ギーツ&龍騎IF   作:巽★敬

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この作品唯一のオリジナル怪人である堕天使のイメージ画像イラストを投稿しました。
この話と最終章1話に挿絵として載せてます。
「自分のイメージと違う」と思った方にはすみません。

それと言っておきます。この章はやりたい放題です。


最終章3「戦う意思」

 

目の前の映像を通して、真司の生存、そして共に戦う者達の存在に心の中で歓喜する景和達にギーツが問いかける。

 

〘 お前達の願いは何だ? 〙

「言わなくても、解ってんだろ?」

「君と同じさ。英寿」

〘っふ。その願い、叶えてやるよ〙

 

自分達が今何をしたいのか。最早言葉は不要。

同じ志を持つ者同士へギーツは手を差し伸べ、力を授ける。

 

「馬鹿な......」

 

リガドΩは信じたくなかった。

完全に失われたと思っていた創生の力でギーツは景和達のドライバーを再生させたのだから。

 

「「「変身!!」」」

《NINJA!》

《BEAT!》

《ZOMBIE!》

 

景和はニンジャバックルを、祢音はビートバックルを、道長はゾンビバックルをドライバーに装填し、再び仮面ライダーへと姿を変える。

 

役者を揃えた狐は再びリガドΩの前に立ち塞がった。

 

〘 さあ、ここからが......ハイライトだ 〙

 

 

             ◆

 

 

龍と蝙蝠の背に勇ましく立ち空を駆ける騎士二人。

五月蝿い蝿を察知した異形の天使達は巣を守る働き蜂の如く一斉に群がりはじめた。

ナイトサバイブ、龍騎サバイブは空かさず召還機にカードを入れ込む。

 

《STRANGE VENT》

《TRICK VENT》

《TRICK VENT》

 

カードの効果で2人のライダーの姿から使役しているドラグランザー、ダークレイダーを含めた分身を作り出す。

創生の力により強化された分身の数は優に数十体は越えていた。

 

()S()H()O()O()T() ()V()E()N()T() ()

 

龍騎サバイブ“達“はドラグバイザーツバイの引き金を引き、ナイトサバイブ“達“もダークバイザーツバイをクロスボウ型の武器ダークアローに変化させ一斉射撃で迎え撃つ。

堕天使達を撃墜しながら群れの中心へと突撃し、分身達は個別に戦闘を開始。

分身が堕天使を相手取ってる隙に、龍騎サバイブとナイトサバイブの本体が邪神めがけ突入する。

 

風を切りながら敵の大将の前方まで接近。ここで邪神が2人を迎撃せんと動く。

 

【神聖な遊戯を汚す者達へ、審判を下す。死だ】

 

邪神は高圧的な台詞と共に、8本の腕が所持している巨大な4つの水晶玉。その内の一つが輝き出し光線が連射された。

光線を横方向に回避し散会する龍騎サバイブとナイトサバイブ。

2人は攻撃を回避しながら自らの射撃や使役するモンスターによる飛び道具で光線を挨拶していく。

 

「何が神聖だよ!」

「お前達がやってるのはただの虐殺だ! 」

 

全長600メートルを超える巨体に一切怯む事無く果敢に攻撃を浴びせるが、邪神は一向に傷つく気配が無い。

ナイトサバイブの合図に龍騎サバイブが答える。

 

「一気に決めるぞ!」

「ああ!」

 

そして少しの間、ドラグランザーが大きく息を吸うと、咆哮と共に豪快な火炎放射を放った。

 

《BLUST VENT》

 

続けてナイトサバイブが使用したカードにより、ダークレイダーの両翼に装備されたホイールが高速回転、そこから巨大な竜巻を発生させる。

竜巻はドラグランザーが吐く火炎放射に纏わりつき、やがて大規模な炎の竜巻と化し堕天使達を火達磨にしていった。

他の分身達も同じように堕天使達を蹴散らし、最後は炎の竜巻で邪神を集中砲火する。

 

だが邪神は尚も健在だった。

通常の建造物なら瞬く間に消し炭になるだろう業火を浴びたと言うのに傷一つ付かぬまま、黒煙から再び姿を現した。

 

