ガガギゴに転生した俺氏、何故かエリアたん含めた霊使い達に激重感情向けられてるんだが… 作:生牡蠣
全員横一列で飾ってたんだけど、次の日朝起きたらなんでかガガギゴ君のカードを囲むようにしてサバトっぽい事してたよ。誰だよ勝手に動かした奴…
あっ、今回ガガギゴ君の出番はないよー
だからゆっくりヒータたんと仲良し(意味深)しててねー♪
※リチュア関係の時系列を勘違いしてたので修正しました。
溶岩地帯
この言葉を聞いて真っ先に浮かぶ光景はどんなものであろうか?
マグマが煮えたぎる光景?黒曜石に囲まれた岩場?濃い煙に覆われた火山?
きっとそれは全て正解なのだろう。間違っても草木に囲まれた緑豊かな樹海を想像する者はいない。
しかし、溶岩地帯にも樹海はある。
マグマに囲まれた大地。その環境下で炎の葉を生やして燃えながらも確かに根をはっている木々が生い茂り、墓地に送られたらライフが回復しそうな燃えている
そんな特徴から人々はこの地を『炎樹海』と呼んでいた。
その炎樹海の奥地にある燃えている湖――――炎湖畔の近くの木々に向かって大きな鉈を振りかぶっている大男の姿があった。
その男は見るからに屈強そうな男で、片手に持った鉈で木を伐採できるほどの怪力のようだ。
2本足で大地に立ち、腕で道具を器用に使う様はまさに人間の様だ。
しかし、男は決して人間ではない。何故なら、男の肌はゴツゴツとした溶岩で出来ていたからだ。
彼の名は『ラヴァル・フロギス』
炎と共に生き、炎と共に戦い、炎と共に死んでいく誇り高きラヴァルの一族である。
「よっと!……ふぅー、今日はこのぐれぇにしとっか~」
切り倒した大木を何等分かに切っていたフロギスは額を流れる
彼の後ろには大木から作り上げられた薪が何本も積みあがっている光景が広がっており、長い時間ここで薪を作っていたことわかる。
……ちなみ炎樹海の木から作った為、薪は既に燃え上がっている。
何に使うんだよこれ…
「どら、さっさとこいつら仕舞って飯にすんべ!」
フロギスはそう言いながら薪を何本も担ぎ上げ、歩みを進める。
『今日の飯は
「あぶねぇ…あそこは今、貸してんだったわぁ……」
「はぁ~…」とフロギスは深く息を吐く。一番近い薪置き場だったが、あそこが使えないとなるともう少し遠い自分の寝床まで運ばなければならない。飯の時間はもうちょっと先になりそうだ…
しかし同時に、貸している事を早めに思い出せてよかったと彼は安堵した
「せっかくの『新婚生活』だ。おらみてぇなもんが邪魔すんのも無粋だっぺ」
そんな言葉と共に、フロギスの頭に浮かんだ赤髪の少女。
フロギスは……否、この溶岩地帯に住む者達なら誰でもあの赤髪の少女を知っていた。
よく火の霊術を学びにこの溶岩地帯まで来る、勉強熱心でラヴァル好みの勇敢な子だ。
その少女が、近日中に結婚すると言って自分に小屋を一つ貸して欲しいと頭を下げてきたのだ。
フロギスは驚きながらも少女を祝福し、自分が持つ小屋を一つ貸し出したのであった。(フロギスは一番立派な小屋を貸すと提案したが
あの少女が霊術の研究を頑張っているのはよく知っている。そんな少女が幸せをつかみかけているのだ。フロギスは自分の娘が結婚するかのように嬉しかった。
おまけに少女の結婚相手も自分たちがよく知っている、ある意味で一番信頼している他種族のトカゲだ。彼なら彼女を幸せにできると一族全員が認めるだろう。
自分たち一族は、彼に返し切れない恩がある。是非とも彼にも幸せになって欲しいものだ。
フロギスは感慨深い気持ちになりながら目を閉じ、昔の事を懐かしんだ。
一昔前のラヴァルの状況は最悪であった。
ラヴァル一族は生まれながらにして闘争を求める戦闘民族。誰にでも喧嘩を売り、争いの種を周囲にばら撒くことは珍しくなかった。
そんな自分たちは、とある一族に目を着けていた。
その一族の名は『ジェムナイト』
宝石のように硬く、気高き信念を持った戦士達である。
ジェムナイト達は同族が混ざり合う事により真の力を発揮する一族で、その力はあの伝説のデーモンや
そんな彼らの事を同族
ジェムナイト達はその身に溢れんばかりの力強い大地の力を宿していたが、基本的には心優しい種族。最初はラヴァル達を相手にせずあしらっていたが、それでもラヴァル達は「俺達と戦え!」とジェムナイト達に一方的に攻撃を続けた。
そんな事が続き、温厚なジェムナイト達も同族がやられていくのを見てその心に怒りを燃やし、ラヴァル達と激しい交戦になる事が多くなった。
ラヴァル達はジェムナイトとの戦いに心を更に滾らせ、さらに攻撃は激しくなる。そんな悪循環が両者を取り巻いていた。
『このままでは、戦争になってしまう』
『多くの命が失われてしまう』
フロギスはそんな状況に不安を感じていた。
フロギスは山で木を切ったり、同族同士でテーブルを囲んで食事をしたりする方が好きであって、別に戦いは嫌いではない。その為、同族たちが強者を求める気持ちもわかる。
しかし、このままでは犠牲者が出てしまい、両者とも立ち止まることが出来なくなってしまうとフロギスは考えていた。
同族たちが戦いで命を落とし、力なき者達も倒れ、やがて一人になってしまう。そう考えただけでフロギスは心の奥底が恐怖で支配された感覚に陥った。
そんな悲しい未来にしたくない!
