ホロライブ×結婚生活 作:主義
ぺこーらが仕事が終わって家に着くと…いつも出迎えてくれるはずのアンタはいなかった。なにかあったのかなぁと思ってリビングのソファーで幸せそうに眠っている姿が映った。
「幸せそうに寝ているぺこね」
こんなに幸せそうに寝ている顔を見ちゃうと少しぐらい意地悪したくなっちゃうけど……ここは我慢ぺこ。アンタだって色々と仕事で忙しいとここ最近は言ってたし。
ぺこーらは風呂を済ませてリビングに来るとまだ可愛い寝息を立ててアンタは寝ていた。アンタの隣に腰を下ろす。
「お疲れ様ぺこ」
アンタは色々と頑張り過ぎちゃうところがあるからちょっと心配なところもある。でも、何よりもぺこーらはそんな風にどんなことでも全力なアンタのことを好きになった。
「…デートとかしたいなぁ」
自然と口から漏れ出てしまっていた。でもこれは本音。ぺこーらも色々と頑張ってるし、アンタも色々と頑張っているからやっぱり予定が合う日はない。
さすがにぺこーらも急に休みを取ったりするのは難しい。もし、アンタに合わせて欲しいと言えばそうしてくれると思うぺこ。だってアンタは『優しい』から。でもそれだけはしたくない。アンタはアンタで会社に勤めて頑張っているのを一番近くで見ているからこそ軽はずみに休んで欲しいとは口にできない。
「買い物をしたり、アンタの好きなものを食べに行ったり、二人で夜景を見に行ったりもいいぺこね。いや、ピクニックとかもいいぺこね…」
考えれば考えるほどにどんどん案だけは思いつく。肩書上は結婚したけど結婚する前とほとんど変わらない。お互いの生活リズムも変わることないし。
でも一つだけ違うことがある。それはぺこーらの左手の薬指に輝いでいる指輪。
「キレイぺこね」
これをしているとぺこーらとアンタはいつでも繋がっているように思えて嬉しい気持ちになれる。どんなには離れていたとしてもいつでも近くに居るように感じることができるぺこ。
アンタはまだ幸せそうに寝ている。そんな姿を見ると普段は言えないようなことも言いたくなってくるぺこね。
「ぺこーらはアンタのことが大好きぺこ」
この気持ちはずっと。アンタがいるからぺこーらは頑張れる。どんなに忙しい時でもアンタも頑張っていると思うとぺこーらも頑張らなくちゃいけないと思えるぺこ。それがなかったらとっくに挫けていてもおかしくなかった。
まだまだ頑張らなくちゃいけない。でもそんなことを言ったらアンタはどうぜ「ぺこらさんは頑張り過ぎです」とか言うんだろう。でも今は頑張らなくちゃいけない。誰よりもアンタのために。
やっぱりなんか…普段は言わない事が次から次へと口から出てきてしまう。
「初めてアンタがデートに誘ってくれた日とか初めて二人で映画館に入った日とか初めてアンタが『好き』と伝えてくれた日とか全てメモしているぺこ。だって嬉しかったから。アンタと一緒の日々は一日一日が新鮮で毎日が発見だった。誰かと一緒に……ってそうじゃなくて好きな人と一緒に過ごすのはあんなに楽しいものなんだとぺこーらは学んだ」
恋は人を変えるとかよく聞く。でもそれは本当。ぺこーらも好きな人を見つけて少しぐらい変わった。アンタによく見て欲しいから化粧とかを頑張ったり、普段は作らない料理もアンタの喜んでくれる顔を想像するだけで作る間も笑みがこぼれるほど嬉しかったぺこ。
そして最近は自分たちの余生について考えることも増えてきた。今はぺこーらもアンタもお仕事も忙しいし、休みを取るのも難しい。
「でもいつか二人で…田舎とかいいかなぁ。だけど買い物とかを考えると都会の方が良いぺこかな」
隣で幸せそうに寝ているアンタの顔を見ていると癒される。二人で仕事を辞めて誰の目にも触れないようなところで一緒に過ごすのもいいかもしれないぺこね。
ぺこーらはなるべく起きないように慎重にアンタの頭を撫でる。
「ありがとぺこね。ぺこーらのことを選んでくれて…」
普段は恥ずかしがってこんなことを言えない。アンタは意地悪をするぺこーらも我儘を言うぺこーらも全て受け入れてくれる。本当にぺこーらは幸せ者。