「効かない!?」

「城戸、見ろ!」

 

ナイトサバイブの声で龍騎サバイブは有る事に気が付いた。

何時の間にか邪神の全身をまるで巨大なガラス球の様な物が包んでいる。

どうやらシールドらしく、あれが攻撃を防いだらしい。

 

やがて邪神がそれぞれの手に所持する水晶玉から眩い光が放たれ、その光は雷の様に手前に集中し光の玉として徐々に巨大化、次に光の玉は破裂し、光線となって四方八方にはじけ飛んだ。

 

はじけ飛んだ光線は龍騎サバイブ、ナイトサバイブ達に全てピンポイントに直撃し、分身達は瞬く間に消滅していく。

当然本体も狙い撃ちされ、ドラグランザーとダークレイダーが被弾しバランスを崩した龍騎サバイブとナイトサバイブは転落してしまう。

 

「うああああ!」

「ぐわあああ!」

 

数百メートル上空から瓦礫の山と化した地表まで真っ逆さまに落下していく2人のライダー達。

しかしタダで転ぶ気は無い。

ナイトサバイブは背中のマントであるナイトウィングを広げ、自力で飛行を開始。

 

「城戸っ!」

「んんなろうっ!!」

 

飛行能力を持たない龍騎サバイブだったが召喚機からドラグブレードを展開しそれを近くの高層ビルの壁に突き刺した。壁をガリガリと引っ掻きながら龍騎の落下スピードは徐々に低下し、無事地面に着地した。撃ち落とされたドラグランザーとダークレイダーも体制を立て直し上空を飛行している。

しかし一息つく暇は無い。

地上に降り立つ2人だが、そこでも夥しい数の堕天使が押し寄せ、交戦を余儀なくされた。

 

   ◆

 

 場所は変わり、パンクジャック、ハクビ、マーレラジャマト、そしてひまわりジャマトの団体も勢い良く挑んだは良い物の、堕天使達の相手に苦戦していた。

ハクビと合流してまだ少ししか経過してない。

堕天使は全員飛行も可能でその数の多さもデザグラで見慣れたポーンジャマトの比ではない。どうしても物量で圧倒されてしまうのだ。

 

「チクショウ!流石に多過ぎだろ!」

「倒しても倒しても、切りが無いです!」

「このままじゃジャマト達も持たない.......」

「ジャ~、ジャ~!」

 

自分等も邪神本体を目指したい所だが敵の数は先ほどよりも確実に増している。

ハクビはまだしもベテラン参加しゃであるパンクジャックもマーレラジャマトも度重なる敵集団の猛攻で流石に疲弊せざるを得ない。日本消滅の瞬間が迫ると言う危機感が余計に皆を焦らせ、冷静な判断力を削いでいく。

 

そんな時だった。

 

突然パンクジャック達が相手する堕天使の何体かが爆散する。

皆が何事かと理解する前に、更なる飛び道具の雨が堕天使達に降り注ぐ。

パンクジャック達は何事かと攻撃が来た方角に視線を移し驚愕した。

 

「マジかよ......」

「す、すっごーい.......」

「..........想定外にも....程があるよ......」

「ジャ~......☆」

             ◆

 

その一方で、己の常識では到底有り得ない現実がリガドΩに降りかかっていた。

自分よりも遥かにスペックが劣る大型バックルを駆使し、タイクーン、ナーゴ、バッファの3人は巧みな連携攻撃でリガドΩを追い詰めていく。

 

「馬鹿な、何処にこれ程の力が!?」

「お前をぶっ潰して!」

「平和な世界を取り戻す!」

「それが、俺達の願いだぁ!」

 

リガドΩも反撃に徹しているが、どう言う訳か何れも空振りに終わってしまう。

幾ら自分のオーディエンスの一部が寝返り願いによるエネルギー供給が減少したと言ってもそんな物はごく一部でしかない。これがコイツ等の言う願いの強さから来る実力だとでも言うのか?愚かな人間が抱く願いの強さが我々を上間っているとでも?有り得ない。そんな事は断じて認めない。

 

