ガガギゴに転生した俺氏、何故かエリアたん含めた霊使い達に激重感情向けられてるんだが…   作:生牡蠣

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お待たせ


ウィンたんと関係を持った理由を考えたんだが…

「えっと…ちょっと話を整理させてね……ボクは今日、ウィンからおつかいを頼まれたんだよね……何故か3つ先の街まで。隣町でも買えるって言ったんだけど、ウィンは何故か行けって譲らないし、なんか怖かったから3つ先の街まで行ってきたんだよね。そしてやっとの思いで帰ってきたらさぁ……ウィンとギゴっちがベッドインしてたと……うん、意味わかんないね☆」

 

プチリュウが状況を整理する横で、俺は体育座りをしている。

あれからウィンたんと行為を続け、お互いに気を失う程愛し合った。

その後目を覚ましたら、ウィンたんにガッチリホールドされ動けなくなっていた。

 

『ふみゅぅ…ギゴ君、激しすぎいぃ♡……あたし、壊れちゃうよぉ♡』

 

そんな可愛い寝言を聞きながらどう脱出するか考えていたら、出掛けていたらしいプチリュウが帰宅。

プチリュウはこの状況を見てしばらく固まっていたが、俺が目で必死に訴えた結果、なんとか幻惑の巻物を破壊し、脱出の手伝いをして貰って今はこの間飲み会をやった森の中まで避難してきたというわけだ。

そういうわけなのだが……

 

「ギゴッち……いい加減立ち直りなよぉ…」

 

「無理言うなぁ!オレは……オレはぁ!」

 

俺は絶賛凹んでいた。理由は二つ。

一つは別れ話をする前にエリアたんを裏切り、浮気をしてしまった事。

もう一つは、高嶺の花であるウィンたんを俺で汚してしまったことによる後悔だ。

 

「確かにエリアさんに隠れて浮気みたいな形になったけどさぁ……でも、ウィンの事も愛してるんでしょ?なら役得じゃん?」

 

「そういう問題じゃないんだよぉ!確かに愛してるけどエリアもウィンも俺なんかで汚しちゃいけない不可侵領域!俺は遠くから見守るだけでいいんだよぉ!カップリングに割って入りたいわけじゃないんだあぁぁ!!」

 

「えぇ…難儀だねぇ……」

 

呆れたようにため息をつくプチリュウ。

この蛇もどきに俺の気持ちなんてわかって堪るか…!

俺は推しのきゃっきゃウフフを眺めていたい派なの!間に挟まり隊長じゃないのぉ!!

 

「まったく…ボクが咄嗟に1/1スケールガガギゴ君人形(股間にディル…棒付き)をウィンとの間に割り込ませてなかったらどうなっていたことか………というか、ウィンが使役の霊術使えなくなったとか初耳なんだけど?」

 

「………はぁ?何言ってんだ?」

 

プチリュウの発言に、俺は疑問符を浮かべる。

本当は俺そっくりの人形について聞きたかったが。今はそれどころじゃない。

 

「そんなわけないだろ。現にウィンは昨日から霊術が使えないと言って……」

 

「出来てたよ?フェアリー・ドラゴンどころかシムルグ使役してたよ?なんか覇者っぽい奴」

 

俺はプチリュウの言っている言葉の意味が分からなかった。

シムルグってあれだろ?レベル8の最上級モンスターだろ?

それが本当なら、ウィンたん不調どころか絶好調やん。というか下手したらウィンダールさんのダイガスタ・イグルスより上位のモンスターだよ!やっぱりウィンたんは才能あるよなぁ…

……あれ?でもそれだとおかしくない?

 

「じゃあ…なんでウィンはオレに嘘をついたんだ……?」

 

そう、もしプチリュウの言う通りなら、俺に霊術が上手くいかないなんて嘘をつく必要もないし、なんなら俺で練習したいなんて話も出ないはずなのだ。

一体何の為に……?

 

「そりゃあ……ギゴっちを使役して、肉体関係を持つためでしょ」

 

「そっかぁ………ん?………………………はぁ!?!?

