配信描写を端折ったつもりなのでこれは配信回ではないと思う星野アイ系SS
アイ★✓ @ai_kasuga・6日 |
ちょっと収録スケジュールがタイト★ 今週の配信は無理かも〜 動画は上がると思うよ! |
| こ | り | い | き |
アイ★✓ @ai_kasuga・5日 |
Radio Star★ 人気だね まだ上げて2日とかなのに凄い再生数 どこかで話題になっているのかな、不思議ー★ |
| こ | り | い | き |
アイ★✓ @ai_kasuga・3日 |
アイ★キャッチ、のライブ用振り付け動画〜
これね↓ youtu.be/KvoZ5ioAS4hhMi… |
| こ | り | い | き |
アイ★✓ @ai_kasuga・9時間 |
おはよ〜★ |
| こ | り | い | き |
アイ★✓ @ai_kasuga・42分 |
20:30より急遽メン限初生配信★ 機材チェックを兼ねて1時間くらいの雑談かな
ちなみにいつもよりみんなとの距離、近いよ?
【メン限/雑談】テキトーにカメラとマイクをテスト中★【アイ/春日プロ】youtube.com/live/iokj65BS2…@YouTubeより |
| こ | り | い | き |
本当にこれで配信出来るんだねー。
私は思わずまじまじと目の前のカメラを覗き込んでしまった。これいつもの大きなやつじゃなくて小型の一眼…ミラーレス? とかいう物なんだけど、普通に手で持って写真を取るようなカメラに見える。でもハイエンドでプロも納得する質の良い物らしい。ちょうど今配信を始めたところなんだけどコメントがやたら加速している。瞳が綺麗だってさ。どうやらこのカメラはとても好評みたい。
マイクもピンマイクじゃなくてスタンドが付いた物が目の前に置かれている。コンデショナー…違う、何だっけ。コンデンス…コンデンサーマイクかな? とにかく純粋な音質ならこっちのが上だとか言ってた。確かにこれ、歌の収録で使うマイクに形が似てるしなぁ。配信者さんって声が結構大事らしいし、そういう質のいいマイクを使うものなのかも。
まあそれはさておき、取り敢えず試しに喋ってみますか。
「あ、あー。聞こえてるかな〜みんな★ このマイクはどう? 音質に違和感あったりするかな」
一応事前にチェックはしてるんだけどね。まあ何かあるなら巫言さんが調整してくれるでしょう。
「あーはいはい。ちょっと落ち着いてアイ★リス」
んー? せっかくいつもの配信と同じテンションでかわボとやらを出したのに、みんなは私の格好の方が気になるみたい。
「何、そんなにこの格好が気になるの? これお風呂上がりだから羽織ったお気に入りのバスローブだよ。ほら、この被ったフードに大きく垂れたうさ耳が付いてるの」
とくと見るがいい。この柔らかピンク色した、うさ耳フード付きバスローブを。私は椅子から立ち上がってカメラに全身が入るぐらい後ろへ下がった。ついでに両手で左右のうさ耳を持ち上げてみせるけど、リスナーは既に興奮の坩堝と化しているようで。
もう、生足がどうとかそんなとこ気にしないでよ。まあ確かにこのバスローブって丈が股下10cmまでしかないんだけどさ。…キッズ用? そんなバカな。だって良く捲くられるよ? 例のソファで私を前から抱きとめる際とかにね、おしりを直に掴みやすくて良いってヤネ君にも好評なんだよ。だから子供用であろう筈がない。
「今日はいつもと違って自宅で配信なんだ。だから衣装じゃなくてラフな格好。メン限だしさ、別にいいよね」
ひとまず席に戻ってそう聞いてみるけど…あー凄い、コメントの数が凄い。こんなにメンバーっているんだ。知ってはいたけど実感するねぇ。当たり前だけどコメント欄がアイリスの花だらけだよ。
「取り敢えずマイクの良し悪しはどうなの? …ふんふん、声可愛い…っていつもより?」
出来たら具体的にどう聴こえてるのか知りたいんだよね。マイクの位置や向きぐらいなら私も調整出来る。
「ふふっ、クリスタルキュートボイス? 抽象的だねぇ。じゃあマイク位置とかは? 遠いとか近いとか。テストだからさ、詳しく聞きたいんだ」
ここ大事だよね。ちょっとのズレで聴こえ方がまるで違っちゃうしさ。