3人の攻撃に続くように、最後はギーツによる豪快な飛び蹴りを受け大きく仰け反るリガドΩ。

形勢は完全にギーツ側に逆転したかに思えた。

 

しかし、よろめきながらもリガドΩはまだ自分に軍配が有ると自負していた。

ギーツの予想外の復活と言う受け入れがたい現実を拒む気持ちも有ったが、それでも此方の手段が絶たれた訳ではない。

 

「ふ、ふふふふ.....」

「何が可笑しい!?」

 

嫌味な笑い声にタイクーンが反応する。

 

「..........やはり貴様達は愚かだ。忘れたのか?この国の命は我々が握っている事を」

「っ!」

 

そう、此方にはまだ邪神が有る。

偽りの女神が日本の命を預かっている以上、浮世英寿達は無駄な足掻きをしてるに過ぎない。

制限時間はあと僅か。全国のジエンドライダーの数は未だ規定数まで減っていない。

新たにリデザインされた邪神は運営の技術力も相まって以前と比べ格段に強化されている。

たかが数人程度の仮面ライダーに叶う代物ではないのだ。

それにいざとなれば残り時間関係無しに気分次第で日本列島を墜落させる事も此方の自由、全ての国民を人質にしたのと同意である。

 

「何よそれ、脅しのつもり?!」

「とことん腐ってやがる.....」

 

ナーゴ、バッファ、タイクーンもリガドΩの卑怯な警告に攻撃の手を止めざる得ない状況に陥り、リガドΩは呵呵大笑だ。

 

「ふっははははは! 今更仲間を寄せ集めて何が出来る? 最早滅びの運命は変えられない。この国のバットエンドは確実だ!」

 

たかが十人程度の顔見知りを変身させたぐらいでどうにかなる状況ではない。

愚かな古代人の焦る対応を見て気持ちが昂るリガドΩ。

 

しかし対するギーツは想定の範囲内とでも言う様に淡々とした態度で肩をすくめた。

 

〘バットエンドに固執するあまり、相変わらず視野が狭いなスエル。沙羅さん達にドライバーを配って終わりだなんて俺は一言も言ってないぞ〙

「何?」

 

意味深げな台詞の真意を探る前に、リガドΩの元へサマスから通信が入る。

 

『た、大変ですスエル様!参加者の様子が......』

 

通信から届くサマスの声はかなり血相をかいた様子で震えていた。

直ぐに詳細を訪ねるつもりだったが、リガドΩは声を詰まらせる。

目の前に浮かぶモニターが非常に不自然な光景を映し出していたからだ。

思わず戦闘中である事を忘れ、ギーツ以外のその場にいる仮面ライダー全員がその映像を凝視する。

 

「........何だ、アレは.......?」

 

思わず怪訝そうに呟くリガドΩだった。

 

             ◆

 

龍騎サバイブとナイトサバイブは尚も襲い掛かる堕天使の大群に手を焼いていた。

早く邪神を破壊しなくては日本が消滅してしまう。しかし幾ら焦っても状況は変わらない。

再び邪神の元へ飛び立とうにも前後左右も上空も敵だらけ。その数は嘗て現実世界で大量発生したミラーモンスターの比ではない。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「くそ、こんなヤツ等相手してる場合じゃないのに!」

「邪魔だ!退け!」

 

懸命に敵をかき分けようとする龍騎サバイブとナイトサバイブ。

そんな彼らの必死さを嘲笑うかの様に、取り囲んでいた堕天使達の額が一斉に輝き始め、2人に目掛け光弾を発射しようとしていた。

しかし.......

 

《MONSTER STRIKE!》

《NINJA STRIKE!》

 

横から巨大な腕が攻撃を遮ると同時に複数の堕天使を豪快に殴り飛ばした。さらには多数の手裏剣が飛び交い敵を粉砕していく。

顔を向けるとそこには必殺技を終えたパンクジャック、その後ろにハクビと複数のひまわりジャマトを引き連れたマーレラジャマトが此方へ駆け寄って来た。

 

「君たちは.....」

「よっ!ファンキーな先輩さん。助太刀するぜ」

「貴方達の事は、景和から聞いてます!」

「間違えて僕たち(ひまわりジャマトたち)を攻撃しないでくれよ?これでも味方なんだから」

 