 

俺は驚きのあまり大声を上げる。その衝撃で森に住む鳥たちが飛び立つ程であった。

 

「そ、そんなわけないだろ!?ウィンがオレと……その………男女の関係を持つために嘘をついたなんて!?」

 

「だって、現にそうなってんじゃん?流石にウィンも好きな相手以外に股を開くビッチではないと思うけど……」

 

「す、すすすすすすすすすすす好きぃ!?う、ウィンが!オレの事をぉ!?」

 

えっ、何?実はこいつ俺の知らない言語喋ってんの?

本当の意味は「ウィンがお前みたいなトカゲに惚れるわけないだろwwwww」とかだろ?………そうなんだろ!?

 

「ないないないってぇ!ウィンがオレに惚れるわけないだろ!?」

 

「…………もしかしてそれ、わざとやってる?もしそうなら、いくらギゴっちでも許さないよ?」

 

プチリュウが嫌な顔を隠そうともせずに俺を睨む。

……?わざって……なにが?

…………駄目だ。全然わからん。

 

「えぇ……その反応からしてガチでわかってないじゃん………この唐変木は……」

 

俺が首をかしげる様子を見て、プチリュウが尻尾を使って頭を抱える様なポーズをとる。器用なやっちゃな~

 

「……うん、ギゴっち。説明するから、少し今までを復習しようか」

 

「??………おう」

 

プチリュウが色々な考えを何とか飲み込んだ様な表情を浮かべ、俺に提案してくる。

この状況の説明はありがたいが………復習?

 

「まず、ギゴっちはエリアさんのパートナーになりました。その後、他の霊使いさん達と同居したり、冒険を繰り返します。その中で襲ってくる気性の荒いモンスターからウィンを含めた霊使いさん達を守り続けたり、霊使いさんたちが抱えている悩みやコンプレックスを聞いたり、時に解消してきたりしました。それは今でも続けています。………ここまでは良い?」

 

「…?あぁ」

 

俺が霊使いちゃん達を守るのは当たり前だもんな。

霊使いちゃん達の悩み事も確かに聞いているが……特に問題なさそうな内容だったり、俺が解決できそうなのが多かっただけなんだよなぁ………まぁ、解消できているようで良かった。

てか、なんでプチリュウ敬語なん?

 

「そしてウィンに関しては、故郷であるガスタの里に来た侵略者と戦い、ウィンのお父さん、お姉さんを含めた里の皆を救い出しました」

 

これも普通だな。

霊使いちゃん(推し)達の心を守るためな何でもする。それがファンの務めだからな。

 

「……はい、ここまで聞けば何故こんな状況になったのか普通はわかると思いますが………ギゴっち、どう?」

 

………?

ここで話を振って来るのか?まったくヒントがなかったぞ……さっきの話、意味あったのか?

なんとか頭をフル回転させ、考え込む俺。

………………………なるほど!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まったくわからん」

 

「惚れる要素しかねぇだろッッッ!!!!!」

 

うおぉ!?俺の答えに対し、大声でツッコむプチリュウ。

な、なんだ急に………

 

「ずっと隣で守ってくれてッ!辛い時も一緒に居てくれてッ!精神面のサポートも充実ッ!挙句の当てに一族間の争いも止めて故郷を救ったぁ!?……………惚れるだろッ!こんなのッ!!」

 

大声を出し過ぎて“ハァ…ハァ…”と息が荒くなるプチリュウ。無理するから…

にしても……惚れる要素?………………ないないw

 

「惚れる要素なんてないだろ~確かにエリア達を守って戦ってたけど、毎回ボロボロでかっこ悪かっただろうしぃ~」

 

プチリュウの頭に青筋が浮かぶ。

自らがボロボロになろうが自分たちの為に何度でも立ち上がり、強敵に立ち向かっていく姿は男の自分ですら偶に“キュン♡”と来てしまうのだ。

それを間近で見ている霊使い()達なんて、キュン♡どころか脳が焼かれてしまっているだろう。

 

「辛い時も一緒に居ただけで何の解決にもなってないしぃ~」

 

プチリュウの青筋が増える。

辛い時に、罵倒も叱咤激励もせず空に浮かぶ月のように己を見守り、また歩き出せることを信じてくれている存在なんて、意識するに決まってるだろう。

 

「精神面のサポートって言われてもなぁ~……言うて年相応の物で難しい物じゃなかったしぃ~」

 