「いい感じね、オッケー。クリアな音質…息遣いが良く聴こえて…あっ、ちょっとそのコメ。これメンバーさんしかいないから言うけどさ…えーと、その…え、エロいって言葉は基本ダメ寄りだからね? それ系のコメントにはスタッフさんの審査が入るよ。まあ今回みたく感想として出ちゃうのは仕方ないから許すらしいけど、そういう話を私へ振ったり、そういう流れに誘導しようとするのはダメー。後からでもコメント消されるし、ブロックするって。やだよ、メンバーさんをBANするとか。しかもそれだけじゃなくて春日が誇る最強法務部が動くかもって言ってた。凄いね、誇るものがいっぱいなんだ」
そう、春日プロは凄いのだ。だからみんな、この前の記念配信での出来事にも突っ込まないでね。根掘り葉掘り聞いてこないでね。しつこいと配信の邪魔をしてる扱いでマークされちゃうよ。
「ふふふっ。だからみんななら、分かるでしょー? 私が答えないであろう話をしつこく聞くのも宜しく無いんだってことに。そう、ついこの間の件とかね★」
あははっ。結局あの問題だらけのコラボ記念配信はやっぱり話題になっちゃったんだよね。ちょっとメディアを沸かせてみたよ。まあこちらは新曲発表という話題を被せてさてどうなるか…みたいなまるでデータ取りみたいな対応しかしなかったしね。しかもそれがまた火に燃料を焚べることとなってしまった。
3曲目の歌、Radio Star★
これが大ブレイクしちゃったんだよね。お陰でそんな曲を作ったヤネ君と歌った私はデビューした時よりも注目されたし、今ホットな2人の話題ということですぐに記念配信の件が蒸し返されてしまったんだ。
いや〜困った話だ。実のところ何一つ困ってないというのがまた困った話でね。少しぐらいヤネ君は困ってみるべきじゃないかな?
だってあの後入ったお風呂、やっぱりヤネ君激しかったんだよ。サービスしようかな〜とかそんな甘いこと言ってる場合じゃなかったね。せっかく髪をタオルで纒めたのに気付いたら吹っ飛んでるしさ。腰が抜けそうになってる状態であの猛った情熱を受け止めるのは厳しかったなー。ヤネ君、私もうこれ以上飲めないよ…状態だった。
落ち着いたのはベッドに入ってからで、ここからはまあ、良かった。うん。良かったから今思い出しちゃいけないんだ。
「う〜ん? 何そのコメント…言うこときくからご褒美ピースハート…ウインク付き笑顔増し増しで? えぇ〜何そのお願いの仕方ぁ。交換条件…ってこれ交換しないといけない話かなぁ。何かおかしい気がするけど…まあ、いっか。――ハイ★ これでどうかな? いつもよりアップだからこれぞメンバー特典ってやつだよね。あははっ、そうでしょびっくりしたでしょ、ツイート通りに私との距離近かったでしょう?」
モニタで確認してる配信映像にはクリーム色の衝立と私の上半身しか映っていない。リスナーからすると多分、一対一で会話している感があるよね。私にも影響あるかな。意識しないと少し笑顔が出にくいけど…これはおウチということもあっていつもの仕事感が薄いせいかも知れない。
「じゃあテストがてらにこのまま配信続けてみよっか。みんな私のTwitter見てるよね? 今週はMVの収録が2つに他の撮影仕事もあったりして忙しかったんだ」
でもまあ、こんな一時も悪くないかもね。いつものようなオーバーアクションをする気が起きないけど、喋るという行いは自分の考えが自然と整理されることに繋がるから。メンバーだけじゃなくて私にとっても有益な時間に出来ると思う。
「う〜ん? 歌の収録だけなら結構簡単に済むんだけどさ、MV撮るのはちょっと時間がかかる感じー。…うん、そう。全部通しで直撮りだったらむしろ良いんだけど、背景を合成する箇所がある時はね。微妙にポーズや表情をすり合わせる必要があるから…まあそのチェックに時間はかかるよね」
ふわー。流石に欠伸はしたくないな。噛み殺してみたけど、瞳に涙が滲んだかも。
「どんな曲かって? うーん、今回撮ったやつは発表が結構後になるんだけどな。あ…何これ、資料? ありがと。あと飲み物欲しいな★ …で、えーと、ふんふん…これ見ると1曲はある程度言っちゃっても良いみたいだね。あとむしろお知らせしちゃって欲しい情報もあるみたい」
うーん、目が滑る。まあ特に話題用意してたわけじゃないしこれ使おうか。
