ホロライブ×結婚生活 作:主義
余の我儘に答えてくれるキミが好き。
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「余、和菓子を食べたい!」
「ま、また急ですね」
「食べたい!」
「そう言われても今日は…」
「余と過ごすことよりも大事なことあるの?」
「…いや別にあやめさんのことを軽く見ているわけではないんですが、今日は前々から伝えていた約束があるんです」
「余よりも大切?」
「あやめさんも大切ですよ」
「そういう答えは聞きたくない。余か約束かどっちなの?」
「…それは決められないですよ。どちらも大切な用なので」
「…余って大切じゃないの?」
「大切ですよ。あやめさんのことは世界で一番大事な方ですから」
人間様はちょっと困ったような顔をしている。余が我儘を言っているのは分かっている余。でもやっぱり今日は人間様と一緒がいい。
「じゃあ、余と一緒にいてよ」
「ごめんなさい。そういうわけにはいかないんですよ」
「なんで?」
「あやめさんも僕とデートをする約束をしているのに急に出来ないことになったら嫌ですよね?」
「いや!!ぜったいにいや!!」
「それと同じで急にドタキャンをするわけにはいかないんですよ。相手にも迷惑を掛けてしまうことになるので」
「…そっかぁ…」
あんまり人間様に迷惑を掛けちゃうと愛想を尽くされちゃうかも。これ以上は止めた方がいいかな。余は人間様とずっと一緒にいたい。そのためにも人間様に嫌われちゃいけない。
「じゃあ…途中まで余が付いて行ってもいいかな?」
「途中までですか?」
「うん。人間様の邪魔はしないから。待ち合わせの場所にまで付いて行ったらすぐに帰るから、だめかな?」
少しでも人間様の側に居たい。一秒でも多く、人間様のことを近くに感じたい。二人でデートをする機会もそんなに多くないからそれぐらいは許して欲しい。
「いいですよ。あやめさんには色々と我慢してもらってますからね。なるべくあやめさんの願いは叶えてあげたいからさ」
「やったぁ~~」
最近、余と人間様はデートとかも出てきてない。
それはお互いに都合の良い日がないのもそうだけど、人間様のお仕事はとても忙しくて出張することも多いんだ余。本当は余も人間様について行きたい。
だけどお仕事でどうしても付いて行けないことが多い。そうなると余は一人で寂しく、家で過ごすことになる。
人間様と出会うよりも前は一人でゲームをするのも、一人で食事をするのも、一人でテレビを見る時も寂しく感じなかったはずなのに…今は寂しい。人間様が近くに居ないだけで、ずっと人間様のことを考えてる。
もう人間様が隣にいることが当たり前になっている。
だからその当たり前がないと寂しいし、何も手に付かなくなったりする。それは人間様が出張の時に嫌というほど味わった。
ちょっとでも人間様に側にいたい。
それから人間様は身支度を整えて、余も香水や身支度を整えてから家を出た。
外は防寒具無しでは歩けないぐらいの寒さ。
「寒い」
「大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫。こうすれば!」
余は人間様の手を握った。
「人間様の手って冷たいね」
「ごめんなさい」
「ううん。謝る事ない。その分、余が人間様の手を温めてあげるからさ」
「ありがとう」
「いつでも温めてあげる余」
人間様の奥さんは余だから。
これからどんなことがあっても二人で支え合って生きていけたら余は幸せ。それ以上のことは望まない。余にとっては人間様の側に居れるだけでいい。
これからも一緒に生きていこうね、人間様。