アイ★✓ @ai_kasuga・10分 |
始まってたよ…
#アイやねん , #アイ★ライブ 【いろんな記念をひと纏め!】スカウトから現在までをヤネ君と一緒に振り返ってみるよ★【アイ/カスガコヤネ】youtube.com/live/JgOw64ip…@YouTubeより |
| こ | り | い | き |
「もう、どうして話を脚色しちゃうの!」
「出ちゃったね、演出家としての片鱗が」
「…ヤネ君?」
「ごめんね。アイの可愛い反応が見たくてさ、つい」
「私を弄ぶのは良くないことだよー?」
「――それ、本当に? アイは俺に弄られるの、本当にイヤだと思ってる?」
うっ。本当はちょっとだけ嬉…いやいや。でもヤネ君が人をからかうのって私ぐらいな訳で、むしろ毎晩意地悪されて身体が馴さ…いやいや、これ以上考えるのやめとこ。ドツボにはまりそうだし。
「で、でも私、今は困っているんだよ!」
「そっか。じゃあ善処しようかな」
「お願いね?」
ふー、これで良しと。また一つヤネ君を躾けるという偉業を成してしまった。私は思わず満足気に息を吐いてからカメラへと視線を向ける。…あ、しまった。ちょっと気を抜き過ぎた。
つまり…どういうことだってばよ?
涙だのシャワーだの抱いただの、気になるワード満載やんけ!
つまりはハイエース案件だったてことでOK?
何か意味深な言葉が多すぎて話が頭にはいってこなかったゾ
今日もアイちゃんの慌てぶりを堪能出来て嬉しいなぁ
謝りながらさり気なくアイちゃんの髪を堪能してやがる…
コヤネ君、悪い笑顔もステキ!
あの顔、絶対自分が悪いことしたと思ってないなぁwww
騙されないでアイちゃん!
アイちゃん丸め込まれてないか
今は困っている…ねw
何だかんだで否定しないということは…おやおやw
お、カメラ目線キタ!
いぇーい。アイちゃん、手振ってくれ!
いぇーい★ なんとなくリクエスト通り手を振ってあげるとコメントがまた加速する。ヤネ君による暴露が行われた時よりましだけど、今日もリスナーは元気だなぁ。ヤネ君目的の初見さんが流れ込んできてるからコメント欄は濁流の如しだ。
仕掛けられた茶番を捌いてやっと落ち着いたと思ったらこの仕打ち。どうやらヤネ君は本当に隠す気などないらしい。これ、切り抜きやネットニュースどころかワイドショーで取り上げられるレベルだと思うんだけどなー。私の発言ならまだしも、ヤネ君だからね。動画使用の許可とか認めるのかな。…いいけどね、別にぃ。
私は何とか精神を建て直して、ヤネ君との対談を進める。スカウトを受け入れた時の思い、マネさん全員に会った時の感想、レッスンを始めた当初の奮闘、スタッフさんと実際に仕事で関わり出した時の戸惑い…
実はそう多くの話題の種はないんだよね。たままちゃんのことはまだ秘密だし、そもそも生活の様子とか詳しく話しちゃうと突っ込み所が多いんだよね。何でそんなに朝から晩まで一緒に居るの、とかさ。だから一つ一つの事柄をたっぷり膨らませて話す感じになる。
あとみんなで遊びに出かけた話ともあまり宜しくはない。どうしても私の身の上に触れる可能性が高くなるからね。私、ヤネ君に拾われてから初めて着た、食べた、行った、やった、なんて事多いんだよ。だから一般的じゃない感想が混じりやすくなってしまう。実際今までの配信でもあったんだよね、アイちゃんそれやったことないの!? それ食べたことないとかあるぅ? みたいなリスナーの反応。ならいっそのこと、たままちゃんのこと話せるようになってからのが都合良いよね。不幸を匂わせてリスナーを不安にさせたまま待たせるより、養子になりました〜★ でサラっと流して幸せな現状を多く語りたいもん。
「アイが紫の上だと? ぶち殺すぞお前ら、俺があんなクソみたいな扱いをアイにすると思っているのか巫山戯――」
「や、ヤネ君!?」
――なのにこれだよヤネ君ったら! 今日は楽しく幸せな記念配信だよ〜、コメントと喧嘩しないでよ〜。あと少しはその…ね? 隠そうよ、その鮮烈なまでの愛情を。暴言を吐いてるのにその清廉な瞳が、不敵な口元が鮮やか過ぎて胸が高鳴ってしまう。ずるいなぁ、私利私欲の塊な癖にぃ。
「紫の上って最近私も知ったけど、みんなは晩年の境遇とかじゃなくて理想の女性を育ててるみたいな意味で言ってるんでしょ。私の髪が少し紫がかってるのもまた言葉が掛かってぴったり、みたいな。怒らなくてもいいでしょうに」
「いや、配信特有のプロレスを仕掛けられたのかと思ってね。頑張って演じてみたんだよ」
「…本当かなぁ」
嘘に決まってるよね★ でも紫の上…実は一度、みんなでヤネ君の実家の方に顔出したことあってね。何となくそういう…日本文化? に私も触れてみたくなった。やっぱりあれだけ立派な建物とか風景見ると感銘を受けるもんだね。だから紫の上のお話も…ま、まあ…確かに私は囲われて育てられてるね。あー、照れるよこれ。ヤネ君なら将来私を不安にさせることも無さそうだし…くぅ、照れる。耐えなきゃ私!