「ん、なに? 今のは巫言…マネみこさんだよ。…うん。今ちょっと気が抜けちゃってた。巫言さんね。別に名前で呼んでもいいらしいからたまにそう呼ぶかもしれないけど、みんなあまり突っ込まないでね。…そうだね、あはっ、これもメン限オンリーということにしよっか」
あー仕事用スイッチが入りきらないなぁ。
「可愛かった? そうでしょう〜。巫言さん髪下ろすと可憐なんだよね。それ知ってる私からするとさ、仕事中とか外出する時の方が…まるで秘書さんのコスプレをしてるように思えるよ。ふふっ、良く似合ってはいるんだけどね」
あと祈織さんが意外と…ってこれは秘密にしておこうかな。まさか2人きりの時には巫言お姉ちゃんと呼んでるなんてことは…ふふふっ、あれはびっくりしたなぁ。2人には私がその場面を見てしまったことはバレていない。通りすがりにたまたま目撃してしまったんだ。
舞さんが2人をお姉ちゃん呼びするのは何となく想像ついたんだけど、まさか祈織さんまでとは…同い年なのにそう呼ぶのはよっぽどだよねぇ。ふと出ちゃった感じだから昔の呼び名なんだろうけど、何だか耳にしちゃいけないこと聞いちゃった気分だった。
これ、からかうと絶対やり返されるの分かってるからまだ黙っている。でもまた今度配信で私の何かを暴露されたら…祈織さん、私だって言っちゃうかもよー?
まあ黙ってるかわりにと言ったらあれだけど、ヤネ君からは昔の話を色々と聞いたりしたんだけどね。――マネさん達がヤネ君とたままちゃんを支える為に、どれだけの努力を幼少の頃からしてきたのか、とかさ。
――替わりはいくらでもいる。
周りからの期待…なんてほろ苦い重圧を背負わされた訳ではなかった。そんなに甘くはなかった。出来が悪かったら、相応しくないと周りに思われたら問答無用で側仕えから外されてしまうのだ。春日の人達は本当に良い人達ばかりだけど、だからこそ神子に対しての無礼を許さない。そして当時のヤネ君も、それを敢えて止めるとは思えない。
だから3人は必死に自分を磨いた。例えば舞さんがあれだけ料理することに拘るのはそれが自分に任された使命であり、存在理由であり、また心の支えでもあるから。それを失えば自分は捨てられると思っているんだ。今更そんなことないのにね。舞さんも分かってはいるけど、どうしても不安になってしまうみたい。そんな不安を3人は今でも心の内に抱えているんだ。みんな苦しいね。心の傷は簡単に癒えないんだね。
だけど――
児屋様と珠夜様は――謂わば私達が命を懸ける、推しなんです。
そう笑った巫言さんは綺麗だったなぁ。
…ふふっ、今風な表現にしすぎましたかね。でも決して噓じゃないんですよ。まあ最近の私はアイちゃんこそ推しの子ですけどね。
いやー照れるね。そんなこと言われたら私だってどぎまぎしちゃうよ。だってその私を見つめる瞳には気高い優しさと強さが感じられる。これは祈織さんも舞さんも慕うわけだ。弱さを見せないんじゃない。弱さがあっても胸を張っているその姿に魅せられるんだ。どれだけ自分が辛くても優しさを忘れないその心に、どうしようもなく心惹かれてしまうんだろう。
幼少の頃からこうと聞くから、これはもう巫言さんの生まれ持った魅力なのかな。そんな姿見せられたら周りにいる女の子なんてイチコロだよねー。可憐な姿に似合わぬそのリーダーっぷり。予め天啓持たされて生まれたせいで立派になり過ぎたジャンヌダルクかな? 私もこんな人が友達にいて欲しか――
「…う、うん? 何みんな、そんなコメントして。誰を見つめて…ってそれは巫言さんに決まってるでしょ」
いけないいけない。私が妄想してる間も口だけはしっかりリスナーに向けて喋っていた筈なんだけどね。確かにそんな記憶が朧げにでもある。けど目と思考が巫言さんに囚われていた。
「邪魔しないでアイ★リスたち。私はもう巫言さんさえいてくれればいい。ずっと巫言さんに推されて生活を…推世話されながら生きていくんだ。そう、決めたんだ…」
ここは冗談にして誤魔化しておかなきゃ。
「あははっ、ヤネ君がフラれたことになってる! 面白いねそれ、あはは…って、うん。冗談だよ。冗談だからそれ以上ヤネ君をからかうコメントは止めよう。私の身がアブナイ」
危険が危ないんだよそれはっ。ただでさえ今日はこのメン限する為にお風呂では控えめだったんだ。…あ〜ヤネ君が笑いながらこっちを見てる!