フロギスはその思いを胸に同族たちに戦いをやめるよう訴え続けた。
しかし、燃え盛った炎がなかなか消えないように、ラヴァル達の闘志も簡単に消えることはなかった。
このまま、戦争になって、死んじまう奴が出てきちまうのか…
フロギスは脳裏に同族たちの顔が浮かんだ。少々荒っぽい所はあるが、皆着のいい奴らだ。誰一人として、いなくなってほしくはない。
でも、自分には同族たちを抑え込めるほどの力も地位もない。
同族たちに訴え続けながら、フロギスは自分の無力さを悔やんだ。
そんな時であった。あの噂が流れてきたのは――――
『最近、メキメキと力を伸ばしているトカゲがいるらしい』
溶岩地帯で商売をしていた行商人がそんな事を何気なしに言った。
なんでも、複数人での討伐が推奨されている『双頭のサンダードラゴン』や『始祖竜ワイアーム』を単騎で討伐する程の実力を持っているとか…
他のうわさ話も行商人の話はラヴァル達にとって興味を引かれるものであった。
曰く、自分より大きいバケモノを投げ飛ばすほどの怪力だ
曰く、あらゆる武器を使いこなすプロフェッショナルだ
曰く、その戦う姿はまさに英雄であった
ラヴァル達は噂にしては面白い話だ。多少脚色はあるだろうが、そんな奴が居たら是非とも戦ってみたいものだと口々に言っていた。
興味は引かれたが、あの時のラヴァル達は、噂程度だからそんなに強い奴ではない。それよりジェムナイトだとほとんどの者が考えていたと思う。
しかし、ラヴァル達はすぐにそのトカゲに夢中になる事となった。
溶岩地帯でも随一の戦闘狂であるラヴァル・ツインスレイヤーが、噂を確かめるためにそのトカゲに勝負を挑みに行ったのだ。
ツインスレイヤーはラヴァルの中でも5本の指に入るかという程の強者だ。どうせ帰って来てから『期待外れだった』と機嫌を悪くしてすぐに帰って来るだろうと誰もがそう思っていた。
しかし、1週間経ってもツインスレイヤーは帰ってこなかった。
流石に遅すぎると心配していた10日目の朝、ようやくツインスレイヤーは帰ってきた――――ボロボロの姿で
その姿を見たラヴァル達は動揺した。
ツインスレイヤーは、
そんな彼を、ここまでボロボロにした存在がいる。その事実にラヴァルの戦士は戦慄した。
――――噂は本当であった
同族から治療を受けながらツインスレイヤーはポツポツと戦いの記憶を語った。
お互いに先を読み合う、手に汗握る攻防戦
あらゆる戦法、武器、技を使いこなす力量
ラヴァルにも引けを取らない、心に秘めた闘志
あのトカゲ……ガガギゴこそ本物の戦士よ(爬虫類族)
ツインスレイヤーの語った記憶は、ラヴァルの戦士達を熱く滾らせた。
『そんなに強い武人ならば自分も戦いたい!』と戦士たちは我先にと溶岩地帯を抜け、噂のトカゲの元に向かっていった。最終的には、フロギスを含めた数人しか溶岩地帯に残らない程の騒ぎであった。
そして戦いを終えて帰ってきたラヴァル達は、皆決まって満足そうな表情を浮かべていた。
――――あんなに燃える戦いは、初めてかもしれんな…
そう、
やがてガガギゴと戦っているうちに、ラヴァル達は胸の奥底から燃え上がる闘志を満たし、いわゆる賢者モードになったラヴァル達は、むやみやたらにジェムナイト達に戦いを挑むことをやめていった。
それどころか、今までのラヴァルの所業を聞いたガガギゴがジャッジメントを説得し、ジェムナイト達に正式に謝罪するようにまで促したのである。
その結果、今ではジェムナイト達とは友好的な関係を築け、偶に御前試合形式で試合をしたり、祭り事を共同で行う程であった。
自分では成しえなかったことを自らの強さで簡単に実現してしまったガガギゴに、フロギスは感謝の念を抱いた。
それと同時に、フロギスは頭の中に疑問が浮かんだ。
何故、自分たちにここまでしてくれるのだろう、自分たちはしつこく喧嘩を売った側なのに…
その疑問を胸に抱いていた頃、ガガギゴが赤毛の少女を連れて炎樹海に通うようになった(なんでも、赤毛の少女は霊術使いで、この地に少女が求めている霊術のヒントがあるとかないとか……)
その結果、彼らと世間話をする程度には仲良くなったフロギスは、ずっと疑問に思っていたことを聞いたのであった。
『オレは別にお前らの事、鬱陶しいとか思ってない。むしろいい経験をさせて貰ってる。……えっ、ジェムナイト達の件?……誰も傷つかない方がいいと思って止めただけ。オレがやりたくてやったんだから、そんなに気にしなくていい』
フロギスの問いに、ガガギゴは功績を誇るわけでも、ラヴァルに悪態をつくでもなく、平然と答えた。
――――あぁ、彼が英雄であったか
フロギスはこの世界に新たな伝説のモンスターが生まれたと理解した。
そして、この恩人(恩蜥蜴?)を心の底から敬愛するようになったのだ。
“バサササッ!”
