「瑞鶴さん、ちょっといい?」
飛龍に声をかけられ瑞鶴は振り返った。
見ると飛龍が手招きしていた。
「なんでしょうか?」
「いや、いきなりで悪いんだけど、震電の開発に成功したってホント?」
「ええ、ホントですよ。提督さんに聞いたんですか?」
「ああ、うん、そう。それでさ震電の開発に成功したときの話を聞きたいんだけどいいかな?」
「ええ、別にいいですけど」
~甲板~
(ここなら誰にも聞かれないか…。あ、大佐が寝てるけどまあいいや)
「まず聞きたいんだけどレシピはどんなの?」
「確か…普通の艦載機のレシピでしたよ。烈風の報告が多く挙がってるレシピです」
「そのレシピで震電が!?」
「はい…」
「となるともともと開発はできるけど超低確率でしかできないのか、設備に違いがあるのか…。ねえ、あなたの鎮守府の工廠の設備はどんな感じなの?」
飛龍が身を乗り出して聞いてきた。
「あ、あのちゃんと座ってくれませんか…」
「え?ああ、ゴメン」
瑞鶴は何かにショックを受けたようだ。
「それで工廠の設備ですか…他の鎮守府に行ったことが無いので分かりませんけど、普通の設備だと思います。艦娘を建造するための機械が2基と開発のための機械が1基あるだけですし…」
「それは確かに他と変わらない設備だね…。あなた以外に開発に成功した人はいる?」
「いえ、私だけですよ」
「じゃあさ、大本営に着いたらそこの工廠でちょっと開発してくれない?」
「う~ん、時間があるかわかりませんし、それに私には赤城さんを監視するという重要な役目が…」
「ん?赤城を監視?なんで?」
「赤城さんが周りの店で食べまくって提督の名前でツケておくことを防ぐためです」
「あ、ナルホド。それは重要だ…。じゃあ時間ができたら言ってよ。別に赤城連れてきてもいいから。開発中は私が赤城視ておくから」
「分かりました、じゃあ」
瑞鶴は席を立ち船室に戻っていった。
あ!赤城さんダメです!それは私の分です!
なにやら声が聞こえてきた。
飛龍は通信機を取り出し交信した。
「こちら、飛龍です」
「それでどうだった?」
「いえ、震電の開発について特におかしな点は見つかりませんでした。ただ、開発できるのは大佐の秘書艦である瑞鶴だけのようです。それで到着後、できれば開発をしてもらえるかもしれません」
「…よくやった。到着まではゆっくりしておけ。どうせ後10分ぐらいで着くんだから」
「はい。それでは」
大本営では飛龍から通信をもらった相手が不気味に笑っていた。
「あ、見えてきた!提督さん起きて!横須賀だよ!」
瑞鶴が提督の体をゆすった。
「ん?瑞鶴か。もう横須賀?速かったなあ」
「それは提督さんが寝ていたからでしょ…」
「何か言ったか?」
「ううん、なんでも」
~10分後~
「よく来てくれたな大佐、赤城も久しぶり」
「おお、大将殿。久しぶりですねえ。しばらく見ないうちに白髪が増えたんじゃないですか?」
「うるさい。それで赤城は今もよく食うのか?」
「確かによく食べますけど…。大将『今も』といいましたか?」
「なにかおかしいか?」
「いえ、護衛に当たってくれた曙と潮の話ではここでの錬成中、赤城は小食だったと聞いてるんですが」
「あの2人がそんなことを…。まあ誤解していても仕方がないが」
「は?誤解?」
「ああ、あのときは大本営の資材がほぼ尽きてしまうという異常事態でな。空母はよく食べるという印象がついておったが大本営も倹約に走っているということを見せるためにわざと赤城には食堂では駆逐艦と同じ量しか食べるなと厳命したんだ」
震電開発落ちは…ありえませんよね
今回の夏イベの報酬にしてくれればよかったんですが…
延々と図鑑が埋まらないのは悲しいですね