プチリュウの血管が切れる。

彼女たちは、理由(わけ)あって自分の家に居場所がなかった者達の集まりだ。そんな彼女達にとって年相応の悩みでも、大人として一歩引いた立ち位置から見てくれるガガギゴの存在とその安心感はどれほど大きい物だったのか、プチリュウには想像できない。

 

「それに、これが一番重要な話なんだが……そういう話って『ただしイケメンに限る』ってのがオチだろ?」

 

「プチファイアー!!」

 

「アッチイィィィィィィィ!?!?!?」

 

プチリュウは怒りのあまり、まだ未熟だが炎でガガギゴを焼いた。

確かに種族に問題はあるが、ガガギゴは十分イケメンである。

というか仮にイケメンでなかったとしてもやった事を鑑みれば、別種族でも同性でも惚れてしまう。

 

「熱ぅ!?急に何すんだ!?」

 

「やかましいッ!人の恋路を否定する奴はシーホースに蹴られて死ぬかドラゴンの炎に焼かれて死ねッ!!」

 

「もう焼かれてるって!?………だいたい、お前の話が本当ならエリアもウィンも爬虫類を恋愛対象に見る変態ってことになるんだぞ!それでもいいのか!?」

 

プチリュウは何も答えられなかった。

これは別にガガギゴに論破されて“ぐぅ”の音も出なかったわけではない。

 

エリアとウィンどころか、霊使い全員がその変態だからである

 

プチリュウは知っている。最近、魔導雑貨商人との裏取引で霊使い達がアダルトな本を買っていることを

そのほとんどが異種姦物であることを

『異種姦ものって、レ〇プか凌〇しかないよねぇ~……純愛物が欲しいんだけどなぁ…っん♡』とぼやきながらも、その本を使っている(意味深)ことを

ちなみに冒頭に出たガガギゴ君人形も魔導雑貨商人から裏取引で買える。実は増産が決まる位には売れているらしい…

プチリュウとしては、御主人やその仲間たちがそんな変態だということを言いたくはなかった。

 

「……なんも言えねぇみたいだな!つまりエリアもウィンもオレに恋心なんて抱いていない!Q.E.D終了!俺の勝ち!なんで負けたか明日まで考えてきてください!」

 

ガガギゴが鬼の首を取ったように煽り散らかす。

その姿にプチリュウはイラッとするが、この鈍感野郎を納得させるのは無理だと悟り、口を閉ざす。

仮にエロ本の事を話しても実物見るまで信じないとか言い出しそうなんだよなぁ……この間隠れて読んでみたけど、内容がえげつなさ過ぎて1週間はテンションが低かった。逆に霊使い達があの本を読んだ後、めっちゃ“ツヤツヤ”は肌の艶が良いのはどういう事なんだろうか?……あまり考えたくない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………うん、そういう事でいいよもう…で、ギゴっちこれからどーすんの?」

 

プチリュウがため息をつきながら、聞いてきた。

どうする、とは…?

 

「いや、そんな『何言ってんだこいつ』みたいな顔されても……ほら、さっきエリアさんがリチュアの里に帰った話をしてたでしょ?エリアさんが帰ってくる前に、ウィンとの関係をはっきりさせといたほうがいいんじゃない?」

 

俺の顔で何を考えているのか察したプチリュウは、言葉の意味を説明する。

おぉ、俺が何を考えているか分かるなんて、流石付き合いが一番長いだけあるな!

にしても……確かにウィンたんが何故あんな事をしたのかは謎だが、エリアたんが帰ってくる前にこの状況を何とかしなければまずい気がする。

エリアたんと別れて修行の旅に出る前に、ウィンたんとの関係を勘違いしたエリアたんが突然のNTR展開に心を閉ざしてしまい、旅どころではなくなってしまうかもしれない。

 

「ふむ……つまり、オレはウィンとの関係を何とかした上で修行の旅に出かけないといけないわけか……」

 

「…………修行の旅?初耳なんだけど…」

 

俺の呟きに、プチリュウが反応する。

しまった!霊使いちゃん達や同期のこいつらには理由を内緒にして離れるつもりだったのに!?

