他に意味はありません
2人は艤装を展開、瑞鶴は短弓から赤城は長弓から艦載機を放った。
赤城の兵装は零戦21型27機、九九艦爆18機、九七艦攻28機という初期の兵装と大差ない。
しかし瑞鶴の兵装は震電48機、彗星一二甲24機、流星改12機と大幅にアップグレードされている。
誰の目からみてもその差は歴然だ。
そして空中で2人の艦載機が激突した後、赤城の艦載機はすべて撃ち落とされていた。
迫りくる瑞鶴飛行隊。あと5秒ほどで爆弾が投下される。その時
「艦載機たち、もういいよ。戻ってきて」
瑞鶴の一声で瑞鶴飛行隊は反転、収容された。
「なに?情けでもかけたつもりなの?」
「え、いやうちには正規空母が2人しかいないんだから1人でもいなくなると大打撃になるって提督さんが言っていたのを思い出したからだよ」
「それは情けをかけたというんじゃないの?」
「今ここであなたを轟沈させてしまったらなんであなたが提督さんの命令を全然聞かないのかという理由が永遠に分からなくなるから」
「…」
「話してくれない?」
赤城は瑞鶴が差し出した手を握って立ち上がった。
ガラララッ
ドアが勢いよく開いた。
瑞鶴と赤城がみるとそこには提督と文月が急いできたのか息を切らせながら立っていた。
「う~司令官速すぎです~」
「仕方ないだろ、妖精さんが緊急って言ってたんだから」
「あれ、瑞鶴と…赤城?何してるんだお前たち?ってなんで壁に弾めり込んでるの⁉これ機銃弾だよね!?」
「提督さん、赤城さんが話があるんだってさ」
瑞鶴の目をみて理解したのか提督はうなずいた。
「じゃあ執務室で聞くとしよう。あ、文月帰っていいぞ」
「うん、じゃあね~司令官」
~15分後:執務室~
「で?話というのは?」
「ああ、それは」
「瑞鶴は黙っていてください。自分で話しますから」
「ごめんなさい」
赤城がいきなり土下座し始めた。
「ん?何に謝っているんだ?」
「私は2週間ほど毎日ボーキサイトを盗んで食べていました、すいませんでした」
「ああ、あれか。まあ、お前の犯行と目星はついていたし、もともと大量に備蓄していたから大した打撃じゃない。それで?本題は別なんだろう?」
催促する提督。5分ほど黙っていた赤城が口を開いた。
「私がここに来た時…すでにこの鎮守府には瑞鶴が…正規空母がいました」
「私は大本営でこれから行く鎮守府には軽空母しかいないと聞かされ他の鎮守府に行った赤城のように活躍できると思っていました」
「そうだ、確かに赤城が来ることが決まった段階ではうちには軽空母しかいなかった。けど戦力についての報告書を送った1日後に瑞鶴が建造された。そのせいで大本営はうちに正規空母はいないと思っていた」
*赤城は一定のレベルに達した提督に送られるご褒美のようなものである。ほとんどの鎮守府では赤城が最初の正規空母なので大活躍する
「この鎮守府に来た時瑞鶴を見て私は驚きました。けれど頑張れば瑞鶴と同じぐらいに、それ以上に活躍できるはずと思っていました。でも、練度に差がありすぎた。私がここに来た時には私を1とすると瑞鶴はだいたい40。これでは勝てるはずもない。そう思った私は腐り始めて、1か月の内3週間は暴食し、提督が瑞鶴を贔屓しているように見えてきて提督の命令を聞く気がなくなりました」
「それで今に至るという訳か…」
提督は少し考えた後こう言った。
「確かに練度の差は大きかったし、今は赤城がさぼっていた分さらに開いている。…よし、これを埋めるためにしばらくは瑞鶴を第一艦隊旗艦から外し赤城を旗艦とする。これでちゃんと出撃してくれるか?」
「ええ、それなら」
「差が埋まったと判断したら瑞鶴を旗艦に戻す。当分の間は瑞鶴は秘書艦の仕事に専念。瑞鶴もそれでいいな?」
「うん、それでいいよ」
「それでボーキサイトに関してだがこれからはお前たち2人に1日合わせて1500あげるからそれで我慢してくれ」
「えっ、そんなにくれるのですか!?」
「いや、赤城食い物の話になると目の色を変えるのやめてくれ。それに2人で、だからな。配分は自分たちで決めろ」
「瑞鶴…」
「なに?」
「10:1でいいですね?」
「なんで了解したことになってるの⁉普通に半分でいいでしょ!」
「仕方がありませんね。それで我慢します」
こうして赤城は命令に従うようになった。
集中的に出撃したために2週間後には瑞鶴は旗艦に戻っていた。
読んでくださりありがとうございます。
うちの赤城さんはいま絶食中です(出撃してないだけ)
加賀と翔鶴を早く呼ぶ必要性をあまり感じませんがどうしましょう?