ホロライブ×結婚生活 作:主義
ねねの旦那さんはすごい人。
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ある街中
「だんなさ~ん」
「や、やめてください!」
「え~なんでぇ~~ねねの旦那さんでしょ?」
「それはそうですけど…こんな大勢の人が居る中で」
「大丈夫だって…本当に旦那さんは心配性すぎるよ~」
ねねの旦那さんはねねが活動しているのを知ってる。だからかなり心配症で外で遊ぶことも少ない。それがねねのことを想ってくれているのも分かってるけど…ちょっと残念。
もものHusbandはとっても優しくて…ねねに愛を囁いてくれる。
「じゃあ~どこいこうかなぁ~」
「え、ノープランなんですか?」
「もちろん~~ねねと旦那さんだもん」
「…そ、それは答えになっていないと思いますが?」
でも、ちょっと心配性すぎるところもあってねねがアイドルだから外でのお出掛けとかはかなり慎重。ねねは『だいじょうぶ』って言っているのに…。
「旦那さんはどこか行きたいところある~?」
「僕はねねさんの行きたいところであればどんなところでもいいですよ」
「え~~ねねも旦那さんの行きたいところにい~き~た~い~~」
「じゃあ、ホラー映画でも見に行きますか?」
「……ほ、ほらー……」
「はい、どうですか?」
「…い、いいよ。旦那さんに任せてるし……ホラーぐらいどうにかなると思うし…ねねはホラーなんかに負けないし」
旦那さんはたまに…Sっ気がある。今もねねがホラーが苦手なのは知っているのに提案してきたし。でも、ねねだってここで怖いからと言って逃げたくないもん。それに旦那さんがホラー好きなのは本当だし。旦那さんの好きなものを少しでも共感したい!
「本当にいいんですか?」
「いいもん!!ねねがやっつけてやる!!」
「いや、映画ですし。ねねさんがホラー苦手なのは知ってますし、無理ならもっと明るい映画とかでも全然いいですよ」
「だいじょうぶだもん!!ねねはお化けなんかに負けない!」
一人だったら絶対に見に行かないけど、旦那さんが近くに居れば勇気も湧いて来る。本当に旦那さんがいないでホラーなんて見ちゃったら映画館の中でも叫んじゃうかもしれないもん。
「本当に無理だったらいってくださいね」
「だいじょうぶ!!」
そしてねねと旦那さんは手を繋ぎながら映画館へと歩き出した。手を握ってもらえているだけでねねは嬉しい。旦那さんのことを近くに感じられるから。
「ねねさんのお仕事は順調ですか?」
「うん!!」
「そう聞いて安心しました」
ねねと旦那さんは結婚しているけど、一緒に住んでいない。それはねねの活動とかも含めて一緒に暮らしていると弊害になっちゃうと旦那さんに言われて、離れて暮らすことになった。ねねとしてはいつでも旦那さんが近くに居てくれる方がいい。でも、旦那さんがねねのことを想ってくれているのも知っているから無理矢理いくわけにもいかない。
前のねねならそんなの関係なくて暴走列車みたいに突っ走っていたと思うんだけど。
「旦那さんはねねの配信とか見ないの?」
「ねねさんは見ないですね。同期の雪花さんとかは見たりしますよ。それでもたまにですけど…」
「え、ワミィの方がいいの!?」
「そんなことはないですよ。ただ、友人に勧められたので見てみようかなぁと思いまして」
「ねねをみてよ~~旦那さんはねねだけ見てればいいの~」
やっぱ…旦那さんにはねねだけを見ててほしい。他の女の子なんて目もくれずにねねだけ。だって、ねねは旦那さんの妻だもん!!
「ねねさんのことはもう知ってますし」
「わ、わからないよ~~ねねが旦那さんに話していないこともあるかもしれないじゃん~」
「いや、それはないと思いますよ。もうねねさんとは知り尽くしていると言ってもいいですし。それに一緒にいた時間がすごいので」
なんか旦那さんはねねのことを全て見透かしているように見て来る。
ちょっと悔しい。旦那さんのことはねねのことをたくさん知ってるのに、ねねは旦那さんがワミィを見ていることも知らないし、今どんな風に暮らしているのかも分からない。
「ねねに旦那さんのことをおしえて!!!」
「え…」
「ねね、知りたい!」
「ど、どうしたんですか!?」
「しりたい!しりたい!!しりたい!!!」
ねねが駄々をこねると旦那さんは優しく包み込んでくれた。そしてねねに今の自分のことをこと細かく教えてくれた。
そんな風に話していると映画館に着いて、チケットを買って入場する。ねねはたくさんポップコーンとかを買った。
「ねねさん、ほんとうに大丈夫ですか?」
「だ、だいじょうぶだし。ただの武者震い!」
「そうですか。それならいいんですけど、無理そうなら早く言ってくださいね」
そしてねねと旦那さんが席に座って…ちょっと話して待っていると映画が始まる。最初からホラーって感じで目を瞑ったりして…どうにか耐える。隣を見ると旦那さんは普通に見ている…ってよりちょっと笑顔かも。
旦那さんが楽しんでいるのにここで席を立ってもだめだし、目を瞑っているのも旦那さんの好きなものを受け入れられない気がして嫌だ。ねねは旦那さんの全てを受け入れたいから。旦那さんが好きなものならねねも一緒に好きになりたい。
そんなことを思いながらもどんどんホラー色が強くなっているにつれて…震えが止まらなくなってしまう。もうだめかもと思った矢先で旦那さんがねねの手を握ってくれた。
旦那さんの方を見るとちょっと不安そうにねねのことを見ていた。だから、ねねは小さな声で『大丈夫』とだけ呟く。
勇気を出して、握り返すと旦那さんはこちらに向けて笑いかけてくれた。
それからはホラーが何も怖く感じなかった。だって今のねねは旦那さんの一心同体のようなもの。それに旦那さんが近くに居てくれるし…。
やっぱりねねの旦那さんはすごい人。
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