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小鳥遊ホシノは不思議と穏やかな気持ちになっていた。
状況は最悪だ。カイザー理事のせいで借金の金利は理不尽なまでに引き上げられ、その上借金返済能力の担保の為に一週間で3億円を用意しろと言う無理難題を突き付けられている。
それでも、今ホシノの気持ちは穏やかだった。
対策は明日から考えることにしよう。そう言いだしたのはホシノ自身だ。
でも、色々あったのは全部朝の出来事。流石に今から家に帰っても、と後輩達は皆学校に残っていた。
そんな皆の姿を見収めようという気持ちでホシノは学校に残っていて、そこに今までずっと自分達を助けてくれていたフレデリック先生が特大のネタをもって部室に戻ってきた。
なんでも、奥さんのジャック・オー先生を連れていくディナーに良さげな店を教えて欲しいとのことだった。
これに一番反応したのがノノミだった。
元々、自分とシロコが隠し事をした時にフレデリック先生をからかって遊んでいたのだ。こんな美味しい状況、見逃すはずがなかった。
そこからは早かった。
ノノミが皆をあっという間に部室に集め、スマホやパソコンであーでもないこーでもないと楽しそうに美味しそうなお店の検索を始めた。
途中途中でフレデリック先生をからかいながら、ジャック・オー先生の好みを聞いたり。
またある時は、こんな場所に行けたらとか、この服可愛いから欲しいねとか脱線したり。
またある時は、アビドスから行けそうな距離の大型ショッピングモールで行われるセールの情報を見つけて次の買い出しのスケジュールを決めるなんて対策委員会らしいことをしていたりとか。
その全ての会話に、けれどホシノはほとんど参加しなかった。
時折後輩達から話を振られることがあって、それにまあ適当なリアクションを返す位だ。
だって、自分は今日を最後にこの学校からいなくなるんだから。
あんまりガッツリこの話題に関わっちゃったら、きっとこの決意は揺らいでしまう。
それだけはダメだ、とホシノは何度も自分を戒めた。
この最低で最悪な状況を、たった一つだけ完璧にひっくり返せる手段がある。それは、自分がカイザーのところへ行くこと。
カイザー理事は、最初ホシノの身柄を要求してきた。それさえ渡せば、金は要らないし借金も帳消しにすると。
ウマすぎる話だ。絶対に裏がある。だけど、だからと言ってその手を取らないで何とかなるっていう状況は、とっくの昔に過ぎている。
きちんとした方法で返済をしない限り、アビドスはアビドスはなくなる。だから、ズルはダメだとかつてホシノは後輩達に言った。
これから自分がやるやり方は、そんな自分で自分の言ったことを反故にするものだというのはホシノ自身十分に理解しているつもりだ。
それでも、とホシノは思う。
そもそも、アビドスが今日まで残っているのは。残り続けて来てしまったのは。
やっぱりホシノのワガママに過ぎないのだ。
カイザー理事の言葉が脳裏に蘇る。
【出来もしない理想を語ってただただ自分のエゴで借金を返して廃校を先延ばしにする……これが疫病神でなくて何だというのだね? いっそ我々に土地を明け渡してしまえば、金のない君達よりもずっとずっとこの街を再興する為の活動が出来るというのに】
あの時、ホシノはカイザー理事の言葉が正しいと思ってしまった。
だって本当にそうだから。ユメ先輩がずっと語っていた理想を勝手に引き継いで、アビドスを蘇らせようとしたのはほかでもないホシノ自身だ。
でも、心のどこかではずっと分かっていた。奇跡でも起きない限り、そんな未来は絶対に訪れない。
そんな事あるわけない、もっと現実を見るべきだって。ユメ先輩がいるころからずっと自分で言っていたのに。
だから、カイザーやあの黒服のずっと前から来ていた誘いに少しでも早く乗って終わらせるべきだった。
なのに、行けなかった。だって、その理想は自分とユメ先輩の間に残った、最後の繋がりだから。
そうしたら、ノノミが来て、シロコが来て。セリカとアヤネが入ってきて。
皆、誰もホシノがやろうとしていることを否定しなかった。
それどころか、一緒に頑張ろうって言ってくれた。実際に一緒に頑張ってくれた。
カタカタヘルメット団を追い返して。便利屋68とも戦って。闇銀行へ襲撃をかけて。自分の知らないところでゲヘナの風紀委員会とも戦ってくれていて。
皆、ずっと一緒に頑張ってくれていた。
いつからか、どこか惰性で続けていた借金返済に本気になっていた。本気で、皆でアビドスを復活させようって頑張れた。
皆が笑ってくれるなら。そんな