「さて。これ以上この話引っ張るとアイが発熱しそうだし、そろそろマシュマロ読もうか」
「…はい。そだね★」
「まだ平熱?」
「お陰様で、かろうじてね」
「心配しなくていい。俺はアイだけだからね」
「――うん。もう好きにして★」
だ、だから言わなくて良いって。しかも身体くっつけて耳元に囁かなくていいんだよ。こういう対談って普通小さいテーブルとか挟んで横に広がらないかな。何とかの部屋、みたいに。それが普通の大きいソファに仲良く隣合わせだよ。この配信だとニュース番組みたいに大きいデスクが目の前にあるんだけど、それなのに座るのは椅子とか一人用ソファでもなくて長ソファ。しかもまん中に2人で固まっている状態。多分変だよこのセット、リスナーもたまに何だこのセットってコメントしてる人いるよそうだよカップルチャンネルとかいう奴だよこんなのもうっ。
「じゃあそのマシュマロなわけなんだけど…みんなとっても多くの投稿をありがとねー。でもお陰様でスタッフさん、顔が真っ青になってたよ★ あのまるで通販番組みたいな、こちらの投稿企画は無事予定数に到達しました、ご参加ありがとうございます…みたいな公式の文章ね。あれはさも想定内です〜みたいな対応に見えるかも知れないけど、実は滅茶苦茶焦ってたんだよ。こんな数誰がチェックするんだって仲良く揉み合い戯れ合い押し付け合いしたらしい★」
「それ、絶対事前に想定出来た筈だけどな」
「マネさんたち最初からノータッチだったもんね! 最終候補だけ持ってくるようにーとか言ってたし、係る気サラサラなかった★」
「でもあれって全部読まなきゃいけものでもないんじゃないか? 元々が配信での企画使用が目的な募集なわけだし、使用予定の数が揃ったらそこまでにしても」
「う〜ん。まあ今回はほら…私の初めてのマシュマロ募集だしね。文章傾向から小さい子も結構いたみたいだし、なるべく最大公約数的なマシュマロを拾いたかったみたい」
「なるほど、ファン層分析の為でもあるのか。それなら数はある程度必要…まあマシュマロ募集はスタッフが言い出したことだし、好きにしたら良いと思うけど」
「うん。今後の配信で摘んでもいいわけだし、良かったんじゃないかな★」
スタッフさん…そりゃそうだよ ★
冷静に考えればマシュマロ募集の予定数到達って変ではあるなw
通販番組w 売り切れかな?
ネットだと案件配信みたいなもんか
マネさん賢い!
ああ、アナリティクス的な目的だったんか
敗者復活ありか。頼む、俺の読まれてくれ!
「それじゃあ早速読んでいく…これ私が読んだ方が良いんだよね? 読んだ後にフリップ見せればいい? オッケー★」
先程まではデスクの端に積まれていたフリップを巫言さんが私の前まで持ってきてくれた。よし、じゃあ行きますか〜。
「ん〜と、数もそれなりにあるのでサクサクどころか怒涛の勢いで行くよ! コメントはほぼ拾えないけど許してねー。まずは、これっ★」
アイちゃん可愛い! アイちゃん最高! アイちゃん輝く一番星!
アイちゃん可愛い! アイちゃん最高! アイちゃん輝く一番星!
「あはは…最初がこれとか。まあ、ありがとね★」
「んー。これつまり、太陽に向っていつも素晴らしい輝きを放たれておりますね…という内容の手紙を送ったようなものじゃない? 当たり前過ぎるだろ、摂理だろ。そんな当然のこと改めてマシュマロで言われても、ほら、アイだって困っているじゃないか。掛け声連呼したかっただけか? ならまあ、勢いあって良いんじゃないの」
「うん、そうだねー。まあライブ前とかに好きなだけ叫べばいいよ! それが何の間違いでもないってこと、私が証明して魅せるから★」
アイちゃんとコヤネさん、いつかデュエットする可能性はありますか?
