秘書艦 瑞鶴の日常   作:一枝光真

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こ、今回は文字数を前の水準に戻せたので良かったです…


5日目:震電と疑問

(もうダメ…)

 

曙は目を閉じその時を待った。

 

(…?)

 

しかしいつまで待っても敵艦載機による攻撃は来なかった。

 

代わりに聞こえてきたのは聞き慣れたエンジン音。

 

曙が目を開けるとそこには緑の翼をもつ飛行機が飛び交っていた。

 

「烈風に彗星一二甲、それに流星改…」

 

烈風が敵機を落とし彗星が爆撃し流星が魚雷を投下していく。

 

その光景を見て曙は安心したのかその場に座り込んでしまった。

 

「曙ちゃん!」

 

潮が駆け寄ってきた。潮の眼には涙が溜まっていた。

 

「良かった、本当に良かった…」

 

潮自体も中破判定を受けるだけのダメージを受けていたが曙は大破、あと一撃でも食らえば轟沈していたかもしれない。

 

潮が安心したのもつかの間、今度は耳慣れないエンジン音が近づいてきた。

 

烈風隊が向かったが機体を確認するとすぐに戻ってきた。

 

近づいてきた編隊の戦闘機と思われる機体から曙に向けてなにやら丸めた紙が投下された。

 

紙を見てみると

 

「間に合ったかい?   提督」

 

とあった。

 

「遅いわよ、バカ…」

 

曙のつぶやきを聞いていた潮は小さく微笑んだ。

 

「曙!潮!大丈夫!?」

 

良く知る声が飛んできた。

 

大本営に配属されている全鎮守府の中でも(練度が)最強の空母として名高い蒼龍と飛龍だ。

 

二人は艦載機を次々と収容しながら近づいてくる。

 

「ん?あの編隊は?」

 

飛龍が提督の艦載機を見て聞いてきた。

 

「え?ああ、私たちが護衛している提督のところの空母の機体です」

 

「そっか、あなたたちもうもどっていいよ~」

 

飛龍が手を振ると編隊は来た方向へと戻っていった。

 

「あの機体…もしかして震電?」

 

「蒼龍さん、何か言いましたか?」

 

「ううん。なんでもないよ」

 

潮は首をかしげた。

 

「あ!」

 

潮が突然大きな声をあげた。

 

「どうしたの急に?」

 

飛龍が聞いてきた。

 

「そういえば綾波さんと敷波さんは…!?」

 

「あの二人なら大丈夫、大和たちが敵を蹴散らして救出したわ」

 

「よかった…」

 

「まあ二人とも結構ダメージもらったらしいから一週間は船渠から出られないだろうけど」

 

*この世界ではゲームよりも入渠時間が長いです。潜水艦の修理が5分以内に終わるなんてありえません。あと高速修復材のような類のものも存在しません。

 

「そうですか…。そういえば提督の護衛はどうすれば…?」

 

「あなたたちも負傷してるしねえ…。分かった、私が護衛を引き継ぐから蒼龍、二人を横須賀まで連れて戻って」

 

「う~ん、まあいいか。分かった。船の位置はわかる?」

 

飛龍はどこからかスマホのようなものを取り出した。

 

「えっと船は…、ああここからまだ50キロぐらいしか離れてないね。追いつけそう」

 

「じゃあ私は先に戻ってるね」

 

蒼龍は反転し二人を引きづるように連れていった。

 

20分後、飛龍は提督の乗る船に追いつき提督に船に乗せてもらった。

 

「じゃあ二人は無事か、よかった」

 

「ええ、蒼龍が横須賀まで曳航します」

 

「それにしてもよく間に合ったね」

 

「ええ、二人の救難信号を受けた時ちょうど私たちは別の海域に出撃するところだったんですぐに出れたんですよ」

 

「そうか、運が良かったんだな…」

 

提督は安心したのか瑞鶴と赤城の待つ船室の中に入ろうとした。

 

「ところで大佐、少しお伺いしたいことがあるのですが」

 

*いまさらですが提督の階級は大佐です。

 

提督が振り返った。

 

「なにか?」

 

「あの震電はどうやって手にいれたんですか?あれは大本営が装備の整理中に偶然発掘された12機しか存在しないはずですが」

 

「開発できた」

 

「は?」

 

提督の答えは簡潔だったが飛龍には理解しがたいものだった。

 

「震電はいままで開発に成功した例はないはずですが…」

 

「それでも成功したんだ。俺も驚いたよ、あそこにいる瑞鶴がいきなり震電を作ったときは」

 

「あの子が震電を…?」

 

「ああ、今うちには震電が50機ほどある」

 

「50機…」

 

「そういえば震電の開発に成功したことは報告書で送ったはずなんだけど。伝わってないの?」

 

「そういう報告書はわたしたち艦娘が見ることはできませんし…」

 

「そうか、あ、あの報告書大本営からは嘘じゃないかと言われたな」

 

「そうなんですか?では今回会った際に震電を見せれば…」

 

「ああ、信じてくれるだろう」

 

「はあ、震電を持っているなんて羨ましいなあ…」

 

飛龍は溜息をつきだした。

 

「大本営の震電はどうしているんだ?」

 

「それが…所属不明なんですよ」

 

「え?」

 

「使われていないそうなんです。私は補充できないから使えないのかと思ってますけど」

 

「なるほど。いくら優秀な機体でも撃ち落とせれることはあるからなあ」

 

提督はなにか考え出した。

 

飛龍は提督に話しかけづらく感じたのか船室の中に入っていった。

 

「瑞鶴さん、ちょっといい?」




飛龍かわいいですよね、ちなみにうちの空母の中では3番目にレベルが高いです(瑞鶴128翔鶴91飛龍89)

さて皆さん夏イベも今週で終わりですがどうでしょうか

筆者はE-5まで終えてレア艦掘りに移行していますが清霜と大鯨と初風が出ません!

運向上しないかなあ…
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