そこに、フレデリック先生達も来てくれた。最初は大人なんて信じられないと思っていた。きっと今度もウマい話をチラつかせて騙してくる違いないって。
だけど、自分達の為に先生達は色々と手を尽くしてくれた。
それに、先生が来る前に比べたら、後輩達は前よりもずっと明るい表情をするようになった。
ホシノは、それがたまらなく嬉しかった。後輩達が明るい学校生活を送っている姿を見るのが好きだったから。
でも、それも全部自分のワガママが邪魔をしているんだってことをカイザー理事に突き付けられた。
図らずも風紀委員会との戦いで自分がいなくても皆はやっていけることが分かったし、何より今はシャーレの先生達がいる。
アビドスに通うことが出来なくなっても、きっとあの人達なら皆が楽しく笑って学校生活が送れるようなところへ転校できるように取り計らってくれるだろう。
なら、自分がやるべきことは一つだけ。
なるべく早く、自分がアビドスを離れて借金をチャラにして貰って、皆を解放すること。それが、最後のアビドス生徒会副会長としての仕事だ。
……だけど。だから。
せめてもう少しだけ、皆がいるこの場所で。皆の楽しそうな顔を。大好きな
目で、耳で。全身で感じて、その空気に浸っていたかった。
けれど、そういう時間こそあっという間に過ぎてしまうもので。
気が付けば、部室には茜色の夕日の光が差し込んでいた。
皆が帰っていく。
それぞれにホシノは返す。うん、
きっと、皆に会うのは今日が最後だ。もう、二度と会えないと思う。
それでも、いつか。そんな日が来たなら。そう思ってまたね、と言った。
フレデリック先生も明日に備えて、と言って帰って行った。
対策委員会の部室には、ホシノ一人が残された。
「今日でお別れ、か」
ふと、そんなことを口にする。
決心はした。だけど、実感があるかと言われれば微妙だ。
ゆっくりと、ホシノは部室を歩き回る。
部室の中央の机は毎日アヤネが綺麗に整頓してくれているから綺麗なものだ。
ホワイトボード。これからどうするかや、明日の予定、各メンバーのタスクなんかが綺麗にまとめられている。でも、ところどころちょっとした落書きなんかもあってクスリと笑みがこぼれた。
ホシノの特等席になっていたソファ―。定期的にフォブレーゼをかけていたから除菌・消臭は出来ていると思う。……でも、ちょっと自分の匂いが染みついちゃっているかもしれない。
でもきっと、染みついたのは自分の匂いだけじゃないと思った。ほとんどホシノが占有していたけれど、でも皆だってたくさん座っていたから。
……ソファーだけでも、持っていっちゃダメだろうか。なんて考えて、そんなことをしたって捨てられるだけだと自嘲気味に首を左右に振る。
この部屋にはたくさんの思い出がある。良いことも、悪いことも。
でも、この部屋だけじゃない。この校舎に、敷地の中一杯に思い出が詰まってる。
どうせ戻ってこれないのなら。アビドス高校自体が残ることすらないのだとしたら。
辺り一面に散らばった思い出は、大事に
例え手の中に残らなかったって、心の中に思い出だけでも残っていればきっとそれは生き続けるのだと思うから。
そんなことを考えながら、ホシノはゆっくりと校内を歩く。
昼寝によく使った教室。シロコと今朝喧嘩した教室。とりあえずいらなさそうなものを放り込んである教室。
掃除の手が足りなくて、外から入ってきた砂やほこりで思わず咳こんでしまうような廊下。
ゆっくり、ゆっくり。一歩ずつ、思い出や皆への気持ちを噛みしめるようにホシノは校舎の中を歩く。
誰の声もしない。気配もない、ひとりぼっちの静かな世界をそれでもホシノは穏やかな表情のまま歩き続ける。
目の前に続く道は、完全に太陽が地平線の向こうに姿を消して真っ暗になったこの廊下の先みたいな道なのだと、ホシノは思う。
いや、今までだってそうだった。
きっと、今振り返ったらそこはもう真っ暗な道なんかじゃなくて天の川みたいな綺麗な道が広がっているに違いない。
ここからはそんな小さな光もないかもしれない。だけど、残してきたこの
だから、大丈夫。自分は頑張れる。
そう言い聞かせながら、ホシノは対策委員会の部室へと戻ってきた。
今度は何かを噛みしめるようなゆったりとした足取りではなく、これから作戦に向かう時のようにテキパキとした動きで荷物をまとめる。
そして、自分のカバンの中から一枚の紙と便せんを取り出した。
それはカバンの奥底にこっそりと隠してあった予備の退部届と、アビドスの皆に当てた手紙だ。
元々使おうと思っていた退部届はカバンの中には入ってなかった。多分、自分のしようとしていたことに気が付いたシロコが漁って持って行ったんだろう。