「あるよ」
「あるんだ?」
「勿論アイドル曲じゃないけどね。つまり、そんな年齢になってからの話かな」
「なるほどね〜。じゃあ、みんなには期待して待っててもらおうかなー」
アイちゃんがアイドル以外の曲を歌い出す時期って、カスガさんなら見当ついてるんですか?
「本格的には16才前後。ただそれまで全く歌わないのは俺的に残念でもあるから…何曲かはボーカルを担当して貰おうかとも思ってるよ」
「えっ、そうなの?」
「まあ収録してYouTubeに投稿するだけだからね。ライブ前提じゃないから歌詞覚える必要もないしダンスもないから簡単だよ。声を充てるだけの様なもんだね」
「へー。それはちょっと興味湧くね」
「せっかくのネット投稿だからね、メジャーシーンというより一定層にハマりそうな曲調の歌も発表したい。歌ってみた、とかで世の配信者もカバーしやすいかもしれないな」
アイちゃんとカスガさん、並びにマネさんたちって一緒に生活してるんですか? 普段から日常を共に過ごしているように見受けられます。アイちゃんファンとして、一周回ってその方が安心出来るような気がしてきまして…
んー。こういうの採用するんだ? よっぽど同じ様な質問あったのかな。どう答えればいいんだろ。私じゃ、あはーどうだろうねぇ、ぐらしか言えないんだけど。
「…まあ、いいか。敢えて公表する必要は感じないけど、アイの支持者であるアイ★リスには義理ぐらいあるか。答えはイエスとだけ。アイは完璧に守られている。クソみたいな奴等に絡まれることなど[絶対に無い]、心配ないよ」
――や、ヤネ君、今ちょっと怖かったな。私何も言えないよこれ。
今後どんな配信活動をしたいとかありますか?
「そだねー、やっぱり配信は雑談メインになるかなぁ。他はまだコンテンツになりえないかも。マネさんが勝手に撮ってる映像編集して動画で出すとかならありえるけどね。というか、そういう動画系の投稿は結構充実しそう。例えばどこぞへ行ってきたーとかも生配信じゃ難しいけど、動画なら出せるわけだしさ」
「そうだね。あいつらも好きでやっていることだからやらしておけばいいよ」
「うん。…あ、そう言えば最近ね、私も少しはパソコン触ってみたんだけど、試しにみんなでやったゲームでちょっと好きになった物があるから、それなら配信出来るかも。協力して幽霊調査をするホラーゲームなんだけど、私とマネさん3人それぞれ別の部屋からディスコードで通話しながら探索するのが新鮮で楽しかった。ヤネ君が私の見守りしてくれたから、怖さも何とかなったしね」
「あれは役得だったな」
「…言わなくていいんだよ、そういう事は★ 怖いというより、びっくりしちゃうんだよねーああいうの」
趣味はまだナイショ★ ですか?
「あぁーこれね。最初の自己紹介でまだナイショ★ とか言ったんだっけ。まあ趣味とまでは言えないんだけど…今だとヤネ君家の影響でおすすめの古典文学なんかを読んでるよ。あとまるで正反対だけど、英会話にも興味あり。ヤネ君の英語の歌、気になるからね」
「そうだね。いずれ英語で歌えるくらいになってくれたら嬉しいかな」
「あとは舞さんと料理なんかもしてみたいんだけど…まだちょっと難しいんだよね。傷なんか作っちゃあれだからと分厚い手袋させられそうになったんだよ。あれして包丁握っても感覚がね…」
お2人が一緒に遊びに行くなら何処に行きたいですか?
「奈良京都」
「何だアイ、そんなに?」
「うん。雰囲気が凄く良くて、また行きたい」
「分かったよ。計画立てておこう」
ファンレター送ったら迷惑になりますか?
「そんなこと全然ないよ〜★ 今少しずつ読んでいるんだけど…ふふっ、そう言えばつい最近面白い2人組から手紙を貰ったんだよ! あれは印象的だったなぁ、覚えちゃったもん。ホントありがとね、さりなちゃんにせんせ――あっ! ご、ごめん、名前出しちゃった…」
「いいんじゃないの? ペンネームでしょ、むしろ名前呼ばれたら絶頂もんじゃないかな。…今その2人、配信にいるかー?」
います! さりなです! 覚えて貰って嬉しい!
せんせ、ことゴローです! 一緒に拝見させて貰ってます!
