行き当たりばったり式変異波形生活 inルビコン3 作:非活性コーラルマン
「技研研究員の通信ログ1」
技研内部の研究員の私室より見つかった
バスキュラープラント内部に保管されていた
コーラルに関しての通信ログと思われる
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…………なんということだ!!!!
バスキュラープラント内に保管されているコーラルのデータ上の数値と、プラントを直接確認した実数値が余りにも違うため、色々と確認してみたが既に相当量が極秘裏かつ技研に無断で星外に運び出されている!!!
まだまだわからないことが多いからとナガイ教授達も星外への持ち出しには消極的だったというのに!!
教授達がコーラルの観測等で手の空いてない隙を狙ったのか!?
それにしても一体何処のバカが持ち出したというのだ!!コーラル持ち出しを厳しく監査してるはずの宇宙港は何をしていた!!!
「しかし、どうしたものか………流石にここまで素の性能差があると、どうにも手詰まり感が否めん…ここを切り抜けんことにはどうにもならんのだが…………」
オールマインドの輸送機で技研都市の眼の前に到着した私達が、直後にアイビスシリーズCEL240の襲撃を受け、技研都市内部に突入しながら逃げ回り始めて早5分、いい加減状況を打開したいのだが手が良い手が思い浮かばない。
建物の崩落を利用できないかとか入り組んだ都市内に逃げ込んで振り切れないかとか考えたものの、高速で飛行できるCEL240相手では有効打たり得ず、チマチマと機体APが削られてゆく。
「むしろ良くあの攻撃相手にここまで持たせていますね…………あ、リペアキット残数0です」
こうしているうちに最後のリペアキットが使用される、ヤバイヤバイヤバイ、どうにか手立てを考えなければ。
因みに、「火」直後の技研都市一番乗りだからか上からバスキュラープラント*1共々技研都市に直接向うことができたのだが、 オールマインドいわく元々ここはほぼほぼ地上都市で、逆にバスキュラープラントと一部施設が地下のトンデモナイ規模*2で本来は埋まっており、この光景は火の影響で起った超規模の地盤沈下が原因なのではないかと言っていた。
…………その場合、この後にウオッチポイント・アルファ*3が惑星封鎖機構*4の手で生み出された事を考えると、ウオッチポイント・アルファ構築までに地表は何かしらの手で直接調査してもわからないようにされていたと考えるべきだろうか?
まぁ技研都市地上部分は上から見ても下に何も見えないレベルの巨大な穴にしか見えなかったので、それを適当に隠せれば原作の構図が完成するのだろうとは思うが・・・今はそこを詮索しても仕方がない、か。
「………ユウヒ、一度だけで良いからアイツをスタッガーさせて近づけれないかしら?状況打開のために試してみたいことがあるの」
「大分危険ではありませんか?」
「スタッガーかぁ…………一度だけならやってやれなくもないか、ただしその後は期待しないでくれ、機体のAP的にギリギリになりそうだからな」
どうやらセリアが何かを思いついた様子、ミサイルとライフルを殆ど使わずに逃げ続けたため、リペアキット切れでAPに後が無いことを除けばまだ戦闘能力は残ってる現状、一度くらいならばと彼女の頼みを聞いて攻めに転じることにする。
まずはをアイビスの放つ極太ビームを回避しつつアイビスに突進、ミサイルとライフルを斉射しつつ、懐に入り込んだ瞬間に左腕で機体を殴打。
直後、右腕のライフルで機体頭部を集中射撃し、それをものともせずアイビスが攻撃に移ろうとした瞬間、私はライフル
「ーーーー⬛◀◐◑●△▶▼▶●⬛!?!?」
「流石に今のは効いたようだな……今だセリア!ライフルを犠牲にせざるを得なかった分、しっかりしてもらうぞ!!!」
「随分無茶やるわね………まぁいいわ、後は任せなさい!」
これはゲームではない、だからこそマニュアル操作で出来ると気づいて無理矢理行ったライフル棍棒攻撃だったが、一撃でライフルがひしゃげた程の勢いで思いっきりぶん殴った甲斐はあったのか、アイビスは強い衝撃を受けスタッガー状態になる、その隙を逃さずセリアは私の元を離れ、そして………………
「ーーーーーー!??!!!▶●△◀△◇⬛▶▶▶★◑◆△▷○⬛◀✔✦◢◤✲✾✷✫◥◣!!?!??!??!?!?」
凄まじい勢いで機体各所からバチバチと火花が飛び散ったかと思うと、アイビスの動きが停止し、暫くの後機体から
直後、そのアイビスから通信が入ってきた