意外な救援に龍騎サバイブは一瞬戸惑った。

自分以外にもライダーが各所で戦ってる事は英寿から聞いていたがこうして合流出来るとは思ってなかったからだ。全国で終幕のデザイアグランプリが行われてる現状では一人一人が自分の戦いで手一杯な筈。

味方は多いに越したことは無いが堕天使達は各地も暴れている事を考えると、彼らがここに居て良いのかと疑問に思ってしまうのだ。

するとパンクジャックが自分の親指を後方に向ける。

 

「あと、援軍も来てるぜ」

「援軍?」

 

示された方角に目を向けると、何やら遠くで奇妙な砂埃が待っている事に気づく。

砂埃は徐々に接近しており、距離が近くにつれ地面が小刻みに振動し地鳴りも聞こえて来た。

地震の様な揺れとは違う。これは喧々たる大人数の足音だ。

 

やがてその揺れの正体を確認した時、

龍騎サバイブとナイトサバイブは息を飲んだ。

 

 

 

 

 

うおおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ------------!!

 

 

 

 

 

 

それは数えるのも困難な程の数を成した、ジエンドライダーの群勢であった。

夥しい数のジエンドライダー達が個々の武器を構えながら大通りを埋め尽くし全速力で此方へ進軍しているのだ。

まるで血の気の多いサッカーサポーターの怒涛の熱気を付け足した世界マラソンでも見てる様な感覚とでも言うか。

その中にはロポやケイロウ、シーカーやダパーンと言った英寿にドライバーを託されたデザイアライダーも混じっている。

やがてジエンドライダー達はパンクジャック達や呆気に取られてるサバイブ2人を通り越し、堕天使達に対して攻撃を始めるのだった。

 

             ◆

 

「............どう言う.............事だ?......何故、参加者が我々に歯向かえる?! そして何だあの数は!?」

 

リガドΩは自身の単眼であるロプスプレコグヴィジョンを見開いた。

映像には堕天使達と突如現れた謎のジエンドライダー集団との大乱闘劇が映し出されていた。

まるで理解が追いつかない。

終幕のデザイアグランプリに参加する全てのジエンドライダーのシステムには自爆装置が内蔵されているのだ。自分達に逆らえば例外無くその場で即始末出来る様にセットしてある。

にも拘らず、映像に映るジエンドライダー達は誰一人躊躇なく無く堕天使達に戦いを挑んでいる。

と言うか今映ってるのは自分達が居る地域の映像であり、この辺りの参加者は精々100人足らずであり既に大勢の脱落者も出てた筈。

しかし映像に映っているジエンドライダーはどう見ても3000人以上は集まっており、

此方が配布したデザイアドライバーの数と釣り合わない。

あの人数は何処から来たと言うのか?

余りにも多すぎる疑問点が尽きない中、サマスも酷く動揺しながら返答する。

 

『わ、解りません!突然全国の参加者が一瞬で移動したかと思ったら.....変身を強制解除させようにも、此方の制御を全く受け付けません!』

 

一瞬で移動? 全国の参加者が、一瞬で纏めて邪神の元に集まったと言うのか?此方の制御を物ともせずに?

ますます理解が追い付かないリガドΩに対し、ギーツが済ました声でからくりを暴露する。

 

〘あの人たちの自爆装置は、さっき俺が解除した〙

「はぁ.......?」

〘自分の手で誰かを、何かを守りたいと願う人だけが邪神に集まる様にしといたが、こんなに集まってくれるなんてな〙

「..................」

 

余りにも突拍子の無さに言葉を失うリガドΩを前に、ギーツは嬉しそうな声色で映像を眺めた。

 

スエルに始末され神として甦った英寿は直ぐにリガドΩにリベンジへ向かう予定だった。

しかし、直後に邪神の存在を知ってからは予定を変更し急遽仲間を集める事に着手すしたのだ。

手始めに桜井沙羅や鞍馬光望などの顔見知りにデザイアドライバーを配った後真司と蓮に合流。天国地獄ゲームで現場に居合わせてたのを良いことに、手早く邪神の詳細を伝えた後、次に目を付けたのは自分の手が一切行き届いてなかった他県の参加者達だった。