「…だってさ、アイ」
「あっ、ホントだ。良かった〜。私ライブ頑張るから…ふふふっ、2人とも楽しみに…って実はね、これ本邦初公開な丸秘情報なんだけど――なんと私のライブパート、春日プロの公式チャンネルで完全無料生中継されます! だからさりなちゃん、遠くに住んでてもライブ見れるよ! 大丈夫、せんせと一緒に楽しんでね!」
アイちゃん…私、今最高に幸せです! …生まれてきて良かった!
勿論俺も一緒に、喜んで拝見させて貰いますよ! アイちゃん最高!
初ライブの意気込みをお聞きしたいです
「ふふふっ★ 今見せた通りやる気出てきたからね〜これは。私のありったけを出せると思う。私のライブこそ、このフェスの華にして魅せるよ!」
「まあ、そうだね。完璧に仕上げてみせようか」
アイちゃんの初ライブがいきなり春日フェスという大舞台になりますが、お二人に不安とかは無い感じですか? 天才アイちゃんのことなのでパフォーマンスのデキ自体に不安はないのかもしれませんが、慣れない些事が多そうでつい心配してしまいます。
「へいき、へいきー★」
「些事は所詮些事であって、何の問題にもならないよ。実はアイって入念な打ち合わせを自ら求めるタイプだし、細微な調整とかも得意中の得意なんだ。よって大抵のことは捌ける。仮にトラブルが起こってもファンにとっては貴重な思い出になるんじゃないかな。そのくらい気楽に捉えてやりたい放題していい、と言ってあるよ。リスナーもそう思うだろ?」
やっぱり握手会はないんですか? 何か触れ合いの機会が欲しいです!
「握手会ねぇ。…悪いんだけどウチのアイはさ、正真正銘のアイドル、やってるんだよね。そういうイベントはそういうことを好きでやってる人に頼みなよ。最近はそういう交流をしてる人達たくさんいるよね。君もやっぱり好きでやってる者同士で交流した方が幸せなんじゃないかな」
ああ…またヤネ君の内なる獣が暴れてるー。これ迂闊な反応見せたら不味いやつだよね? 私はよく分らないふりするしかないじゃん。
「へぇー、そうなの?」
「そもそもが、アイドルと触れ合うって意味が良く分からないんだよね。手の届かない、触れられない存在だからこそアイドルなわけだし、そんなアイドルを崇拝してるのがファンなんじゃないの」
いやいや、ヤネ君遠慮なく触れてくるじゃん。前にアイは俺のアイドルとか言ってなかったっけ。ファンではなくて恋人だから自分は触れてもオッケーということかな?
「なるほどね〜」
もうこれしか言えないよ。
アイちゃんを知って私も夢の為に芸能界へ飛び込みたくなりたくなりました。
何かアドバイス下さい!
「春日プロのオーディションに受かるしかないね」
「ええ〜。私が言うのも何だけど、またそんな簡単に言っちゃって。もっと具体的に為になる御言葉はないの?」
「じゃあ一つだけ。人はよく勘違いするんだ。自分の才能を活かすことこそが幸せな生き方なんだ…ってね。特別な時間を過ごすことが、特別な体験に浸ることこそ最高の生き方なのだ――という考えに囚われてしまう。笑えるよな、そんなもの日々の安寧と比べればゴミに等しい。だから君が自分の幸せを捨てる覚悟があるのなら、その夢以外の全てを捨てて飛び込んでみなよ」
「…それ、本当にアドバイスなの?」
「芸能界って特別綺麗に見えるゴミ箱だからね。まともな人も多いけど、結局は忖度やら強権やら傲慢やら無能やら俗物やら変人やらが蔓延ってるし。みんなも芸能界の闇の話、とか聞いたことあるだろ? そのまんまだよ。実話なんだよ。だからそんな芸能界に飛び込むなら自分の身がゴミまみれになることも覚悟した方が良いんじゃない? それでも幸せになれると思うならやってみる、それか一念発起して春日プロのオーディションに合格するかだよ。ウチなら最低限人間性を守ってあげられる。ほんとウチも随分とこの業界内を掃除したつもりだけど、結局表沙汰にならない闇には対処出来ないからね。しかもその闇に染まってでもチャンスを掴みたいなんて人も多いわけで。そりゃそんな人たちを喰い物にする愚か者たちも蔓延するわけだ」
「ハイ、やめ。やめやめ! この話はここまで〜!」
ふ〜危ない。まさかここまでヤネ君がきっぱり言っちゃうとは。ちょっと際どいマシュマロも幾つかあったしご機嫌斜め? そんなに不満でも溜まっているのかな。欲求不満なの?