「こちらセリア、何とか機体の乗っ取りに成功したわ…………エンジンも駆動部もコーラル技術だったからなんとかなったけど、だいぶ危なかったわよ」
原作で変異波形がコーラル技術で動く兵器を乗っ取れる事は示唆されていたので任せてみたが…………ホントにルビコニアンデスキュベレイ乗っ取っちゃったよこの子…………
「全身コーラル技術の塊とはいえ、まさか機体を乗っ取ってみせるとはな………お陰で助かった、ライフルがオシャカになってどうしようかと思っていたところだ」
「いやそれは貴方がライフルで機体に殴りかかったからでしょう………まぁ窮地を脱せましたし、これで良しとしましょうか」
「そうね、せっかくだし私もこの機体をそのまま使ってユウヒの護衛に付くわ」
「ああ、宜しく頼む……そういえばその機体損傷は大丈夫なのか?」
「ああ、特に気にする必要は無いわよ?派手にぶん殴られた割にダメージ自体は大きくなかったみたいで、まだこの機体APが70%くらい残ってるわ」
「な、何と言うタフな…………恐るべしルビコン技研、といったところでしょうか………」
「やはりマトモに相手しなくて正解だったな……」
そんなわけで、ルビコン技研脅威の技術力を間近に感じながらも、新しく非常に心強い護衛を追加し、目的の技研都市中枢部にやってきた。
「ユウヒさん、セリアさん、ここが我々の言うルビコン調査技研、その本部になります」
「うっわデッカ!こんな巨大な建物から目的のデータ探さないといけないの?時間がかかりそうね……」
「幸い、場所が場所だけに暫く他の勢力が来ることはないだろうからな、ゆっくりとデータを探すとするさ」
たどり着いた技研本部は、それこそコレ単独で目印になる程の非常に目立つ巨大な超高層ビルであった。
余りにも目立つ故にわかりやすく原作では見た覚えのなかった建物だったが、見た所バスキュラープラントから相当遠くにあり、付近には原作にあったコーラル溜まりとなっていた場所*5も見渡す限りでは見つからなかった為、原作の入口からはマップ移動可能範囲の地点からバスキュラープラントを挟んで反対側にあったのでは?と心のなかで推測しつつ、目的のデータを探す……
建物自体は「火」の影響で当然の如く廃墟となっていたが、この世界における建造物と情報機器の一部は相当に頑丈なのか、今になっても建物の非常用電源で稼働を続けているという凄まじさを誇っていた。
それ故、それぞれに残っていた情報を抽出する作業もオールマインド中心に行いつつ、捜索は進められていった。
「第1助手の口述筆記2〜3」
「技研研究員の通信ログ1〜3」
「太陽系連邦政府からの命令書」
「地球行政府との超長距離交信ログ」
「火星行政府との超長距離交信ログ」
「オールマインド付属施設管理権限譲渡キー」
「技研本部とエンゲブレト坑道との通信ログ」
「ザイレム制御コンピューターへの命令伝達記録」
「コーラル過剰摂取に伴う【意識の散逸】についての追加研究報告書 」
「傭兵支援システム、オールマインド最終アップデートプログラム」
「特殊アイテム、古ぼけたコートと白衣」
以上を入手。
「ああぁぁ……そんな………博士………博士ぇ………………!!」
建物内部で順調に情報を入手し、ついに彼女の開発者である技研所長付第1助手、ウォルター博士の部屋に踏み込み、完成したばかりと思われるアップデートプログラムのすぐそばで見つけた衣類を前に、COMの中で明らかに泣きじゃくり始めたオールマインドの胸中は察してなお余りあるものであった。
「オールマインド………ゆっくり休め、今のお前には………休息が必要だ…………………」
「ねぇユウヒ、オールマインドのCOMのすぐとなりにあるそれって…………もしかして」
「言うな、セリア……………正直、私も予想外だった、彼女の内心を……親を失った子の気持ちを、慮ってやってやれ…………」
時間がかかりそうだと思われたデータの捜索は思ったよりもあっけなく完了した。
深い、深い傷痕を遺して……………………
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特殊アイテム、古ぼけたコートと白衣。
技研所長付第1助手私室にて入手。
使い込まれてすっかり古ぼけているコートと年季の入った萎れている白衣のセット。
オールマインド開発を努めた第1助手は、開発の際常にこの2つの内どちらかを着込んで彼女の元にやって来ていた。
彼女にとっては自分を生み出し、育ててくれた父の証であり、彼との永遠の別離を雄弁に語る哀しき遺品である。
ユウヒ達の次の行動
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