「え、えっと〜、ど、どこまで喋ったかな。――彗星★フープのMV収録から春日ミュージックホールとClubカスガの件に話がいって…あと残るはCM撮影のお仕事したって話かな。そう、実は他の撮影っていうのはなんとテレビCMの撮影だったんだよね」
これはびっくりしたねー。だってこれ誰だって知ってるお菓子のCMだよ。
「まだ詳しくは言えないんだけど、国民的お菓子のCMとだけ。…うん? 場所は春日の収録スタジオ。ウチのスタジオ凄いからねー、機材設備が充実してるし室内のセットも無数にあるんだよ。何ならテレビ局やら広告代理店やら映画作成してる人も借りに来ることあるぐらい、なんだってさ。既に第二弾も決まっててそっちは商品コンセプトにあった場所へロケしにいく感じだねー。まあこれはまだまだ先なお話。ひとまず第一弾は既存商品の販促だから、その会社さんも早めに流したいって」
期待していいよみんな。ただ…今回の騒動を受けてむしろ契約先さんが思い立ってね。現場でヤネ君にもオファーが行ったんだ。2人でその仲を見せつけませんか…って。お陰で急遽撮影パターンが増えた。つまり第一弾は2パターンなのだ。どっちをいつ流すかは契約先さん次第。
本当にいいのかなぁ…ポッキーゲームしてるところCMで流して。
シちゃってますよ。これ実は本当にシちゃってます。勿論角度的に上手く映らないようにされてはいるけどさ。あれ、絶対みんな分かっちゃうってー。だってギリギリで止まるどころかそのままキスされて目を見開いた私が、むーむーってジタバタしてるシチュエーションなんだよ。誤魔化せてるとは、とても思えないんだよね…
「アイ。そろそろ22:00が近いから、もう終わっときな」
――おっと? その問題の人から何やら声かけられたぞ。
「う〜ん? あ、もうそんな時間なんだ。りょーかい★」
私、実感無いけど結構喋っていたんだ。じゃあここまでにしないとね。
「じゃあこんなところで今日は終わりかな…うん? そうだよ、子供が20:00とか21:00までなのはテレビ局側の自主規制みたい。だから22:00までオッケーにしたのは春日プロの判断だねー。仕事と言ってもおウチで好きなこと喋ってるだけだし。一応芸能人なら何時まででも仕事していいって通達も昔あったらしいけど…私はもう普通にベッドに入りたい。まあ労働何たら法を守るのが基本だよね。だから22:00まで」
寝るとは言ってない…ベッドに入りたいとは言ったけど。こういう細やかに気配りした言葉選びが私の身を救うのだ。ヤネ君の機嫌をとっておかなきゃ弄られちゃうからね。
「あと配信に詳しくない人も多いだろうから伝えておくね。今回はメンバーさんだけに向けて特別に配信したものだけど、内容をSNSとか外に漏らすとどうのこうの…は基本無いよ。どの情報がメン限発だったかとか、活動が長く続いていくと分からなくなっちゃうもんね。ただもしこの映像とかスクショを上げたいと思っている人がいるなら、それは勿論ダメ。切り抜き師さんは慣れてるかも知れないけど、注意してね。最強の春日法務部が待ってるよ」
概要欄とかに書いてあることだけど、最初ぐらいは言っておかないとね。
「まあつまり他のみんなは人伝でしか知り得ない内容を、実際に見たり聞いたり出来るのがメンバーさんの特権なわけだね。…ふふっ、優越感あるんだ? なるほどね。じゃあ煽らない程度に語ってね」
優越するようなことあったかな? 大していつもと変わらない配信だった気がするけど…いや待って、むしろ普段の配信のが珍しい事故塗れじゃない?
やれやれ。私は思わずうさ耳をパタパタして哀愁を表現した。
「では名残惜しい気はするけど、平和に配信を終われる喜びを噛み締めてお別れだー。エンディングは彗星★フープの撮影風景だよ。少しだけど実際の曲聞けるから見逃さないでねー。それじゃあ、バイバイ★」
アイ★✓ @ai_kasuga・1分 |
メン限、まるで嵐の前の静けさのように和やかで平和な配信となりました ヤネ君も大変な喜びようを見せております★
タスケテー |
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