「何その、あれだけやりたい放題のヤネ君がまさか欲求不満なのかな…みたいな表情は」
「っ! 何でそこまで心読めちゃうの」
あ〜失敗した。欲求不満とか変な言葉まで読まれてしまった。これは今晩イヤな予感がするなぁ。…毎晩そうじゃない?
私は思わず遠い目をしながらヘラっとした笑みを浮かべてしまう。
「あれ、流石に喋り過ぎて疲れちゃった?」
「…そだね。少し休憩〜」
「じゃあ交代しよう。残りは俺が読むよ」
「頼んだ〜★」
この間にちょっと水でも飲みながら口数少なくして喉休ませよう。
好きな配信者さんいます?
「…ん。そうだね、私は詳しくないから…名前上げるとしたらヤネ君になるかな」
「だよね。ちなみにどんなところが好きなの?」
「本人の前で言うわけ無いよね?」
アイちゃんは好きな歌手とかいますか? また好きな曲はありますか
「これは勿論、ヤネ君だよ。曲は秘密ー★」
「別に言ってもいいんじゃない?」
「ヤダ」
カスガコヤネさんの曲で好きな曲はありますか? またその理由を教えて下さい
「ちょっと! この質問絶対作為あるよ、私を困らせようとしてるっ」
「はははっ、たまたまでしょ」
カスガコヤネさんと言えば「アイノリト」が有名ですが、アイちゃんも思わず泣いて思いを告白しちゃうくらい好きですよね?
「――もうヤダ。私、お家帰る」
「落ち着いて、アイ」
「バラしたぁ。結局私の気持ちバラされた!」
「はははっ」
「そこで笑うとかおかしいでしょ!」
仕組まれてるじゃん! 絶対私が水飲んでる隙にフリップすり替えたぁ! こんなの平静を保てないよ、嘘付こうとしたってバレちゃう。ならもうヤネ君の目論見通り振る舞うしかないじゃんっ。
「ごめんアイ。だけどさぁ、これ絶対バレる話だから今しちゃった方がいいと思って。変な憶測記事やたら書かれて騒がれる方がイヤだろ? アイの思いを汚されるようなものなんだから。なら、自分で最初に言ってしまうしかない」
「うぅ…」
一度本当に帰ろうと立ち上がった所を捕まってしまったから、私は今ヤネ君に後ろから抱えられるように座らされている。不貞腐れた顔は半分嘘で、半分本当。出来ればしばらくの間なぁなぁで済めばなーなんて思っていたけど、いつかは喋らないといけないことも分かってはいたんだよ。
「…何て言えば、いいの」
「私ことアイは、ヤネ君のアイノリトが好き過ぎて――?」
「…つい、自分のものにしたくなりました」
「だからYouTubeに上げたMV以外を――?」
「…我儘言って、全部撤退させました。サブスクも、DL販売も、カラオケにも既に存在しません…」
「ハイ、よく出来ました」
ちょw
…マジで?
ほんとだ…Amazon Musicから無くなってる
ちょw どのサブスクにもマジで無いwww
ウッソだろwww
スゲェなアイちゃんw
我儘クイーンかよ!?
あれ不具合じゃなかったんだ!?
こんなこと我儘でまかり通るんかwww
これは草ァ!
アイちゃんの仕業だったのかあれ!
あーね? でもまあ女として気持ちはわかるわ
あれ、俺DLしてなかったわ…やらかしたぁ
うるさいぞお前ら! アイノリトはアイちゃんの宝物なんだよ!
そういえばまるで2人の為の曲に聞こえるな…
つまりはコヤネ君が探していた★がアイちゃんだという…
大人しくYouTubeで聴けば良かろうに
だって歌詞が、まんまだよね?
いやぁ! 正解っぽいのがまたいやぁ!