 

バットエンドに執着するスエルの事だ。どうせ破壊不能な城ジャマト以上の強化を邪神に施してるのだろう。

そこで他の参加者を味方につける事を閃いた英寿は、神の名に恥じぬ光の速さで47都道府県の参加者から自爆装置を解除し回り、広範囲なテレパシーの様な力で参加者達の脳内に語り掛けた。

 

故郷や大切な誰かを守りたいなら願え。そして皆に手を貸してやってくれ、と。

 

時間は少ない。幾ら人知を超えた力と言えど全ての参加者を解放する暇は無い。

残念ながら既に力尽きた参加者も多々居たが今は弔う時間も惜しい。

残された時間で出来る限りの参加者を文字通り光の速さで解放した英寿は、戦う意思のある者だけを邪神の元へ集まる様先導したのである。

 

こうして運営からの支配から解放され、望んだ他県のジエンドライダー達は一瞬で邪神の付近へとテレポートし、夥しい数の軍勢となり今に至るのだ。

少々周り諄い方法だったが、これでスエルもより確実に倒し易く出来ると考えたらやってみる価値は有る。

縛る物が無くなってしまえば、それは力を与えられただけの武装集団でしかない。

ジエンドライダー達はこれまでのうっ憤を晴らす為に運営に反旗を翻したのであった。

 

「あ........有り得ない.......そんな事出来る訳が!」

 

浮世英寿を始末してから物の数分しか経っていない。そんな短時間でこれ程の事をこの男はやってのけたと言うのか。現状を受け入れられず全否定するリガドΩを見て、ギーツは内心呆れていた。

 

自分達は如何なる願望も簡単に叶えてしまう存在でありながら、自分達が参加者から反撃を受ける事態など一切考慮してなかったのか?と。

余りに人間を見下し過ぎた故か、もしくは何でも直ぐに叶うと言うのは逆に自らの想像力を削いでしまうのかもしれない。

 

自分はただ、ぶっ飛んでる存在にぶっ飛んだ行動で対抗したまでだ。

 

右手で狐を形取り、ギーツは何時もの如く得意気に言い放った。

 

〘 言っただろ。神様だってな? 〙

 

             ◆

 

「彼らのお陰で向こうの雑魚は片付いたよ」

「あとはあのエセ女神様を倒すだけって訳だ」

 

自分達が戦ってる内にあのジエンドライダーの団体と出くわした事を簡潔に説明するマーレラジャマトとパンクジャック。

2人のサバイブは更なる予想外の援軍に暫し呆気に取られていたが、ようやく龍騎サバイブがぽつりと口を開いた。

 

「皆....力を貸してくれるのか......?」

「ったり前だろ。ここに居るのは皆アンタ達の味方だぜ」

「...................」

 

パンクジャックの一言を聞いた後、無言で俯く龍騎サバイブ。

気になったナイトサバイブが問いかける。

 

「城戸?」

「.......はは.................悪い。ちょっと.....目に汗が....」

「っふ.......」

 

自分の心情を適当な言葉で誤魔化すも龍騎サバイブの心中を察したナイトサバイブは茶化しもせず静かに目の前の光景を眺めた。

龍騎サバイブは仮面の奥で一筋の涙を流していたのだ。

顔ぶれは全く違うが、嘗ては争う者同士だった仮面ライダー達がこれ程の人数で力を合わせ共通の敵と戦っている。20年前ずっと夢見ていた自分の願望がこんな形で実現している。

溜まらない感激が城戸真司の胸に刺さり涙腺を緩めたのだ。

 

しかし、干渉に浸ってる場合ではない。これからが本当の戦いとなるのだから。

気を取り直し龍騎サバイブは声を張り上げ、仲間達を先導する。

 

「よし、皆行くぞ! 仮面ライダー同士、力を合わせて戦うんだ!」

 

おおおおおおおおおおお------っ!!

 

「おっと、ジャマトも忘れないでくれよ?」

「ジャ~♪☆」

 

 

龍騎サバイブを筆頭に、戦士たちは堕天使の群れ目掛け駆け出した。

 

 

 

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