心のどこかでそうなるかもと思っていたからこそ、カバンの中の目立つところに一枚目の退部届を置いておいたのだ。手紙まで持っていかれなくて良かったと思う。
そう思いながらホシノは綺麗に整頓された机の上に退部届と手紙を置く。これなら、明日の朝来た誰かが見つけてくれるだろう。
「今までありがとうね、皆。どうか、元気で」
誰もいない部室に言ったって、聞いてくれる人も答えてくれる人もいない。
だからこれは祈りだ。可愛い後輩達がこれから元気でやっていけますように、と。
目を閉じて、大きく腕を広げながらゆっくりと鼻から息を吸う。
嗅ぎなれた部室の、対策委員会の匂いがホシノの胸一杯に満ちる。
それから、まだ心の中に残っている未練とかを全部まとめて口からゆっくりと吐き出した。
「……ごめんね、ユメ先輩。学校を、アビドスを守れなくて。でも、私……やりたいこと見つけたんだ。だからさ……」
ああ、ダメだ。早く行こう。でないと、
こみあげて来たものをこらえるように唇を噛んで、ホシノは部室を後にした。
廊下を歩く足取りも、自然と早歩きへと変わっていく。
早く、早くここから出て行かないと。じゃないと、本当に──
「……どこへ行くんだ?」
「うわぁあ!?」
早歩きで昇降口を抜けたその時、不意に真横から声をかけられた。
余りの驚きに、ほとんど悲鳴に近い大声を上げながらホシノがそちらを見る。
そこには壁に背中を預けながら腕を組み、鋭い視線でこちらを見つめるフレデリック先生の姿があった。
「び、びっくりしたなあ。先生、帰ったんじゃなかったの?」
「やり残した仕事があったのを思い出してな」
「そ、そっか。大変だね~? でも、先生もあんまり無理しちゃダメだよ? 体壊しちゃったら、皆も心配するし」
「あいにく、俺はそんなにヤワじゃないんでな。心配はいらん」
ぶっきらぼうにそう言い放つフレデリック先生にホシノは一瞬呆気に取られて、それから自然と口元が緩んだ。
この人になら、皆を任せられる。きっと、この人さえいれば皆は大丈夫だ。
心からそう思えた。だからもう、思い残すことはない。
「そっか。……ありがとう。先生。アビドスを……皆を助けてくれて」
後は自分がやらなきゃいけないことをやるだけ。
これだけは誰にだって任せられない。先生にも。
「それじゃあ、さよならフレデリック先生」
フレデリック先生の最後の挨拶をして、今度こそ校門へ向かって歩き出す。
「待て。俺の質問に答えてねぇだろ。どこへ行く?」
なのに、フレデリック先生はしつこく呼び止めてきた。
心の中が少し荒れ始める。
「……家に帰るだけだよ。大丈夫、私は強いから一人でも家まで帰れるって知ってるでしょ?」
振り返ることなく答える。正直、一秒でも早くこの場を立ち去りたかった。
「じゃあ、コイツはなんだ?」
そんなホシノの気持ちを無視してフレデリック先生は懐から一枚の紙を取り出す。
それはホシノのカバンから消えていた一枚目の退部届だった。ああ、この人のところに渡ってしまっていたのか。
面倒なことになったなあ、と困ったようにホシノは笑う。
「……シロコちゃんだね? いくら何でもやりすぎだよあの子。叱っておいてくれた?」
「ゲンコツは落としておいた。それより、こんなものを持っていたということは……お前、前からカイザーにヘッドハントを打診されていたな?」
ああ、もう。これだからこの
ちょっとの情報で、こっちが知られたくないようなことまで全部見通してくるんだから。
そう思って曖昧に笑いながら黙っていると、フレデリック先生はそのまま話を続けてくれた。
「お前の進路を、俺が勝手に決める権利なんてねぇとは思ってる。だがあえて言うぞ。カイザーには行くな」
「先生、こんな時に冗談は面白くないよ」
本当に、なんて不愉快な冗談。
そんな上っ面だけの引き留めをするくらいなら、今の状況を何とかするだけの手段とか作戦とかを話してくれた方がよっぽどマシだった。
「あいにく俺は冗談が苦手でな。それに、今のお前がカイザーに行っても何も変わらないし、何も救えないぞ」
「……は?」
それは踏んではいけない地雷そのものだった。
急速に頭の芯が冷えていくような感覚がして、自然とショットガンのグリップに手が伸びる。
それに気づいているのかいないのか。あの大人は話し続けている。
「仮にホシノ。お前が今からカイザーに行ったとして、アビドスの借金が完全に肩代わりしてもらえるという証明が出来る文書を俺は見たことがない。明日以降、野郎共から送られてくるかもしれねぇが……まあとにかく、書類も無いのに野郎共のところへ行ったところで適当に誤魔化されてお前の身柄を一方的に持っていかれるだけだ」
