転生悪役令嬢フランチェスカの受難   作:如月SQ

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後書き

『転生悪役令嬢フランチェスカの受難』を最後までお読みいただきありがとうございました。

如何でしたでしょうか?皆様の心に何かしら残せていたら嬉しいです。

後書きなんて初めて書くので何を書いたらいいかわかりませんが、まずは今作書く切欠となった『陰鬱曇らせ杯』というイベント、そして主催者であるTE勢残党様に感謝申し上げたいと思います。

 

そもそも自分が最初にここハーメルンで投稿した小説が曇らせ系なので、曇らせ杯の存在を知った時に、是非参加したいと思ったのですよね。

五月のGWに不意に暇を感じて書き始めていたのですが、自分で思っていたより反響があり、少し調子に乗って、今回のイベントにも参加した次第です。

 

さて、今作の設定ですが、ぶっちゃけ自作のもう一つの小説と同じく、元ネタがあります。

悪役令嬢ものの作品の一つである、アニメ化、映画化まで果たしている『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった』の、とあるスレ。

どんなタイトルだったかは覚えてませんが、幼少期のカタリナが怪我をした時失明していたら、という感じのスレでした。

あの元気っ娘の転生カタリナですから、表面上は原作のままだろうけど、だからこそ周りは曇っていくのが容易く想像出来る、素晴らしいシチュエーションだと感心したものです。

それを元に、転生した後失明したら絶望的だよなぁと考えて出来たのが、今作、『転生悪役令嬢フランチェスカの受難』です。

 

書き終えて思ったのは、オリジナル難しい、でしたね。

明らかに上記の設定から描かれるはめフラ二次創作が与える曇らせを越えられてないな、と思いました。

原作は偉大だとしみじみ感じました。

 

今作の終わりですが、正直悩みました。

他にいくつか終わり方の候補がありましたが……最終的には百合心中となりました。

フランはサラの本性も、アレンの真の思いも、ミラの献身も知る事なく、幸せな気持ちのまま死にました。

ハッピーエンドです。

 

他のエンドとしては、休憩してる山小屋にアレンとミラがたどり着き、修羅場となるのと、翌朝その山小屋でフランチェスカの遺体だけが発見されるのと、フランの遺体を抱えた復活した魔王が涙を流す、等を考えていました。

書き始めた当初は後ろ二つのエンドを考えていて、書いているうちに愛着が湧いて、実際のエンドと最初にあげたエンドを候補にいれて考えるようになりました。

 

この修羅場になるエンドではサラに人質として取られナイフを突き付けられながら、全ての種明かしを受けます。

全てを知り、絶望したフランですが、最後に残ったアレンへの思いで、首に添えられたナイフで自ら首を掻き切ります。

直ぐにミラに押さえ込まれたサラは泣き叫び、アレンも号泣しながらフランをその腕に抱きます。

皆幸せになって。

そう呪いを残して、フランは力尽きます。

 

ただこのエンドだとそもそも、逃げた方向の情報も一切ないフランとサラを見つけなければいけなくて、その都合の良い流れを作れなかったので、最後の最後にボツ。

後、アレンに救いを与えず、罪悪感を抱いて生きて欲しかった。

好きな人を愛している人を自らの行動で失った悲しみを背負い続けて欲しいと思ったので、アレンにはフランに謝る機会も与えませんでした。

 

アレンは学園に入り視野が広がってました。

そして、それ以前は苦痛にも思っていなかった、目の見えない相手と生きる、という事の辛さを実感していました。

けれどフランチェスカへの強い思いでその辛さに完全に蓋が出来ていたのです。

しかし、サラにサラへの好感を持ちやすくするという洗脳と、フランとの思い出から感情を取り除かれる操作を受けた結果……盲目な事への煩わしさのみが残ってしまいました。

フランがしたアプローチも、完全に裏目、盲目の癖にと冷たく返していました。

 

それらを全て思いだし、罪悪感にまみれるアレンというのを、あえてまったく描写しませんでした。

本筋からは少しズレてますからね……裏ではアレンが死ぬ程苦しんでいる、というちょっとした小話でした。

 

話が反れましたが、今回のエンドにしたのは、これ以上フランに苦しんで欲しくないな、という思いからでした。

正直彼女はサラが何か隠してる事に気付いていましたが、それら全てを忘れ、彼女と愛しあって共に死ぬ事を選びます。

自分の為に何年も頑張ってくれて、愛してくれた彼女に報いる為に……愛ですね。

 

個人的には楽しく書ききれたなーとは思うのですが、この題材ならもっと美味しく調理出来たなぁ、とも思いました。

実力不足を痛感しますね……。

いずれ形を変えて再挑戦してみたい物です。

 

陰鬱曇らせ杯にはもう一作、短編を投稿しました。

「あなただけについていく」ジャンルはなんと言っていいかわかりませんが、なかなか面白くかけたんじゃないかな、と思います。

良ければそちらも読んで頂けたら幸いです。

 

曇らせを書いていると、「本当にこれで曇ってくれるのだろうか?」「この曇らせ方は本当に面白いのだろうか?」と自問自答してしまいます。

脳内にあるものをそのまま出力もなかなか出来ませんし、何処までの出力が許されるのか、エグすぎやしないか、逆に軽すぎやしないか、常に悩み続ける日々です。

皆様のご意見ご感想、お待ちしております。

今後の参考、糧と出来るよう、励んで行きたいと思います。

 

改めてこの度は『転生悪役令嬢フランチェスカの受難』を最後までお読みいただき、真にありがとうございました。

何か希望があれば番外編等も……ものによっては書くかもしれません。

これからも色々と書いていきたいと思いますので、また何処かでお会いしましたら、その時は宜しくお願いします。

 

 

 

キサラギSQ

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