あーあ、リスナーもとんでもない事実の発覚に阿鼻叫喚だ。そんなコメントを見ていると何だかむしろ開き直ってしまいたくなってくるなぁ。ああ、やっぱり私って自分勝手だ。ここはしおらしく謝罪しておく場面だろうに。
「みんな、ごめんね」
こんな私がアイドルと名乗って本当にいいんだろうか。全然みんなの為に生きてない、きっと私はファンのことを少しも思ってなんかいないんだ。とことん自分の為に生きている。自分のアイを貫く為に生きている。黙って私に着いて来い…ってそれアイドルの生き方じゃないよね、きっと。
私は配信確認用のモニターに目をやる。…分かってはいたけど、ヤネ君はまるで私を慈愛で包み込むように柔らかい笑みを浮かべていて、その金色の瞳が真っ直ぐ私と向き合っていた。互いに別の方向いてるのに視線が合うって凄いよね。何でこうも私の要求に気付いてくれるんだろう。…見つめ合いたいと思った時には、既に見つめられていた。何だかいつもこんな感じだよね。私を受け入れ、肯定し、愛してくれるヤネ君に、私はいつも助けられていて――
私はふわっと軽い身のこなしで元の位置に座り直すと、ヤネ君の腕を抱きかかえて宣言した。
「みんな本当にごめん。でも――それでもアイノリトは私だけのものなんだよね! アハハッ★ みんなにはあげないよ! ――そうだね?」
「――その通り!」
ふふっ、やっちゃった★ やっぱりみんな、こんな私に着いて来てよ。そしたらいつか、私はとびきりのアイをみんなに渡せるからさ!
「あははっ、我儘でごめん。でもこれってある意味私がヤネ君から受け取る報酬だからさ。ヤネ君と私の魂の契約! その分色々頑張るからみんなも許してよ。コヤネファンネキには…ヤネ君の色んな一面を配信で引き出すことで報いるから、それで勘弁して欲しいな★」
どうよこの真心こもった悪戯な笑み、可愛いくてつい許したくなるでしょう?
アイちゃん謝れて…ないやんこれw
アイちゃんは悪くないンだわ、決して謝らないンだわ
一応は謝ってるやろw
私は許そう。だがコヤネきゅんが許…してる!?
ぐぬぬ…仲良くツイートの再現なんかまでしちゃって〜
ゆ…許しちゃうわよ、こんなの!
契約の報酬か、なら仕方ないネ
ち、ちくしょう…身体が勝手に許しちゃう〜
しょうがない、アイちゃんを正妻と認めるわ
やっぱりアイちゃんは私が産んだのでは?
ママ、アイちゃんのこと許しちゃう!
ネキたちが買収されてるwww
うはーかわええ…
勘弁しちゃいますぅ!
あぁぁ…この小悪魔な笑み、初見では耐えられない…
破壊力たっか!
やっぱアイちゃん無敵だわ
アイちゃん最高! アイちゃん最高!
あははっ、良かった。何とかなったかも。であればこのまま流れるように締めに向って逃げ切りだ!
「じゃあマシュマロは切り良くここまで〜。長かったけど楽しかったね、何事もなく終わってホッとした! またこういう時間を取ろうかなぁ★ ――と、いうことで! あとは少々お知らせをしてこの配信は無事終了となるんだけど…春日フェス私パートの生中継はさっき報告したよね。もしチケット取れなかった人がいても、ぜひこの日はスケジュール空けて見て欲しいな★」
「そうだね。サプライズ的なパフォーマンスも用意してるから、中継でもリアタイする価値あると思うよ」
「あとから知ったら少し後悔するかも。そのぐらいは驚けるものだよ」
楽しかったよ!
そうだね、ハプニングなんかなかったもんね!
今日も脳内ノーカン機能が大活躍しましたよ〜
アイちゃんのこと色々知れて良かった!
心の予備がちょうど入荷したから助かったぜ!
ホント前向きやな、アイ★リスたちは…w
ほう、サプライズとな?
パフォーマンスかぁ…何だろ
次のライブの発表、とかはパフォーマンスとは言わないし…
良く分からんが、どっちにしろ見るンゴねぇ
絶対現地で味わってやるってばよ!
「あとは何だ? …ああ、ポスターの件か」
「りょーかい。えーと…これだよね」
「俺が掲げてカメラに見せるよ」
「うん、お願い! えーとお次の発表は春日フェスの販促用ポスター、アイ・バージョンだね! 出演するグループそれぞれが主役なポスターも作られるからそれは各自で発表があると思うけど、これは当然私が主役で、なおかつフェス公式…まあ主催が春日プロだもんね、当たり前かー★ 公式だから多分一番見かける機会が多いかも知れないね。どこぞの駅やら街中にも大々的に貼られるらしいよ! みんな実物欲しがっちゃダメだからね、データならこの後春日公式サイトからDL出来るからさ! ――え? いいから早く見せて欲しい? ん〜どうしようかなぁ。…あ、ウソウソ★ じゃあお見せしまーす…どうぞ! ジャ~ン!」
「よっと…」
ポスターか
アイちゃんバージョン!
あぁ、欲しいなあ
はよ、見せて!
まだグッズもないから取り敢えずアイちゃんの何かが欲しい〜
→うばいとる
そう かんけいないね(強がり)
ゆずってくれ、たのむ!!(懇願)
焦らすやん、はよはよ!