「…………じゃあ、明日書類が来てからならいいってこと?」
ホシノの声色は自分でも想像していた以上に冷たいものになっていた。だけど、それだけのことをあの大人は言ったのだから仕方がない。
なのに、そんなことをまるで気にしていないかのようにあの大人は話し続けてきた。
「ダメだな。大体、この退部届に許可なんて出す訳ねぇだろ」
そう言うと同時に、あの大人は手の中にあった退部届をライターもマッチも無いのに一瞬で燃やして炎ごと紙を握りつぶした。
その瞬間ホシノの中の何かがキレた。
「ーーッ!!! 何なんだよアンタッ!!! なんで私の邪魔をするんだ!!!」
叫んだ時には銃を構えていた。銃口はあの大人の胸の真ん中を狙っている。
距離にして数m。こっちはショットガンだ。引き金を引けば、いくらあの大人がデタラメな強さを持ってたって避けることは出来ない。
なのに、あの大人は一切動じずに真っすぐと自分のことを見つめてくる。その鋭い視線に、けれどどうしてかユメ先輩の瞳を思い出す。
だからその目が、ホシノには不愉快で不愉快で仕方がなかった。
「あのカイザーの理事の話聞いてたでしょ!! 私がカイザーに行けば、アビドスの借金は消える!!! 皆こんな砂色の学校生活なんか送らないで済むようになるんだ!! それでアビドスに通えなくなったとしても、アンタ達が何とかしてくれる!!! その為に!!! アンタ達が来たんじゃないのか!!!?」
ホシノの言葉に、あの大人は答えない。
「分かってるんでしょ!!? もうこうするしか方法はないんだ!! これ以外に皆が助かる方法なんて、それこそ奇跡が起きなきゃありっこない!! もしあるっていうんなら……今ここで話してみなよ!!」
そう一気にまくし立てられたあの大人は、小さくため息を吐いた。
「明日から、カイザーの闇取引現場を俺一人で片っ端から潰す。そして今朝に野郎が出してきたクソみてぇな金利と保証金、それからお前の身柄を求めるのを全て撤回させるだけの証拠を集める」
大人の口から出て来たのは、それこそ作戦とも言えないようなバカげた話だった。
そんな
「何を言うかと思えば。そんなの出来るわけがない! ヘイローも銃も持たないアンタ一人で、一体何が出来るっていうのさ!! 冗談が下手っていうのは本当だね!! 大人しくシャーレで漫画でも読んでなよ!!」
「なら試してみるか?」
「え……?」
唐突に返された大人の言葉に、ホシノは思わず眉を潜めた。
そんな彼女に、目の前の大人は手元にあの大きな鈍器を出現させて手に持つ。
まさか、そんなまさか。この大人は本気で──
「本気で、私と戦って勝てると思ってるの? 銃弾一発でも貰ったら、大怪我して動けなくなるのに?」
「まだ
「っ!」
目の前の大人が鈍器を持っていない方の拳を自分の方へと突き出して、そして真っすぐと自分を睨みつけてきた。
「俺はお前に、喧嘩を売ってるんだぞ」
鋭い視線のまま、大人は突き出した拳を開いて指を鳴らす。
すると、何もなかったはずの虚空からどさりと弾薬箱が現れて地面に落ちた。
「実弾を使って俺を殺すのが怖いってんなら、そこに模擬戦用の弾が入ってる。当たれば痛ぇが、余程当たり所が悪くなければ死んだりはしない」
「……随分と用意が良いんだね。最初からこのつもりだったわけか」
余りの用意の良さに最早笑うしかなかった。この大人は、最初からこのつもりで自分を待ち構えていたらしい。
なるほど、シャーレの暴力教師とは言い得て妙だ。
「喧嘩を買うのか買わないのかは任せるが、1分で決めろ」
余りにも横暴なその態度に、ホシノの決意は一瞬で固まる。
「いいよ。その喧嘩、買ってあげる。その代わり、私が勝ったら二度と私のやることに口を出さないで」
「上等だ」
そして目の前の大人は憎たらしい位に不敵な笑みを浮かべた。
そのにやけ面が気にくわなくて奥歯を思い切り噛みしめる。
絶対に、この思い上がった大人を叩きのめして二度と自分に関わらないように約束させてやる。
(じゃないと、私は──)
脳裏に浮かびかけた言葉をギュッと目をつぶることで追い払って、ホシノは黙々と模擬戦用の弾を銃や各所につけた弾帯へ納める作業に専念した。
この戦いは、絶対に負けるわけにはいかない。
自然と、ホシノの手には力が籠っていた。
いつも感想、お気に入り登録ありがとうございます。
評価者数もおかげさまで50人に届き、評価バーが全部色で埋まりました!
アビドス編はまだもう少しかかりそうですが、多分ここから一気に展開動き続けるとおもう(そうであってくれ)ので、どうぞお付き合いください。