偽教皇は異次元空間を操り遠隔視の秘術、千里眼《クレアボワイヤンス》を駆使。
城戸沙織の小宇宙を感知し女神の覚醒を察知、時を移さず次なる刺客の派遣を決定。
聖域の召還に応えぬ牡羊座ムウの造反を念頭に置き、第3段階の小宇宙を操る対等の聖闘士。
獅子座《レオ》の聖衣《クロス》を纏う獅子宮の守護者、アイオリアに白羽の矢を立てた。
同時に天蠍宮の主《マスター》、蠍座《スコルピオン》ミロを教皇の間へ招集。
蠍座の聖衣を纏う第3段階の聖闘士を同席させ、アイオリアの敵愾心を煽る。
光速の拳を操る獅子の漢は何かに付け、反逆者アイオロスの弟と後ろ指を指される存在。
特に落度を持たぬ蠍座ミロと比較されては、劣等感を抱かざるを得ぬ。
城戸沙織は私闘を演じる聖闘士に徒党を組ませ、聖域に反逆を試みる偽女神と断定。
兄に汚名を着せた元凶を討て、肩身の狭い思いを味わわされた屈辱を晴らせと唆す。
13年前に黄金の短剣を阻止、仁・知・勇を兼備する射手座の黄金聖闘士アイオロスの弟。
アイオリアも第3段階の黄金聖闘士、城戸沙織の小宇宙に接触すれば一目瞭然だが。
真相を知った教皇の後継者、牡羊座ムウの注意を一瞬でも逸らす事が出来れば構わぬ。
白銀聖闘士3名に黄金の獅子、次の教皇に指名された勇者の弟を尾行させ行動を監視。
兄と同様に女神の警護者《ガーディアン》となる前に乱入させ、否応無しに乱戦へ持ち込む。
黄金《ゴールド》聖闘士の勝負は容易に決着せず、膠着状態に陥るは必至。
千日戦争《ワンサウザント・ウォーズ》に意識を拘束され、城戸沙織から注意が逸れる。
第2段階の白銀聖闘士10名、青銅と鋼鉄の第1段階10名に光速の一撃を妨げる事は出来ぬ。
アイオリアを捨て駒としてムウの結界に隙を作り、異次元空間から黄金の短剣を投射。
用意周到に仕組んだ罠、陥穽《トラップ》は計算外の要素が作用し不発に終わった。
弟の小宇宙を感知した射手座《サジタリアス》、兄の聖衣に篭る残留思念が発動。
獅子座《レオ》の聖衣へ強烈な波動を送り、共鳴を生じさせ弟の第7感覚へ波紋を励起。
アイオリアは背後に潜む第2段階の小宇宙を知覚、真実を悟ると同時に動き凶拳を阻止。
気配を殺し好機を窺う白銀《シルバー》聖闘士の機先を制し、光速の拳が炸裂。
巧みに手加減を加えた獅子の牙が3体の聖衣を貫き、監視役の3人は一瞬で気絶。
牡羊座ムウは念動力《サイコキネシス》の金網、防御結界《バリア・フィールド》に専念。
超能力障壁《サイキッカル・バリヤー》は微動もせず、微塵の隙も生じなかった。
獅子の男は女神の化身に忠誠を誓うと踵を返し、単独で聖域へ直行し教皇を討とうとしたが。
射手座の聖衣に篭る残留思念の伝言を盾に、兄に託された城戸沙織を護衛せよと説得された。
偽教皇は数多の異次元空間を自在に操り遠隔攻撃、超長距離攻撃を可能とする秘術の使い手。
第3段階の小宇宙に覚醒する聖闘士が傍に控え、直衛しなければならないと理詰めで説伏。
監視役の白銀聖闘士3人も意識回復の後、女神の小宇宙に圧倒され教皇に逆らい転向を決意。
魔鈴達と同様に城戸沙織に忠誠を誓い、同僚の白銀聖闘士10名に合流。
