秘書艦 瑞鶴の日常   作:一枝光真

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数か月ぶりで申し訳ありません
都合により続けられそうにありませんので畳ませていただきます
全話からかなり時間が飛びます
申し訳ありません

バッドエンドが嫌いな人は読まないでください


最終章
最終日-1


ミーン、ミーン

蝉の声が響き陽炎揺らめく夏の日、海軍慰霊祭が行われた。

 

 

深海棲艦の攻撃を多大な犠牲を払い辛うじて退けてから2週間後、犠牲者を弔うために慰霊祭が行われた。

 

1か月前、深海棲艦は海軍のすべての鎮守府を同時に攻撃してきた。大本営も含めて。

1つの泊地に対して押し寄せてきた深海棲艦は約500体。中には鬼、姫クラスが含まれていることもありほとんどの鎮守府は1日も持たず壊滅した。

 

各第一泊地も大きな被害を受けリンガ泊地、ブイン基地、幌筵基地、岩川基地はすべての鎮守府が壊滅してしまった。

 

そして強者が集まり大丈夫だろうと思われていた横須賀、呉、佐世保、舞鶴鎮守府も半分の戦力を失ってしまった。

 

さらに本来大本営を守るはずの横須賀第一、第二、第三鎮守府は壊滅してしまった。

 

そのため深海棲艦の突入を許し必死に応戦するも幕僚のほとんどが亡くなってしまった。

 

 

 

各鎮守府が応戦しているとき、提督のいたトラック第一泊地も攻勢にあっていた。

突然のことということもあり対応が遅れたが今は持ち直している。

深海棲艦の戦力はおよそ500。その半分をすでに討ち取っている。

しかし残っている深海棲艦はflagship級がうようよしている。

 

一息つき深海棲艦の巣食う海を見た提督は驚愕した。

泊地からおよそ1キロという懐にかつて単騎で1つの鎮守府を破壊したレ級flagshipがいたのだ。現在は行動を起こしていないが注意は必要だろう。

 

現在艦娘たちは3交代制で応戦しているが次第に数が減ってきていた。

あまりにも膨大な深海棲艦に押し込まれ轟沈したものが増えてきている。

状況は悪いと判断した提督はついに温存していた第一艦隊の出撃を決めた。

 

旗艦瑞鶴。続くのは龍鳳、金剛、比叡、榛名、霧島。

 

6人はいともたやすく敵を葬って行った。

 

しかしその時悲劇は起きた。

 

瑞鶴たちが泊地から離れて敵を葬っている時、レ級が動いた。

搭載数250機とみられるその艦載機を全機発艦させた。

 

瑞鶴と龍鳳がそれに気が付いたがすでに時は遅かった。

 

烈風と対空砲の迎撃を躱し攻撃機、爆撃機が次々に投弾していく。

 

大きな水柱が上がった。

 

水柱が消えた時すでに6人の姿は消えていた。

 

その光景を見た艦娘たちは次々に戦意を喪失してしまった。

 

しかしそんな艦娘たちを攻撃せず深海棲艦たちは次々と撤退していった。

 

ようやく泊地に戻った艦娘たちは提督が倒れているのを発見した。

恐らく第一艦隊が一瞬で消滅した光景を見てショックで倒れたのだろう。

提督は1週間後に意識を取り戻したがすでにその目にかつて見られた闘志は感じられなかった。

 

この慰霊祭に提督は車イスで参加することになったが艦娘の参加は認められず元帥、大将が亡くなった後を継いだ少将が彼の車イスを押した。

 

 

 

今回亡くなった司令官は300を越え艦娘も4500人以上が轟沈し海軍は世間の批判に晒されていた。

 

遺族への一時金の支払い等で財政も火の車となりどう立て直すか、それすらも決まっていなかった。




あと少し続きます

時間の都合上毎話がとても短くなってしまいますがご了承ください

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