秘書艦 瑞鶴の日常   作:一枝光真

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久しぶりなので文体おかしいかも


4日目:戦果と帰還

泊地より50キロメートル離れたところで水柱が上がった。

「やったでち!これでこの辺りの空母はあらかた片づけたよぉ!」

「ナイスゴーヤ!これだけやったらもう十分よ。帰りましょう」

「イムヤに賛成なの。もうこれで魚雷もなくなったし補給しないとダメなの」

「決まりですね。早く帰ってシュトーレン食べましょう」

「シュトーレンは別にいいですけど・・・。とにかく早くお風呂にドボーンしたいです!」

5人の潜水艦たちは再び潜り目的地へと向かった。

 

朝。いつも通り海岸沿いを走っていた瑞鶴は異変に気付いた。

異変と言う程ではないが何かいつもの景色に違和感がある。

近づいてみると防波堤に寝転んでいる艦娘が見えた。

「この娘たちは・・・?」

 

「・・・それでとりあえず入渠させといたんだけど」

朝食後、執務室で瑞鶴は朝のことを提督に話していた。

「・・・潜水艦娘が5人、か。間違いない、その娘たちはうちの所属だよ」

瑞鶴は提督の答えに疑問を覚えた。

「でも提督さん、うちには潜水艦娘なんていなかったような・・・」

「ああそうか、うちの艦娘たちは誰も知らないんだっけ。よし、いい機会だし5人が起きたら全員を食堂に集めてくれ」

そういうと提督は立ち上がり、部屋を出ていった、未承認の書類を残して。

「ちょ、提督さん、逃げるな~!」

当然瑞鶴はすぐに追いかけた。

 

正午。瑞鶴は食堂に向かう途中で龍鳳に呼び止められた。

「あの、瑞鶴さん」

「ん?なに龍鳳?」

「あの今日船渠に行ったんですけど、提督ととても仲良さそうに話してたスク水着た子は誰なんですか?」

「・・・スク水?ああ、その子たちならうちの潜水艦娘なんだって」

龍鳳の背後に一瞬般若が出現したような気がした。

明らかな作り笑いで龍鳳は話を続けた。

「そうでしたか。うちの娘ということは攻撃しても問題ありませんね?」

「ちょ、龍鳳ストップ、ストップ。これから食堂で彼女たち紹介しなきゃいけないのにそれを遅らせてどうするの」

「そうでしたか。なら紹介が終わってから・・・」

「龍鳳ぉぉぉ!!!」

 