……しゃーないか。プチリュウも長い付き合いだし、説得すれば黙っててくれるはずだ。

 

「あぁ、みんなには内緒にしていて欲しいんだが……今のオレではみんなを守ることはできない。だから、修行して強くなりたいんだ」

 

「……だ・か・らッ!そういうとこなんだってッ!!…………はぁ、もうつっこまないよ………修行って、具体的にはどこでなにすんのさ?」

 

また声を荒げたりため息ついたり……今日のこいつ忙しいな………

…………でも、プチリュウの言う通りだ。修行に出たいという考えが先行して、具体的にどこで何をするか考えてなかった。

はてさて…どこに行くべきか……

 

 

 

「修行ならガスタの里に来なよ!お父さんや他のガスタの戦士達も強いし、ミスト・バレー(霞の谷)を住処にしてるモンスターも強者ばかり!おまけに()()()住居も用意してあるからいつまでも居てOK!きっとギゴ君も気に入るよ♡」

 

「そうか~ならガスタの里で…………ん?」

 

あれ?今、誰が喋った?

プチリュウの顔を見ると、俺の後ろを見て顔を真っ青にして冷や汗を流している。

な、なんだ……すっげぇ嫌な予感がするんだが…………

俺は機械族が酸の雨で錆びついてしまったように“ギギギッ…”という音を立てながら後ろを振り向いた。

 

 

 

 

 

 

「うん、なら決まりだね♡ギゴ君が来てくれたら、里のみんなも喜ぶよ♡」

 

そこには、満面の笑みを浮かべたウィンたんが立っていた。

……う゛あぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?ウィンたん!?ウィンたんナンデ!?

いつもはその笑顔に癒され、昇天してしまいそうになる俺だが、今のウィンたんの笑顔にはパワボン+リミ解のサイバー・エンド・ドラゴンやウン…アンチホープ+インペリオン・マグナムを素材としたダーク・ガイアを前にしたような威圧感を感じる。

 

「もぉ~ギゴ君ったら♡あんなに激しく求め合ったのに、起きたらいなくなってたからびっくりしちゃった♡………もう、あんな事しちゃダメだよ?」

 

目からラブラブ光線(多分魔法カード)を放ちそうなウィンたんであったが、最後の一言に“ゾワッ”と来るものを感じた。

これは……エリアたんにアウスたんのおっぱいを見ていたのがバレた時に感じたものと同じもの!?

 

「責任も取らずに逃げちゃうギゴ君にはぁ~♡お・し・お・き♡が必要かな♡」

 

ウィンたんが俺の首にねちっこく腕を回す。

い、いかん!俺が本気で振り払えば、ウィンたんを引き離すことは可能だろう。だが、それではウィンたんに怪我をさせてしまうかもしれない。それだけは避けなければっ!

プ、プチリュウ………たすけ………!

 

「あっ、リュウ君おつかいありがとねー。帰って来てすぐで悪いんだけど、今度は10個ぐらい山を越えたあたりの街でモウヤンのカレー買ってきて欲しいんだけど………………イイヨネ♪」

 

「イエスッ!マムッ!!」

 

プチリュウはそう叫ぶと、嵐征竜も二度見するような超スピードで飛んで行ってしまった。

こ、こんの裏切者おぉぉぉぉ!?

 

「お願いねー♪………さてと、二人っきりだね♡」

 

プチリュウを見送ったウィンたんは、さらに俺に密着してくる。

 

“ふよんっ♡”

 

ふおぉぉぉぉぉぉ!?うううううううううウィンたんの二つのマシュマロンが俺の身体にいぃぃぃぃぃぃぃぃ!?!?

そんな事したら……俺のグスタフ・マックスがあぁぁぁぁぁぁ!?!?

 

“ムクムク…♡”

 

「あっ…♡ギゴ君のエッチ♡……………こんなの見たら、あたしも我慢できないしぃ♡…ここでシちゃお♡…………あはっ♡野外でシちゃうなんてあたし達、変態みたい♡……ギゴ君があたしをこんな風にしたんだから、責任♡とってね♡」

 

そう言って艶めかしい表情を見せた彼女の姿に、俺は吸い込まれていき――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後、無茶苦茶シンクロ召喚(意味深)した

 




あれ?ウィンたんって巫女になるのが嫌で里から飛び出したのに、なんでガスタの里に帰ろうとしてるんだろうね?しかも住居まで構えて……

決闘者なら一度は夢見る事。それはモウヤンのカレーを食べる事。
生きている内に行きてぇなぁ~俺もなぁ~(サテライト民)

ここまでご拝読ありがとうございました
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