第3段階の黄金聖闘士2名、第2段階の白銀聖闘士13名、青銅と鋼鉄の第1段階10名。
射手座の聖衣に籠めた勇者の伝言に応え、25名の聖闘士が偽教皇と戦う旨を表明。
城戸沙織は偽教皇に翻意を促す為、直接対面し説得を試みると宣言。
攻撃は最大の防御、の諺に従い女神の聖闘士25名が聖域へ乗り込む事となった。
牡羊座ムウは獅子座アイオリアへ城戸沙織の護衛役を任せ、別行動を命じられた。
全聖闘士の判断基準となる天秤座《ライブラ》、五老峰の老師へ状況を報告せよ。
現状では第3段階の黄金聖闘士2名に対し、同格の黄金聖闘士8名が偽教皇に従う。
城戸沙織の小宇宙に触れれば彼等も反旗を翻すだろうが、同士討ちは避けねばならない。
前聖戦を戦い抜いた勇者、ライブラ童虎が城戸沙織を女神と認めれば均衡は覆る。
聖域十二宮の守護者達は寝返り、偽教皇も抵抗の無益を悟るであろう。
戦術的勝利を求めず戦略的優位を確実にする為、牡羊座ムウは五老峰へ飛んだが。
偽教皇もまた同様の想定に基き要の石、全聖闘士の判断基準となる存在の抹殺を意図。
聖域から派遣された巨蟹宮の守護者、蟹座デスマスクが先んじて到着していた。
女神の封印を見張る封印監視者、ライブラ童虎は或る秘術を施され本来の力を発揮出来ぬ。
危うい所であったが牡羊座ムウの到着が間に合い、デスマスクは1対2の不利な戦いを回避。
天秤座の聖闘士が示した判断基準を無視、巨蟹宮で待つと捨て台詞を遺し姿を消した。
巨蟹宮の守護者が想定外の行動に出た為、他の黄金聖闘士も敵に廻る懸念は否定出来ぬ。
封印監視者は五老峰から動けず、聖域十二宮へ赴き参戦する事は不可能。
次善の策として老師は封印の監視を継続、天秤座の聖衣に残留思念を籠め牡羊座ムウに託す。
黄道十二宮の星座を象徴する聖衣12体が揃えば共鳴が生じ、第3段階の小宇宙に波及する。
或いは精神支配《マインド・コントロール》が破れ、偽教皇の洗脳を脱する可能性もある。
牡羊座ムウは天秤座の聖衣を携え聖域を護る第1の宮、女神から預かる本来の居場所へ飛んだ。
一方グラード財団の総帥、城戸沙織に従う第1段階の聖闘士アンドロメダ瞬は困惑していた。
敬愛する師ダイダロスの訃報と共に訪れた先輩、カメレオン座ジュネに泣いて頼まれたのだ。
白銀聖闘士の中でも最強の実力を持つ人格者、ケフェウス座のダイダロスも抹殺された。
魚座《ビスケス》の聖衣を纏う第3段階の聖闘士、アフロディーテに瞬も殺されるに違いない。
泣き喚くジュネに手古摺る瞬を見かねて女神アテナの化身、城戸沙織が助け船を出した。
錯乱状態に陥り半狂乱の少女も、大いなる意志《ビッグウィル》には逆らえず同行を承諾。
城戸沙織を守護する獅子座アイオリアは隙を見せず、グラード財団の専用機は聖域へ無事着陸。
白羊宮へ急ぐ一行に偽教皇は最後の刺客、矢座《サジッタ》の白銀聖闘士を捨て駒として投入。
アイオリアの監視役3人が女神の小宇宙、大いなる意志《ビッグウィル》に触れ寝返った教訓。
小宇宙を直接攻撃する精神攻撃と幻術を併用する催眠術の精華、幻朧魔皇拳を用い入念に洗脳。
催眠暗示波《ヒュプノ・ウェーブ》を発展、昇華させた精神支配《サイコ・コントロール》。
