ホロライブ×結婚生活 作:主義
ロボ子の旦那さんはとってもドジ。何もないようなところで転んだり、手先が器用じゃないとか挙げればキリがない。でもとっても優しくてロボ子のことを包み込んでくれる包容力がある人。
お仕事が終わるのと同時にスタジオを飛び出した。皆への挨拶も程々にしてすぐに。それには理由があって今日は旦那さんと一緒に帰ろうって約束している。それなのに収録が長引いちゃってもう約束の時間は過ぎている。
収録が終わったタイミングで遅れるという連絡はしたものの、これ以上旦那さんを待たせるのはだめ。
久し振りに走ったこともあって…体はキツイ。
歩いて、行けばもっと楽かもしれない。
旦那さんは優しいから少し遅れても「大丈夫ですよ。連絡してくれたんだから、もうちょっとのんびり来ても良かったのに」とか言うと思う。本当に人を疑うことを知らないぐらいのお人好し。
でも、だからこそ待たせたくない。ロボ子の所為で待たせたくない。いつもロボ子のことを第一に考えてくれているんだし。それにロボ子も旦那さんを待たせてしまって風邪でも引いちゃったら本当に取り返しがつかない。
そして待ち合わせの場所に着くとそこには自分の息で手を温めている、旦那さんの姿があった。
「お、おくれちゃってごめん…」
「大丈夫ですよ。そんなに走ってこなくても」
「はぁ…あ、あんまり…待たせたくなかったし…」
「僕はロボ子さんを待っている時間も楽しかったですよ」
そう話している時の旦那さんは笑顔で嘘を言っているようには見えない。たぶん、本当に楽しかったんだと思う。
「手を繋いでいいかな?」
「え…う、うん」
旦那さんはあんまり何かをして欲しいとは言わない。ロボ子に気を遣っているんだと最初は思っていたけど、本人が言うには「僕はロボ子さんと一緒に過ごせるだけで嬉しいので、それ以上は望みませんよ」と言っていた。本当にこんな聖人君子がこの世界にいるとは思わなかった。
その旦那さんから『手を繋いでいいかな?』って聞かれるとは…。
そんなことを考えている間に旦那さんの手がロボ子の手を包み込んでいく。
「ロボ子さんの手は温かいですね」
「そ、そうかなぁ…///」
「はい、温かいです」
本当に旦那さんと一緒にいるとロボ子の体温がどんどん上がっていっちゃう。この広い世界でロボ子のパートナーはキミなんだと体が知っている。旦那さん以外の人が一番側にいるなんて考えられない。
「これからもロボ子の隣に居てくれる?」
「いますよ。ロボ子さんの隣以外は考えられませんよ」
キミの言葉ってなんでここまでロボ子の心に響くんだろう。自分自身でも分からないけど、隣にキミが居てくれるだけでこれからも大丈夫だと思えてしまう。これが『愛』の力なんだとしたら本当に愛の力ってすごいんだ。
「今日の夕食は何か食べたいものとかありますか?」
「旦那さんが作ってくれるものだったらロボ子はなんでもいいよ!!」
旦那さんの料理は本当に一級品。お店で食べているんじゃないかと錯覚しちゃうぐらいに美味しんだ。
「では…今日料理というより鍋にしちゃいますか。寒いですし」
「じゃあ、ロボ子はキムチ鍋がいい!!」
「好きですもんね」
「うん!」
「帰ったら用意しますか」
「たのしみだな~」
大好きな人が隣に居てくれて、自分の大好物が食べれるなんて幸せ過ぎる。ここまで幸せだと色々と怖くなっちゃうけど、今はその幸せを堪能しよう。
「やっぱりロボ子は旦那さんのことが愛しているよ」