行き当たりばったり式変異波形生活 inルビコン3 作:非活性コーラルマン
「第1助手の口述筆記1」
技研都市から離れたある地、地底に眠る【工場】の直ぐ側に横たわる装置から抽出されたとある人物の手記のログ。
コーラルについて記載があるようだが……?
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……………観測するだけでは不十分だ。
教授の言っていた「変異波形」の話が本当だとすれば、今後は仮に変異波形が何かしらの要因で生まれた場合、それらがどのような存在かを我々は直接知覚しなくてはならない。
知覚し、交信し、交流出来なくてはならない。
もしも本当にコーラルが意思を持ち、声を発するようになるのならば、それに関わる我々はその声を聞けるように、意思を確認できるようにしなくてはならない。
確かに、手立てとしては遅いのかもしれない。
しかし、まず最初にそれに手を尽くした結果、変異波形との関係が破綻したというのなら、安全のため改めて教授の主張通りコーラルを焼き払うべきだとは思うが、最近の教授はどうも結論を余りにも急ぎすぎてるように思える…………
「…………ヮァァァ………ヮァァァ!!!………………びっくりするくらい眼の前で派手に燃え上がっちゃってる…………………ルビコンが…………焼けている…………」
私がこの世界で始めてみた光景は、後に「アイビスの火」と呼ばれる大火によって燃え上る、惑星ルビコンの姿でした。
……………【アイビスの火】
アーマードコアⅵと言うゲームにおいて物語のキーとなる始まりの出来事。
ゲーム本編半世紀前に本作の舞台、惑星ルビコン3にて起こった他の星すら巻き込む大惨事を引き起こした大火。
今まさに眼の前で起こってる出来事。
そして、この原因となる【コーラル】についても予備知識が必要になる。
このコーラル、現在地ルビコン3にて人類社会の革新的発展を引き起こせるエネルギー資源兼情報導体として熱心な研究が行われていた新物質、と言う触れ込みなものの、実態は勝手に増殖しうるわ薬物汚染に等しいレベルの健康被害の原因になるわ、条件満たすとアイビスの火の如く複数星系をまとめて燃やし祭りにするわで人間社会で用いるのは困難を極める物質、特性を悪用出来ればいわゆる(貧者の核兵器)と呼ばれるお手軽大量破壊兵器となりうるトンデモ物質である。
…………何でこんな話をしたかって?
私の名前はユウヒ、よくある「転生トラック」と言う奴で転生したと思ったら、人じゃなくて【 変異波形】だったオチで開幕にトンデモない光景を見せられる羽目になりました、ボスケテ。
【変異波形】
原作ゲーム本編にてとある男性と1、2を争うヒロイン、エアの正体である。(正確にはCパルス変異波形と言う存在、他にも種類があるっぽい?)
詳細は飛ばすが、要はコーラルの中を漂うコーラル製精神生命体、情報導体が生命となった都合上電子戦にクッソ強い存在なのだが、私はそんな存在の同族になったわけだ。
何とも気楽な立場じゃないか、火√以外なら傍観者に徹することも出来るぞとレイヴンの皆様には派手に煽られそうでもあるが、本編の結末を知ってる身としては主人公621周りを含めダイターンクラッシュかましたい鬱要素がそこそこ多いのである。
というわけでAC世界的に見るとこれといった技能もない一般人が変異波形なんていうチートになってしまったわけだが、幸いゲーム本編開始にはだいたい半世紀もの圧倒的時間アドバンテージがある。
これなら気楽に進めていけるかな〜〜〜なんて言ってられないじゃん!!
「 そうじゃん変異波形だけど私コーラルじゃん!コーラルだから燃えちゃうじゃん!!肝心のアイビスの火丁度目線の先じゃん!!!」
さっきも行ったように変異波形はコーラルでできている、そして今目の前で起きているアイビスの火はコーラルを燃料にして引き起こされている。
……………このままだと私も燃料にされてしまう!!!!
しかも周りにコーラルがなければ漂うことくらいしかできないのでマトモに動くこともできなーい!!
「ハイ死んだ!!!私死んだよコレ!!!!!」
流石フロムと言うべきだろうか、転生直後に一大イベントの巻き添えで何もできずに死亡…………流石に鬼畜すぎである。
いや待てよ?見たところ現在地はアイビスの火爆心地からは相当離れている様子、もしやこれならワンチャンこの先生きのこれるのでは無かろうか?
「………ん?今私なにかに引き寄せられてない?………そういやコーラルって一箇所に集まろうとする性質があるんだっけ…………私も対象なのコレ!?ちょッ待ってtふぉごっ!?!?」
でもアイビスの火そのものはどうにもならないんだろうなぁ、とかそんなことを思いながら空を漂いつつ燃え上がるルビコン3を眺めていたのだが、直後何かに引き寄せられるかのようにしてこの体はルビコンの大地の奥深くに潜ることとなったのである。
「う、うーん……………ここは一体………………」
「一体貴方は何者なの!?いきなり私の中にズケズケと入って来るとか非常識にも程があるでしょ!!」
「それは私達のセリフです!いきなり私達の中に入り込んできたと思ったら…………何モゾモゾしてるんですかさっさと私達から出ていって下さい!!」
「さっきから出ようとしてるわよ!!アンタなんかしでかしてるんじゃないでしょうね?何やっても全然抜け出せないんだけど!!?」
えぇ………………………(困惑)
いつの間にか気絶してたのか、何とか目が覚めて辺りを見渡し始めた私。
変異波形が気絶ってどういうことだよとか思いながら辺りを見回してたら、すぐ近くで緑髪のどっかで聞いたことのある声をした少女と、必死になってもがいている青髪の子が幽体離脱ごっこみたいな状態でなんかくっついていました。
いやどういうことなの????????
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