正実モブちゃん現代入り   作:マカロニサラ・ブリッグス

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2ヶ月経っちゃった〜……何してたんですか?ホントに何してたんだろうね。ちょっと絵描いてたり、なんかゲームやってたり、色々時間はあったんだけどね……流れをどうするか考えてるうちに執筆が先延ばしになっちゃった……


あ、ブルアカふぇす両日行くことになりました。アリスのコスで参戦します。危険ですので見かけたら是非距離を取ってください。命を保証は無いですがそれでも大丈夫って方は会いましょう。

(届いた衣装を見て)生地が薄ゥい!!これ絶対一月だと寒いよねって色々と試行錯誤してます。




増える問題

 

 

 女性用の衣服をどう用意するか……僕は今、その大きな課題について脳のCPUを総動員してガンガンに稼働させながら考えている。

 

 何言ってんだお前と言われかねないワードではあるが、決して女装癖がある訳でも、ソレ系の収集癖のある変態でもない。本人は至って真面目に思案しているのだ。

 

 普段着程度のものならばネットショップで探せばすぐに用意はできるし、最悪自分の服を貸せばどうにかなることではある。

 

 しかし、下着ともなれば話はガラリと変わってくる。

 

 正確なサイズが必要になるため適当に注文する訳にもいかず、かといってツキちゃんに「下着を買うからサイズ教えてください」などという発言をしようものなら、その瞬間にありとあらゆる全てが終わることだろう。

 

 本来ならツキちゃん自身で買いに行ってもらうのが一番だったのだが、それを実行するのに大きな障害が付きまとってしまっている。

 

「頭のアレをどうにか出来ればなぁ……」

 

 それは彼女の頭上に浮かぶヘイローの存在だ。とにかく目立つ。

 

 触れられないが故に動かすこともできないという性質は隠し方が限られる上に、その状況も限定されるので……まあ、凄く面倒臭い。

 

 一応、日傘を差すことである程度の隠蔽は可能なので晴れた日か雨の日ならば外出はさせてあげられるのだが、流石に屋内までは持っていくことが難しい。

 

 つまり、服屋に行こうにも肝心のツキちゃん本人が店の中まで入ることが出来ないのである。それだと下着を買うことは難しいタスクになるだろう……。

 

 彼女のためにも、今は周囲の人達に彼女が異世界人であることを隠しておきたい。

 

「……どうしたものかなぁ……」

 

 なかなかいい案が出てこない。このままズルズルと引きずってしまうと、あの子の生活に苦を与えることになるだろう。

 

 そんな調子で腕を組みウンウン唸っていると突然、スマホの通知音がなった。どうやらLINEの通知らしい、アプリのほうで連絡を取る相手は多い訳ではなく、基本的にあまり頻繁には鳴らないので珍しく思いながら端末を手に取る。

 

「……誰からだ?」

 

 高校からの友達なら一人暮らしをいいことに連絡も無しで真夜中の寒空の中、いきなり家に突撃してきて「今から海行こうぜ」と言ってくるような破天荒男だ。わざわざ事前に話をしてくるとは思えない。

 

 両親ならLINEなどは使わず普通の通話アプリを使ってくる。となると……

 

「あー……随分久しぶりに来たなぁ、一年ぶりかな?」

 

 送り主は中学からの長い付き合いをしている女友達だ。

 

「そういえば、今はアパレルで働いてるんだったっけ……」

 

あまりこんなことに彼女を巻き込みたくは無いのだが、正直今は彼女の協力なしで解決出来そうに無い。ダメもとで頼みに行ってみるとしよう。

 

『今日、少し頼みたいことがあるんだけど大丈夫かな』

 

『急だね、なんかあったの?』

 

『うん、できれば会って話しをしたいんだけど』

 

『うーん……』

『わかったよ、会う場所どこにするの?』

 

『じゃあ……───

 

 

 

 

───「それじゃ、出かけてくるね。少ししたら戻ってくるよ」

 

「はい!ではお気を付けて、先生……!」

 

 短い挨拶の後、扉の閉まる音が静かな廊下の中に響く。気配が消えたのを感じ取ったからか、少しだけ身体に力が入り、頭の中は急な不安に苛まれる。

 

「行っちゃった……1人かぁ」

 

 誰かの家に、それも異性の家に一人残されるなんて当たり前だが今回が初めてのことだった。なんだかとにかく落ち着かない。

 

 一度リビングに戻り、ソファに座って心を落ち着けてから改めて周りを見渡してみた。モノトーンでシンプルなデザインの部屋、小さなダミーの観葉植物が気持ち程度に置かれている程度であまり飾り気は無い。

 

「このリビング……こうしてみると、なんだか作業室みたい……」

 

 いや、実際に私がここへ来る前はそんな使われ方をしていたのかもしれない。

 

 先生は恐らく数時間は帰ってこないと言っていたが、これから何をしていようか。本棚に並べられた小難しそうなタイトルの本をぼんやりと眺めながら、この時間の目的を決めてみる。

 

 視線をなんとなく動かしてみたら、偶然テレビモニターの横に置かれたノートPCに目が入った。

 

「あ、そういえば先生……ノートパソコンは自由に使っていいって言ってたっけ」

 

 自分の使っていたスマホは当たり前だが通信規格がこの世界とは違う。奇跡的に電波が通じるなんて上手い話があるはずもなく、電話ひとつでさえまともに出来ない状態だ。

 

