秘書艦 瑞鶴の日常   作:一枝光真

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うちでは夕張はまともな装備を開発してくれません

なんとかならないかな…


7日目:夕張と開発 続

「ごめんね夕張ちゃん」

 

「ううん、まだ時間はあるから大丈夫」

 

瑞鶴は倒れてからきっかり30分で起きた。

 

「じゃあ早速開発しますか~」

 

「うん、じゃあまずはこのレシピでお願い。たぶん艦載機ができると思うよ」

 

「ほんと!?じゃあ早速!」

 

コロコロ

 

出てきてのはペンギンだった。

 

「ご、ごめん!」

 

「ううん。まだ1回目だしまだまだ資源はいっぱいあるから」

 

「じゃあ続けるね!」

 

~30分後~

 

30回中ペンギン20匹 零戦52型12機 彗星8機

 

「ご、ごめん…」

 

「ちょっ、そんな落ち込まないで!これはテストだから失敗してもいいの!じゃあ次のレシピでお願い」

 

「うん、頑張ってみる…」

 

~3時間後~

 

180回中ペンギン120匹 烈風20機 震電1機 流星改13機 天山一二型(友永隊)1機 彗星一二甲25機

 

「すごいよ瑞鶴ちゃん。震電だけじゃなくて友永隊まで作ってしまうなんて!」

 

「そ、そんなにすごいの?」

 

「うん!流星改よりもすごいんだよ!」

 

「そ、そんな機体があるなんて私知らなかった…」

 

「どうもその機体を呼べるのは飛龍さんだけっていう噂があるから知らないのも無理はないよ」

 

「えっ、飛龍って正規空母の?うちには来てないよね?」

 

「うんまだ来てないよ。でもこれでまた1つ不可能を可能にできることが証明できたわ!」

 

「そ、そう?助けになれてよかったわ…」

 

「大丈夫、瑞鶴ちゃん?…そうだお昼食べに行こう!」

 

「そうだね、そうしよう!」

 

~5分後~

 

「まだ11時半だから空いてるね~」

 

「そうだね。瑞鶴ちゃんなに食べる?私天ぷら蕎麦!」

 

「じゃあ私もそれにしようかな!」

 

「あら瑞鶴さんも夕張さんも今日は早いんですね」

 

「あ、間宮さんこんにちは。今日は朝から工廠に潜ってずっと開発していたので早めにおなかすいちゃって…」

 

「そうなの。なら今日は麺多めにしておくわね」

 

「うわあ、ありがとうございます!」

 

夕張の目が輝きだした。

 

(そういえば夕張ちゃんは蕎麦が好きだったっけ)

 

いまさらのように思い出した瑞鶴だった。

 

「ごちそうさま!」

 

「えっ早っ!夕張ちゃんちゃんと味わって食べてるの?」

 

「えっちゃんと味わってますよ?普通のスピードじゃないんですか?」

 

(え!?もしかして私遅いの⁉夕張ちゃん待たせても悪いし早く食べないと…)

 

急ぎすぎたのか麺が詰まってしまった。

 

トントン

 

間宮が後ろから瑞鶴の背中を押してくれていた。

 

「あ、ありがとう間宮さん」

 

「いいえ、夕張さん蕎麦だけは食べるのが早いのであんまり合わせようとしないほうがいいですよ。そういえば夕張さん朝は眠らずに済みましたか?」

 

「あ、うん。そういえば瑞鶴ちゃんが間宮さんが味噌汁に唐辛子入れたって言っていたけど全然辛くなかったよ」

 

「唐辛子?いえ私はそんなもの入れてませんよ?」

 

「じゃあ朝見た赤いものは…」

 

「ああ、あれはパプリカを粉状にしたものでスパイスの一種です。いい味が出るんじゃないかと思って」

 

(なんで味噌汁にスパイス?たまに間宮さん変なもの入れるよね…)

 

「それじゃあそろそろ行きますか」

 

「そうだね午後も頑張らないと!」

 

「頑張ってくださいね、食器はお下げしておきますので」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「よ~し震電2桁開発するよ~!」

 

それから5時間が経った

 

「ハアハア、資源なくなったね…」

 

「失敗もまあまあありましたけどおかげさまでいいデータを取ることができました。ありがとうございました」

 

「ううん、こちらこそありがとう。とても楽しかったよ」

 

「じゃあお礼としてこれを」

 

「…えっ!?これ鳳翔さんの店の無料招待券じゃない!いいの?こんなものもらっちゃって」

 

「いいんですよ、このデータをうまく使えればきっとその券以上の価値が出るはずですから。2枚あるので提督と行ったらどうです?」

 

「て、提督さんと…。考えとく…」

 

瑞鶴は真っ赤になって俯いた。

 

 

 

 

「じゃあ今日はありがとうございました!また機会があればお願いします!」

 

夕張は大量のデータを抱えて寮までヨロヨロと歩いて行った。

 

~執務室~

 

「お、お帰り瑞鶴。どうだった?」

 

「う、うん結構いいデータがとれたみたいよ…」

 

(提督さんと一緒に…いつならいけるんだろう)

 

「瑞鶴?どうした?急に固まって?」

 

「あ、あのっ提督さん!?」

 

「急にどうした!?」

 

「あ、あの、ひ、暇な時とかある?晩に」

 

「どうしたんだ急にそんな上ずった声出して?それで暇な時?悪いけどしばらくはないなあ。何かあるの?」

 

「な、なんでもない!きょ、今日は疲れたからもう休むね!お休み!」

 

ビュン バタン!

 

瑞鶴がものすごい勢いで出ていった。

 

「い、いったいどうしたんだ瑞鶴のヤツ…」

 

~2日後~

 

夕張が発表した解析結果によってより上位の装備を作ることが容易になり、装備を売ることによって鎮守府の資金を潤沢にすることができた。これにより、夕張は多額の報奨金を得て腹いっぱい蕎麦を食べることができた。

 

瑞鶴はいまだに食事に誘うことに成功していなかった。




瑞鶴は果たして提督を食事に誘うことはできるのでしょうか?

少し更新ペースが遅くなります

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