秘書艦 瑞鶴の日常   作:一枝光真

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たまには会話なくてもいいですよね…


15日目:反乱と思惑 六

時は少しさかのぼる。

 

大将は当時少将で大本営で後進の指導に当たっていた。

 

その頃は出世欲が強く、教育係に甘んじている自分が許せなかった。

 

しばらくして生徒が各地に配属され戦果を上げると評価も高まり、ついに教科書として今まで教えてきたことを残すことで教育係から抜け出し、昇進した。

 

中将に昇進し提督を含む生徒たちと構築したネットワークを駆使してライバルを蹴落とした。

 

大将にまで昇進することができた。しかし元帥に昇進することはないだろう、そう思っていた。

 

元帥の地位は前任者が死亡するか辞意を示さない限り動かない。

 

そして今の元帥は死ぬまでやるといっているし体もピンピンしている。自分の方が年上だし先に死んでしまう確率は高いだろう。

 

反乱が起きる一か月前、大将は工廠に来ていた。

 

久しぶりに直属の艦娘を増やそうと思い適当に資源を投入し装置を動かした。

 

建造時間は過去最長の八時間半。

 

建造された艦娘を大将は見たことがなかった。

 

彼女は自分を航空母艦 信濃と名乗った。

 

*信濃はまだ実装されていません。

 

どう考えても各鎮守府には出回っていない極秘艦の中の一人だろう。

 

同じくかつては極秘艦として大本営にしかいなかった大和、武蔵の面影が信濃にはあった。

 

大将は信濃建造を元帥に報告しなかった。

 

機密扱いとなった信濃の錬成のためにかつての生徒がいる横須賀第一鎮守府に彼女を送った。

 

信濃を見た時無意識に大将の頭の中では反乱の構図が構築され始めた。

 

元帥を殺害することができれば自分が元帥になれる、その思いが大将を支配していた。

 

もちろんどの生徒がこの計画に乗って来るかは理解していた。

 

逆に言えば計画が漏れれば誰が止めにくるかも分かっていた。

 

しばらくして生徒の一人である大佐、提督が顔見世にくることが決まった。

 

大将は提督がどちらにつくか良く分からなかったので計画は話さないでおくことに決めた。

 

そして決行日を決めた。

 

それに先駆けて信濃の性能テストのために反対派(と思われる)横須賀第二鎮守府攻撃を命じた。

 

横須賀第二鎮守府に配属されていた生徒は優秀だった。

 

大本営の命令をあまり聞くことはなかったが持ち前の判断力で多くの戦果を上げた。

 

しかし別に彼は出世を望んでいたわけではない。

 

出世を条件として協力を頼んでも間違いなく断られていただろう。

 

横須賀第二鎮守府壊滅の報を受けて大将は少し悔いた。

 

しかし、少将の死亡を確認できていないという報を受けその悔いはどこかに飛んでいった。

 

実は横須賀第一、第二、第三鎮守府には大本営に通じている地下通路が存在する。

 

攻撃を元帥に知られたのではないかと焦った。

 

事実、提督が来る一日前に元帥は攻撃のことを把握し、少将を隠していた。

 

当日、予定通りの時刻に信濃を含む”所属不明”の艦娘が襲来した。

 

直属の艦娘には作戦がすでに伝えられていた。

 

提督が横須賀から”脱出”すると大将直属の艦娘たちは信濃に合流した。




申し訳ありませんがこの土、日は更新できそうもありません

次、頑張ります
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