 インターネットにも当然接続出来ず、長いこと使ってきたコレは便利な多機能端末から、カメラと目覚まし機能の付いたただの板切れへと変身してしまっている。

 

 となれば実質、情報を得る手段がテレビを見るか先生に直接聞いてみることしか無かったのだ。

 

 けれどその事は先生も想定していたのか、現在はあまり使っていなかったノートPCを貸し与えていた。やっぱり世界は違えども先生は分け隔てなく優しく、それでいて頼りになる人だと実感する。

 

 モニターを開いて、恐る恐る手探りで電源ボタンを入れてみる。数秒後にはシステムが立ち上がりホーム画面が映し出された。

 

 「えっと……どれが検索だったっけ、確か先生は『クローム』って言ってたような……」

 

 記憶を頼りにタッチパッドを操作して、その読み方らしき文字を探す。しばらく探しているとChromeと表記されたアイコンを見つけることができた。

 

「たぶんこれ、かな?」

 

 円盤のようなアイコンを試しにクリックしてみるとアプリが立ち上がり、検索画面らしきものが表示される。Google……ごーぐる?それともぐーぐるって読むのかな?

 

 検索バーの下にあるショートカットの一覧にはYouTubeやSpotifyなど、やはり聞き覚えのないサイトがずらりと並べられている。

 

「う、何が何だかわからないや……」

 

 画面から出てくるどれもが知らないものだらけで、自分がおばあちゃんになってしまったかのように錯覚してしまう。

 

「……まず、何から調べようかな」

 

 知りたいものが多すぎて何から優先すべきなのか……ぱっと思いついたのは、ここが一体どういう地名でどういう場所なのかということ。

 

 しかしながらそれをどうやって検索しようか……キーボードの文字列を適当になぞりながら考える。迷った末に指を動かしてキーを叩き、ようやく出した単語は『現在地』というなんとも大雑把な3文字だった。

 

 こんな検索ワードで望む答えが出るのか心配だったが、とりあえずEnterキーを押してみる。

 

「え……これでも出るんだ?」

 

 ダメ元に近い検索だと思っていたら意外にも正確な住所と共にご丁寧に詳細な地図まで用意してくれていたので、それを開いて地名や立地を確認してみる。

 

「……地域の名称は、こっちでいうと山海経か百鬼夜行あたりが近いのかな。」

 

 文字も言語も、キヴォトスのものとは差程変わりはない。なんだか不思議な気持ちだ。私はミレニアムの生徒では無いからそういった現象に詳しい訳では無いけれど、実はあまり遠い世界では無いのかもしれない。

 

 キヴォトスと薄壁一枚で隔てた先のような世界……そんな感覚に思えた。

 

 そんなことを考えながらもマウスを操作してマップを縮小してみると、独特な地形が現れる。それと共に太字で主張してくる2文字があった。

 

 『日本』、それが私が今いるこの地の名称。海の先にもさらに広い世界があるのだが、今はそこまで頭に叩き込んでも仕方がない。

 

「ふー……ただの調べ物だけでこんなに疲れたの、初めてかも……」

 

 ソファに背を預けて、膝を抱えたまま空を仰ぐ。

 

 先ほどまで心の奥底で半信半疑に思っていたことが紛れも無い事実なのだという実感が、今になって押し寄せるように湧いてきた。

 

 情報の渋滞で脳がオーバーヒートを起こしてしまい暫しの時間、ぼーっと天井を眺めるだけの生き物と化している。

 

 こんなことをしている場合じゃないのは、言われずとも分かってはいる。やらなきゃいけないことは沢山残っているというのに、それでも今の感情に引っ張られたのかネガティブな思考が浮かんできてしまい、やるべき思考と行動を阻害してくる。

 

 どうしてこんなことになったんだろう?どうやって帰るんだろう?そもそも帰れるのかな?今トリニティはどうなってるんだろう?正義実現委員会のみんなどうしてるの?

 

 答えが返ってくるはずの無い質問が頭を過ぎる。ひとつ思い浮かべればそこから連鎖するように疑問が積もっていってしまう。これじゃ駄目だと、少し気持ちを切り替えようとしたのだが……

 

「?……うっ……」

 

 目を動かして窓を見れば、何も無い透き通った……何かが足りていない青空が目に映った。きっとこの世界じゃ何でもないことの筈なのに、それが強烈な違和感と気持ち悪さに変わってしまい、思わず膝に顔を埋めた。

 

 先生がいなくなってから、シンと静かになったこの空間がどうしようもなく不安を掻き立てる。怖い、何に恐れているのかは自分でも分からないというのに……ただ、怖い。

 

 ここには自分以外誰もいないというのに……

 

「先生……せんせい……?」

 

 意識してか、それとも無自覚なのかは定かでは無いが……家主の消えた部屋の中には、ただただ縮こまりながら誰かを呼び続けている少女の姿があった。

 




ハーメルンにブルアカ小説で面白いのがたくさん出てきてくれて嬉しい……嬉しい……

毎日楽しく読ませて頂いてますわ!!!!読んでる暇あるなら書けって言われたら何も言い返せませんわ!!!面白いんだから知らねぇですわ!!!

少し質問なんですけど、現実にあるサイトとかを話の中で名前を出したりしても大丈夫なんですかね?現実と出来るだけ近いものにしたいからって理由で使っちゃってるんですけど……
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