ジャ~ン!
おお!!
うおっ!?
おぉぉおぉお!?
うはー! かわよ!!
かわええやん!!
舌ペロ!
これは舌ペロです! 舌ペロなされてますよこれ!
アイ ちゃん 天才 ★
天才 的 な アイ ドル 様 !
完 壁 で 究極 な アイ ちゃん い ぇ い ★
完 全 無 欠 の アイ ドル 様 ★
あ〜似合うわぁ。この傲慢可憐なふてぶてしさ!
舌ペロがリアルに似合う唯一のアイドル!
不敵な表情にこの輝く瞳、もう最高だよ…!
添えられた文字は何だろこれ?
誰がこのキャッチコピーの意味教えてくれ
誰か英語読めんのか
…
…
ウソだろお前らw 例えこの言葉知らんくても簡単な単語だぞ!
いいから早く教えろや(腹パン)
「アハハッ。この Ai★ first, the rest nowhere! って言葉ね。これはアメリカの競馬界から生れた…名言なのかな?元は…えーとこれか」
Eclipse first, the rest nowhere
一着はエクリプス、他はまだ見えない(和訳)
唯一抜きん出て並ぶもの無し(意訳)
一着はエクリプス、二着は無し(本来の意味)
「これだね。この言葉をモジったキャッチコピーらしいよ。意訳の方は日本でも有名らしいね」
「そうだね。簡単に言えばエクリプスという馬がレースで圧勝した時の話なんだけど、まあアイに相応しいよね。唯一抜きん出て並ぶもの無しなアイドル…でもいいけど、俺としては勿論本来の意味で考えているよ。この世界にアイドルは1人でいい…つまりアイだけが唯一のアイドルであり、他はアイドル失格――」
「うわぁ〜っと! 何てこと言うのヤネ君っ」
「宣戦布告だよ。せっかくのお祭りだからそのくらい宣言しておこうよ」
「ヤネ君の建前ってどこにいっちゃったの? すぐ行方不明になるよね?」
「正直にしか生きられなくてごめん★」
「不器用気取ってもダメなんだからね? アイドルでごめん★ みたいなウインクしてもダメー」
「でもアイが負けるわけなさ過ぎてさー」
「まあそれは、そう。でも会場で会うアイドルさんに私はどんな顔して挨拶すればいいの★」
「このキャッチコピー採用したんだから、今更じゃない?」
なるほどね〜
意訳かっけえなー
唯一抜きん出て並ぶもの無いアイちゃん!
その通りやね、相応しい言葉だわ
アイドルは1人でいい…w
失格www
アイドル失格は酷いw
アイちゃん今日もあたふた大忙しだなぁ(嬉
いやこれ史実がそうなんだよ。このレースはエクリプス以外失格なんだ
速すぎて他の馬を失格にさせたんだよな、確か
240ヤード以上離れてゴールすると着順付かないで失格にされるんだよね
史実がそうでも酷いもんは酷いwww
間違ってないからオッケーやで!
まあプロレス仕掛けたようなもんでしょ
TV番組でよくあるアイドル対決的なノリか〜
コヤネきゅんのウインク!
流石アイちゃん、早速コヤネ君のお茶目を引き出してくれるなんて!
さすアイ!
それは、そうwww
なんだ、アイちゃんもそう思ってるんじゃんw
この心の強さに痺れる〜、やっぱりアイちゃんがNo.1だ!
アイちゃんだけが私のアイドルだよ!
「アイちゃんだけが私のアイドル…あっ、いいねその表現。それなら競争にはなっても喧嘩はしないで済むし、このキャッチコピーもそういう意味ということにしよう。さりなちゃん、ありがとね★」
「うん。建前としていいんじゃないかな。逆にアイサイドから言えば、貴方のアイドルになるのは私だけ…つまりそうなれるよう頑張るという決意表明になるわけか」
「急に素敵なお話になったね!」
綺麗に話がまとまったね。良かった良かった。配信の締めに相応しい暖かな雰囲気だよ。
「じゃあこの辺りで、配信終わろっか★」
「そうだね。そろそろアイを風呂に入れてやる時間だしね」
「――!? な、何言ってんのヤネ君!」
何やら来たよ? 雰囲気無視して、私に都合の悪い流れが来たよ!
