙を立ち上がらせようと手を伸ばしてきた。
「…え?」
曙の目の前には潮の12.7㎝連装砲が構えられていた。
「じゃあね、曙ちゃん」
砲が火を吹く。
「ちっ、外したか」
曙は自らの連装砲をぶつけることでなんとか外すことに成功した。
「潮!?いったいどうしたの⁉」
よく見ると潮の姿が少しずつ変化していた。
潮が戦艦ル級flagshipに変化した。
「そ、そんな…、潮は、潮はどこに行ったの…?」
曙のつぶやきを聞いたル級が答えた。
「貴様ガ呼ンダ潮トイウ艦娘ハ先月珊瑚諸島沖デ沈ンダ」
「…じゃああんたが潮だっていうの?」
「ソレハ違ウ。私ハ沈ンデイクアノ子ノ姿ヲコピーシテ擬態シテイルダケダ。オ望ミナラソノ潮ヲ呼ンデヤッテモイイゾ」
(応援が来るにはまだ時間が必要、時間を稼がなきゃ…)
*大本営所属の艦娘は仲間の死ぐらいで狼狽しないように訓練されているので決して曙が冷たいとかそういうわけではありません。
「じゃ、じゃあ呼んでくれない?」
「アア、イイゾ。オイ、浮上シテコイヲ級!」
海中から空母ヲ級flagshipが現れた。
「あんたが私の僚艦だった潮?」
「ソウダ。曙久シブリダナ」
「なんか前とは感じが違うんだけど」
「艦娘ガ深海棲艦ニナルトキニ大抵ハ性格ガ変化シテシマウノダ」
「じゃあ少し聞かせてもらうけど、あんたのいた隊は?」
「大本営所属第三十駆逐隊、1カ月前ノ旗艦は確カ綾波…?」
「あってるわね。ということはやっぱりあんたが潮なのね」
「ナンダ疑ッテイタノカ、マアオ前ハソウイウヤツダッタシナ」
「じゃあ潮、昔からの付き合いだしここは見逃してくれないかしら」
「ソレハ無理ナ相談ダナ、ナアル級」
「アア、実ヲイウト、我々ハアノ船ヲ攻撃スルヨウ頼マレテイテナ。オ前ダケハ見逃セルカモシレナイガアノ船ハ沈メサセテモラウ」
(頼まれた…?どういう事なの?)
その時エンジン音が聞こえてきた。
(来た!応援部隊!)
曙はすぐさま反転し回避運動を取りながら深海棲艦と距離を取った。
振り向くと潮、いやヲ級が艦載機を発進させていた。
しかしその機体は次々と撃ち落とされていく。
ヲ級の上空ではすでに制空権をこちらが奪ったようで艦爆、艦攻が次々と攻撃を仕掛けていく。
ヲ級とル級が大ダメージを負ったことで深海棲艦は散り散りになって逃げ出し始めた。
今度は別の方向から飛行機の編隊が飛んできた。
こちらも次々に攻撃を加え敵を蹴散らしている。
曙が後ろを振り返るとヲ級とル級がいまにも沈むところだった。
曙は2人のところに駆け寄った。
「ドウヤラ私タチハモウダメナヨウダ曙、最後ニオ前ニ会エテヨカッタ」
「私も会えて嬉しかったわ。最後に1つ教えて。あなた達に攻撃を依頼したのは誰?」
「ソレハ大本営ノ…」
ル級が言いかけたところで頭上から音が聞こえてきた。
曙は危険を察知しすぐに後ろに飛びのいた。
見ると1機の彗星が飛び去って行くところだった。
視線を落とすとすでに2人は沈んでしまったようでなにも見当たらなかった。
曙は涙を流しながら提督たちの待つ船へと戻っていった。
はい、これが11話の没にしたパターンですがどうだったでしょうか。
個人的に潮を沈んだことにしたくなかったんですよね…。
そういえば昨日ついに大鯨を手にしました。
2-5、5-2、E-3…合わせて試行回数は500回を数えます。
もしかして大鳳よりも運が悪いんでしょうか…