時空の揺らぎ現象で約3千年、時を遡った移民船団は時間旅行可能な異種族を発見した。
地球2《テラ・ツー》の過去界、アトランティス帝国出身者達が銀河系各地で暗躍している。
秘密工作員は連邦宇宙軍の指揮中枢、仮想人格の集団も操っていた。
人身売買組織の黒幕、時間転換機《タイムマシン》を駆使する連中の追跡は事実上不可能なんだ。
うちらの切札、千里眼《クレアボワイヤンス》が絶対必要とされている。
事態打開の鍵は、無茶苦茶な適応能力を誇る男、矢野徹《ヤノ・テツ》。
多元宇宙《パラレル・ワールド》を縦横無尽に転移、跳躍する無限大次元移動能力者なんだって。
或る世界では翻訳家兼SF作家、別の平行宇宙では合衆国海兵隊中将テッド・アマノ。
超古代ムー大陸、浮かぶ群島惑星、アンドロメダ・ゼロ・ゼロ等の報告書が残されている。
銀河パトロール隊の第2段階レンズマン、キムボール・キニスンみたいな事やってんのね。
他にも分身だか同一存在なんだか、訳わかんない数多の特定不能代行者が活動してるみたい。
6の6乗の6乗なんて、想像も出来ない。
兎も角、とんでもない数だよね。
とんでもなく頑丈《タフ》な調整者、矢野徹《ヤノ・テツ》は年齢不詳。
次元の綻びを塞いで廻り、世界の破局《カタストロフ》を回避した実績は高く評価されている。
アンドロメダ連邦宇宙軍の細胞クローン技術を用い、青年の肉体を手に入れたって報告も有るけど。
矢野徹も金星《アムター》の細胞更新薬を飲んで若返ったとか、数多の伝説が乱れ飛んでるんだ。
第1探索目標は合衆国ワン・ワン次元界、ハーモニー地下街第5層で戦闘中の海兵中将テッド・アマノ。
液体金属製の戦闘機械兵(ターミネーター1001型かしら?)なんか、ムギの敵じゃないかんね。
悪夢の戦場に殴り込み、コンピューター意識体《クレオパトラ》を救出すんの。
第2目標は超大型爆弾、ターミネーター100型みたいな機械兵と戦う月面基地の責任者テッド・アマノ。
そんなの補充エネルギー不要な拳法家、トラコン・カンフー李酔竜にやらせりゃ良いのに。
第3目標は皇帝陛下の戦場、アンドロメダ・ゼロ・ゼロ期待の星テッド・アマノ。
第4目標は大マゼラン星雲の二重惑星ガミラス、イスカンダルみたいなGWとSW《シー・ワールド》。
第5目標アトランティス帝国、時間ゆらぎ現象の生じる特異宙域の彼方で約3千年の過去界って何よ?
どんな難事件も鮮やかに解決する事件相談員《トラブル・コンサルタント》、ラブリーエンゼル。
WWWAの切札、あたしとユリは時空を超越する探索の旅《クエスト》に出た。
多元宇宙《パラレルワールド》の壁、境界線《ボーダーライン》も関係ない。
夢の回廊も跳躍《ジャンプ》して、3次元空間に遷移《ワープ》した筈なんだけど。
あたしは異次元空間《アナザー・ディメンション》、混沌の領域を抜けた後で復活。
ユリ特有の超音波攻撃、甲高い声で強引に意識を回復させられた。
ワープ・アウト直後に無数の敵が現れ、大乱戦ってお約束のパターン?
違う。
太陽、太陽、また太陽。
小型の太陽が松明の群れ、大聖堂、神社仏閣の奥みたく視界を埋め尽くしてる。
細胞人《ポスビ》の本拠地、銀河系の外にある《二百の太陽の惑星》に似てるかも。
渦状星雲の中央部、銀河中枢の恒星群も満員電車みたいに混み合ってるけどね。
無手格闘技観覧興行大祭《プロレス》の特等席《リングサイド》並み、かな?
密度は比較になんないけど、壮観だ。
兎に角、こんなの見た事ないよ。
メローラ、じゃなくて隣接銀河、アンドロメダ連邦の調整者集団が言ってたな。
不規則《ランダム》な時空の揺らぎ現象、百万の天球の合《クライマックス》が観測されたんだって。
ラッセル博士の娘イザベラ特製、全スイッチ・オン状態の空間破砕爆弾《スペース・スマッシャー》が原因?
惑星の地表だけじゃなく、次元存在確率も破壊したんじゃないわよね!?(お願い、違うと言って!)
次元跳航して遷移出現《ワープ・アウト》の際に時空が捩れたらしく、お供達の姿は見えない。
とりあえず周囲を走査《スキャン》してみたけど、3次元空間の座標は間違ってない。
重力波スクリーンは無反応だけど、多次元レーダーで無粋な男共の航跡を解析。
アトラスは異次元平面の地球《グラディウス》、第3時空系宇宙に向かったみたいだね。
私達が御目付け役を撒いた訳じゃないわ、ダン達が勝手に他の座標へ飛んだ。
クラッシャー達も腕は確かだし、心配は要らないだろう。
太陽系防衛の鍵になった青い異星人、ガミラス宇宙軍の総帥にも高く評価されている。
おじ様は勧誘《スカウト》を断ったけど、諦めてないみたいね。
連合宇宙軍に欲しい逸材だけど、頭の固い上官と衝突しちゃうんだろうな。
WWWA犯罪部門の事件相談員《トラブル・コンサルタント》、同僚なら良いかもしんない。
ソラナカ部長に推薦するなら、李酔竜から言わせないと。
今回の任務で結果を出せば、文句は無いだろうけどさ。
太陽の大群に接近してみたけど、歓迎委員会は現れない。
不自然に密集してるから、人工構造物に決まってる。
怪しさ、大爆発だ。
ハトル人の親戚が造った銀河六角転送機、M87星雲の超巨大恒星みたいなもんね。
アンドロメダ大星雲の黒幕、冷酷な簒奪者あたりが潜んでそうな感じ。
スペース・スマッシャー製造所、秘密結社ルーシファ惑星ドルロイ基地が記憶を掠める。
ちょっと、寂しい。
と思ったら早速、小型機の編隊が現れた。
割とセコイ、無限艦隊の搭載機かしら?
複数の敵機は軌道を変え、攻撃弾《ミサイル》を投射。
数多の人工太陽が輝く闇黒の宇宙空間を背景《バック》に、真紅の宇宙船が映える。
第1次戦場《ファースト・ステージ》は、人工太陽の密集地帯。
うちらのお船は重力場推進装置に換えたから、耐G装備は要らない。
ジェットコースターみたく、自由落下状態で快適に猛烈な加速を楽しめる。
慣性中和機構の重量も減ってるし、ミサイルの大群は追いて来れなかった。
右往左往する敵編隊も、射的の的。
レーザー光線を避ける腕も無く、数秒後に姿を消す。
ちぇっ、つまんないの。
これじゃ、本当に、ゲーム・ジェノサイドだ。
滅亡に瀕する異世界の地球、ダライアスの人々を救った青い異星人。
ガミラス軍の最高指揮官みたいに、宇宙の平和を守る為。
絶世の美女2人を冒涜する悪意の象徴、根拠の無い根も葉も無い絶対に事実に反する異名。
世界破壊者《ワールド・デストロイヤー》の悪名、ダーティペアの汚名を晴らす為。
ラブリーエンゼルは満天の星空、人工太陽の密集する第1面《ファースト・ステージ》に突入。
火竜も泳ぐ戦場《バトル・フィールド》に身を躍らせ、破壊光線の嵐が吹き荒れた。