必殺の矢を放ち城戸沙織を葬れ、と強力な催眠暗示命令を植付け詭計《トリック》の種を仕込む。
異次元空間を通じ偽教皇の遠隔攻撃、精神攻撃の秘術が獅子座アイオリアを直撃。
第6感覚《サイキック》を備えておらぬ守護者は不意を突かれ、一瞬の隙が生じた。
13年前に女神の化身を襲う寸前であった黄金の短剣は、黄金の矢へ変貌し超空間を飛来。
幻術を操る矢座トレニーの秘技、幻の矢を陽動として聖闘士達の間隙を縫い標的を襲う。
伝説の風魔一族が操る秘術、白羽陣の切札《ラスト・カード》。
直進する青羽、弧を描く赤羽の影に擬態《カモフラージュ》する必殺の影羽が再現された。
黄金の矢は偽教皇の狙い通り、一瞬の隙を突き獅子座アイオリアの光速拳を回避。
白光と化した獅子の牙が直撃する瞬間を精確に見極め、幻の矢を割り込ませる。
黄金の矢はアイオリアの視界から消失《ホワイトアウト》、城戸沙織の胸を貫き心臓と一体化。
抜く事も出来ず唯一の活路は十二宮の更に後方、聖域の最奥に位置する巨大女神像の携える盾。
女神の盾に秘められた破邪の秘法を発動させ、女神アテナの小宇宙を活性化させるしかない。
城戸沙織の裡なる小宇宙は黄金の矢に浸蝕され、臨界点を越える瞬間が訪れる刻限は分からぬ。
城戸沙織は生死の予断を予断を許さぬ状況の儘、白羊宮へ運び込まれ一行に牡羊座ムウが合流。
黄道十二宮の星座を象徴する聖衣12体の共鳴が生じ、第3段階の聖闘士3名が反旗を翻す。
他の4名は天秤座の聖衣に籠められた残留思念、老師の意志を無視し応答せず。
蟹座《キャンサー》の聖衣を纏う死の仮面、巨蟹宮の守護者デスマスク。
山羊座《カプリコーン》の聖衣を纏う修羅、磨羯宮の守護者シュラ。
水瓶座《アクエリアス》の聖衣を纏う水と氷の魔術師、宝瓶宮の守護者カミュ。
魚座《ビスケス》の聖衣を纏う美の裁定者、双魚宮の守護者アフロディーテ。
第3段階の小宇宙を自在に操る4人は何故か、偽教皇を支持する姿勢を崩さぬ。
双子座《ジェミニ》の聖衣を纏う神の化身、双児宮の守護者サガと共闘を選択。
牡牛座《タウラス》の聖衣を纏う闘王、金牛宮の守護者アルデバラン。
乙女座《バルゴ》の聖衣を纏う神に近い男、処女宮の守護者シャカ。
蠍座《スコルピオン》の聖衣を纏う黄金の蠍、天蠍宮の守護者ミロは要請を受諾。
銀河戦争《ギャラクシアン・ウォーズ》で敗北を喫し、再修業中の5人も急報を受け参戦。
牡羊座ムウは老師の代行者として第1段階の16名に、城戸沙織を護り白羊宮へ残留を命令。
事態を打開すべく第3段階の黄金聖闘士2名、第2段階の白銀聖闘士13名は行動を開始。
金牛宮の守護者アルデバランを加え、聖闘士16名が双児宮の迷宮《ラビリンス》へ突入。
偽教皇の異次元空間《アナザー・ディメンション》へ、念動力《サイコキネシス》を投入。
強大な念動力が異次元空間に干渉、強引に時空を捻じ曲げ複数の地点《ポイント》へ接続。
小宇宙の共鳴作用を利用し乙女座シャカ、蠍座ミロへ急変する状況が伝達される。
突如生じた渦の中心へ躊躇う事無く身を躍らせ、黄金聖闘士2人の姿が消えた。