1時間後食堂に全艦娘が集まった。

なぜか龍鳳の頭には大きなたんこぶができていたが特に気にするものはいなかった。

食堂を見渡し提督が口を開いた。

「え~今日みんなに集まってもらったのは我が鎮守府の中でも最も高練度な者たちを紹介しその労を労わるためだ」

食堂内が少しざわつき始めた。

もっとも高練度と言われても提督はできるだけ均等になるように出撃させているために極端に抜きんでている艦娘はいないからだ。

せいぜい赤城や瑞鶴が10ほど高いぐらいだ。

少しざわめきが収まるのを待って提督が再び口を開いた。

「入ってきてくれ」

食堂の扉が勢いよく開いた。

「紹介しよう、この度レベル99に到達した伊58、伊19、伊168、伊8、伊401だ。じゃ、一言ずつどうぞ」

「伊58です!ゴーヤって呼んでもいいよぉ!」

「伊19なの!イクって呼んでほしいの!」

「伊168です。呼びにくいならイムヤでも結構です」

「はっちゃんです。シュトーレン食べたいです」

「伊401です!しおいって呼んでね!」

5人が元気よく挨拶すると艦娘はとりあえず拍手し食堂の雰囲気が暖かくなった。

拍手が止むのを待って再び提督が口を開いた。

「この5人だが、君たちが存在を知らなかったのも無理はない。彼女たちは建造されてすぐ俺に任務を与えられてそれから帰ってきてなかったからな」

艦娘たちは何を言っているのかよく分からないという顔をしていた。

建造されてすぐに任務に出される艦娘なんて今までいなかったからか。

「俺が彼女たちに与えた任務は・・・俺の知り合いの鎮守府まで行き錬成し、可能な限り練度を高めろというものだった。それから実に2年半経っているはずだ」

「・・・え?つまりこの娘たちは2年半も前にすでにこの鎮守府に着任していたということですか?」

龍鳳が驚きを顔に浮かべて質問した。

やはり同様の疑問を抱いたのだろう、全員が提督をじっと見て答えを待った。

「ああ、その通りだ。建造していたことは大本営はもちろん、当時いた電も神通も響も夕立も時雨も誰も知らなかった。いや、工廠の妖精たちはもちろん知っていたが」

提督が話をいったん切りお茶をグイッと飲み干した。

「実はな、当時は大本営の方で潜水艦が足りなくなっていたらしく建造したら資源と引き換えに差し出せと言うう命令が全鎮守府に下っていたんだよ。でも俺はそういうことをしたくなかったからね、建造に成功したことを知ったら大本営を煙たがる司令官に連絡を取って匿ってもらえるようにしたんだよ」

思わず瑞鶴は立ち上がって聞いた。

「で、でも提督さん。もしそこの司令官さんが大本営に売ってしまう可能性もあったんじゃ・・・?」

「もちろん無きにしも非ずって感じだったけど、そいつには兵学校時代に大きすぎる貸しを作っておいたから。それがばれるとそいつ降格どころじゃ済まなくなるからね、売るはずがないと思ったんだ。それに最大の理由がまだある」

「最大の・・・理由?」

全員が息を殺して提督の答えを待った。

「実はそいつの鎮守府な、前あった鎮守府から3000キロ、今の鎮守府から4500キロ離れたところにあるからそこに辿りつくだけで練度がとても高くなるんだよ。そんな高練度艦娘を力づくで取り押さえられるわけないだろ?」

「・・・」

「あれ、みんなどうした?」

艦娘は全員黙っていた、なんか震えていた。

「提督!」

「は、はいいい」

「なに考えてるんですか!?だいたい艦娘も陸上では人間と大差ない身体能力でしょう!?」

「はい、その通りです!浅はかでした!すいませんでしたあああ!!!」

 

「・・・それで?どうやって航行中の潜水艦に鎮守府変わったって連絡したの?」

15分ほど続いた提督糾弾タイムは終わり今は潜水艦娘がどうやって帰ってきたのかという話に替わっていた。

「ええとですね、もともと設定してあった航路上には私の知り合いが何人かいてですね、そこで補給を受けることになっていたんですよ、はい。それで寄ることがあったら伝えてくれって・・・」

「本当によく帰ってこれましたね・・・」

聴くことはだいたいなくなったために艦娘たちの態度が少し柔らかくなった。

「じゃあ提督」

「は、はい!何でしょうか龍鳳さん?」

「歓迎会、やりましょう?」

「へ?この娘たちはもうとっくに着任してたんだからいまさら・・・」

「いえいえ、私たち誰もこの娘たちのこと知らなかったんだし・・・。ねえ、瑞鶴さん」

「そうね、提督さんそうしましょう」

「え、確定なの?君たちあれの費用は僕が自腹切ってるって知ってるよね!?」

「エ、ソンナコト聞イタコトナイヤ。初耳ダナア」

「・・・わかったよ、やるよ!やればいいんだろ!」

全艦娘から歓声が沸き上がった。

提督は隅で体育座りをしていてあまり楽しめなかったようです。

 




後半会話しかない?
気のせいじゃないですね。僕の力不足です。次にはなんとかします。

次ですがこちらは1か月に1,2話投稿にさせていただきます。
あと3月がおわるまでには「秘書艦 瑞鶴の日常 追憶(仮題)」が始まるかもしれません。

活動報告に書きこむ癖をつけようと思いましたので宜しければ覗いて行ってください。
次話の更新日時が分かったりします。
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