ホロライブ×結婚生活 作:主義
こよりはキミと幸せを。
――――――――
今日はこよとキミの休みの予定があったので、近くのゲームセンターに来ていた。こよはクレーンゲームが好きで一人でもやったりするぐらいに。
「久し振りに来たかも」
「え、こよりさん、最近行ってなかったの?」
「そりゃ行かないよ。ゲームセンターに行くとしたらキミと一緒って決めてたもん」
「なんで?」
「なんでって…そんなの決まってるじゃん。大好きなキミと一緒に来たいからだよ」
「そうなんですか?」
「そうなの!ほら、いくよ!」
ゲームセンターに行くことは好きだけど、それもキミと一緒じゃなきゃ楽しさが半減しちゃう。キミと行くときのゲームセンターがこよは一番好きなんだから。
まずは適当にゲームセンターの中を散策しながら最初に挑むクレーンゲームを品定めしている。そしてこよのお眼鏡に叶ったのはコヨーテのぬいぐるみ。
「これにするんですか?」
「うん!やっぱりこのコヨーテのぬいぐるみはこよが取らないと!」
こよは100円を入れてクレーンを操作していく。一回ダメだと、もう一回、もう一回とどんどん続けていく。次こそは絶対に取れると思って100円をつぎ込んでいくとあっという間だった。
「と、とれない…」
「惜しいですね」
「それじゃあ、今度は僕にやらせてもらっていいですか?」
「…おねがい!」
キミはクレーンゲームが尋常ないくらいに上手い。
そして本当に上手くてたった一回でコヨーテのぬいぐるみを取っちゃんだ。
「はい、こよりさん」
「ありがとう!やっぱりキミはすごいね!!」
「いえ、クレーンゲームは本当にただのコツなのでこよりさんも掴めばすぐに出来るようになりますよ」
キミは本当に優しくて、偉ぶらない。もっと『俺が取ってやった!』みたいな雰囲気を出しても良いのに全然出さない。当たり前みたいに取って渡してくれるところが本当に…カッコいい。
「そう言えば、こよとキミが初めて出会った時のこと覚えてる?」
「覚えてますよ」
こよがキミと初めて会ったのもゲームセンターだった。だからこよとキミにとってゲームセンターは本当に特別な場所なんだ。
「初めて会った時はこよりさんが一つのゲーム台で何千円も費やしていたんですよね」
「う、うん…」
本当にあのクレーンゲームだけはアームがすごく弱くなっているんじゃないのって思っちゃうぐらいに取れなかった。どうしても取りたくて何円も使っていたらキミが声を掛けてくれた。
「あの時は声を掛けるのをかなり迷ったんです。さすがに見ず知らずの人にゲームセンターで声を掛けられるのって怖いかなぁと思って。でも、こよりさんのあの惨状を見ると声を掛けずにいられなくて」
「ありがとね、声を掛けてくれてさ!」
キミが声を掛けてくれなかったら、こよりとキミが出会うことはなかった。今の幸せな日々もなかったってことだもんね。
あの時、あれだけお金を使ったのも無駄じゃなかったんだと思えた。
「勇気を出して良かったです。こよりさんと出会えていなかったかもしれないですから」
キミは笑顔でそう言ってくれた。それはこよも同じだよ。あの日、ゲームセンターに行ってなかったら今の幸せな時間はなかったんだもん。
「これからもこよりと一緒にいてくれる?」
「はい、こよりさんと一生共に生きていくことを誓いますよ」
「約束だよ」
「約束です」
「破っちゃだめだからね!」
「はい、絶対に破りませんよ」
その後もこよとキミはゲームセンターデートを楽しんだ。