「ああ、そうか。今日はもう入ってきたのか。残念だな、身体洗ってあげるの好きなのに」
「だ、だからそうじゃなくって…」
「まあリスナーに分かりやすく言うと、アイは結構生活面でお世話される必要があるタイプ、という話だよ」
「そっ…そうでもないよ?」
「特に今は俺達に過剰な世話を焼かれているからね、もう1人では風呂にも入れないんだ」
「そ、そんなことないって…」
「この間、たまたま1人で先に行かせてみたらびっくりしたよ。服も脱がずに浴室のド真ん中で棒立ちしながら首を捻ってるんだ。そしたら突然ハッと顔上げて慌てて服を脱ぎ出してさ…」
「た、助けて! ヤネ君が止まってくれない!」
私はこれ以上何をバラされてしまうの! 何だかドキドキしてきたよ!?
「お、お願い、そこまでにして…」
「んー。勿論アイがそこまで言うならその通りにするさ。これはあくまでアイの秘密主義を解きほぐす為のショック療法だからね」
「…テキトー言ってるでしょ? 分るんだからね」
「バレたか」
「――あっ!」
まただー。ヤネ君が急に立ち上がったと思ったら、またあっと言う間に抱え上げられてしまった。これいきなりだとちょっと怖いんだって! 私はまたもやヤネ君の首にしがみつく体制を取ってしまう。
「ごめんね。本当は…俺がそうしたいから、してるだけ」
「――うん。それは、そうだよね。我慢できない?」
「うん」
「そっかー」
それじゃあもう、仕方がないね。何も恐れるものないもんね。盃片手に自分の炎上優雅に眺めるタイプだもんねー。基本お酒は呑まない人だけど★
「ということでお風呂へ行こう。俺1人で入るのも寂しいもんだし、アイも湯船に浸かりなよ」
「もう…しょうがないなぁ」
それだけじゃ絶対済まないでしょうにぃ。私はマネさんに合図してから、2人のワイヤレスピンマイクをソファにポトリ。カメラに向ってウインク一つ、笑顔で小さく片手を振る。それを見たヤネ君は前回の配信と同じ様に、私を抱えたまま出口へと足を運ぶ。
何だか初配信の時以外毎回グダった終わり方だなーとは思うけど、今回は仕方がない。私じゃなくてヤネ君のせいだからね。きっとこれ以上配信してたらいよいよ抑えが効かないヤネ君は、猛って私を弄んでしまうのだから。
ほんと独占欲って厄介だなー。可愛い私を見せつけたいけど、そもそも他人に見せたくない。そんな二律背反のモヤモヤを発散するには…今日はこのまま隣にある、寝室として使える部屋にお泊まりなのかもしれないね。それならもう仕方ないから〜今日は私からサービスしてあげようかな。何だか私が主導権を握った方が、身体が楽な気がするんだよね★
私は最後にもう一度カメラに悪戯な視線を向けてから、ヤネ君に啄むようなキスをした。
……
……
……ハッ!?
お、俺達は一体何を見せられ(前回ぶり2度目)
あ、アイちゃんの慌て振り可愛いかった…よ?
何だかアイちゃんの方がお顔に余裕なかったか
いや…これ、とにかくまた凄いもん見たな!
まあ確かにあの小悪魔っぽい笑みは凄く魅力的で良かったわ…
年齢らしからぬ妖艶さが出てたわねぇ
…何、我慢出来なかったんやろw
お、おい。あれ最後まるでカスガコヤネと、キ、キ、キスし…
そうだゾ。シルエットがそう見えただけじゃないゾ、キット
ノーカン…ノーカンですよ…
顔を寄せて内緒話しただけやろがっ!
したに5万円
絶対にしたわ。女の勘もクソもないわ
してるわ。やっぱりあれは日常的にしてるわ。馴れてるわ〜
というか、してはいたんだが、またもやあの雰囲気が…w
エ、エロ〜い!
コ、コヤネきゅんのあんな甘えた声、聞いたことない…
やっぱりあんな感じなんだな、あの2人w
笑え…ないっす。どうみても相思相愛じゃん…
ガチ恋勢は心底残念だったな! ボクもです…
次はいっそうのことお風呂配信でもしてくれや、お2人さんよぅw
確かに〜!
それは、本当に〜そう!
あ、アイちゃん〜(ボクも一緒にお風呂入りたいです!
しかしまたもやこれ、いつ配信終わるん?
しょうがないな。俺達でいぇいいぇいいぇい★して〆るか〜!
いぇい いぇい いぇい★
いぇい いぇい いぇい…
いぇい いぇい いぇい★
いぇーい いぇーい いぇーい…
いぇーい いぇーい いぇーい★
言うほどいぇい…というかよく考えたらこんな終わり方の記念配信ってあるぅ!?
アイ★✓ @ai_kasuga・1分 |
お風呂、入って、ました★ 疲れたー! |
| こ | り | い | き |