近くで鳥の羽ばたく音が聞こえ、フロギスは思考の海から帰還した。
「おっと、ボーッとしてる場合じゃねーんだった!さっさとこいつら運んで飯にすっぺ!!」
フロギスは抱えていた薪を持ち直し、反対側に歩き出す――――前にもう一度進もうとしていた道の先を見る。
この先の小屋に、件のトカゲと赤髪の少女が同棲している……そう考えると、フルギスは嬉しくなった。
赤髪の少女と結婚予定と聞いた時は驚いたが、恩人が幸せを掴もうとしているのだ。祝福しないわけにはいかない。
……本当はこの事を溶岩地帯中に伝えて周りたい。ラヴァル総出で恩人の幸福を祝いたい。
しかし、あの少女に『後でサプライズにしたいから、他の子達にも内緒なんだ!それに……も、もう少し、2人でその…イチャ…し、静かに過ごしたいし///』と髪の色よりも顔を真っ赤に染めながら言われたら、そんなことは出来ない。むしろこちらに気にせず存分にイチャコラしてほしい。
他の子とは……他の霊使いの子達の事だろうな。
……ガガギゴは他の子達からも結構…いや、かなり重めの感情を向けられていると聞いたことがあったので、あの少女と結ばれた時は『他の子達はいいの!?』と頭によぎったフロギスであったが、結局噂は噂、そんな事はなかったのだろう!(フラグ)
“バサササッ!” “バササササッ!” “ピーッ!” “キーッ!!”
…また鳥の羽ばたきか
そういえば……なんか今日、鳥多くないか?
鳥なんて溶岩地帯でも珍しくはないが…こんなに多くの鳥の鳴き声や羽ばたきが聞こえ、騒がしいと感じるのはフロギスにとって初めてであった。
それに、なんだか吹いている風もなんだかおかしい気がする。具体的にどうおかしいのかと問われれば困るのだが……どこか
「……流石にないわな…おら、疲れてるんかな…?」
こういう日はさっさと帰って寝るに限る。そう考えたフロギスは持てる分だけの薪を拾い集め、帰路へと急いだのであった。
フロギスの言う通り、鳥なんてさほど珍しくはない。仮に数がいつもより多かったとしても、意識しない者が大半であろう
だからこそ気が付かなかった
その鳥たちがよく見る
その瞳の奥底に、どす黒い感情が渦巻いていることに
・ガガギゴ君
なんかラヴァル達にめっちゃ絡まれるなぁ…まぁ修行の一環って事でええか!
…えっ!?あいつらジェムナイトと戦争になりそうなん!?戦争になったらなんかの拍子に霊使いちゃん達が怪我するかもじゃん!!
絶 対 に 止 め ね ば(鋼の意思)
・霊使いちゃん達
あのラヴァル達に争いを止めさせるなんて…さすギゴ!(好感度UP)
・ラヴァルの皆様
あのトカゲと戦うの面白い!あいつ名誉ラヴァルにしようぜ!!(水属性)
・内緒の裏話
実はガガギゴ君で書く前はフロギスさんに転生した主人公がラヴァルが全滅する運命を変えるために奮闘したりラヴァル三女にヤンヤンされたりするやつを書こうとした
でもトリシュとかオピオン殴り倒すフロギスさんを想像できんかったからボツにしたゾ
フロギスさん好きなんよ…
効果が他のラヴァルバフするとか絶対仲間想いやん……そんなフロギスさんを残して一族全滅とか絶対曇るし最悪闇堕ちするって……
フロギス曇らせ……流行るかな?誰か書いて♡
ここまでご拝読ありがとうございました