ホロライブ×結婚生活 作:主義
「はぁ…遅くなっちゃったなぁ。もう寝ちゃったかも」
白上がカバンから鍵を取り出してドアを開けると…部屋中が暗い事に気付いて抜き足差し合いで入って行く。
「さすがにもう寝ちゃっているよね。明日も仕事でどこか行くみたいな話してたもんね」
今日は事務所での収録が合って遅くなることはある程度、分かっていた事だけど、ここまで遅くなるとは思っていなかった。ちょっとぐらい、キミとの時間が取れると思っていたんだけど…。全然取れない。
ちょっとお風呂に入って…明日のこともあるし、早く寝ないと。そう思っているとキミが眠い目をこすりながら来た。
「あ、フブキさん」
「ごめん、起こしちゃったね」
「大丈夫ですよ。こんな時間まで大変でしたね」
「そうですか。それは良かったです。キミは明日も仕事なんだよね」
「うん、ちょっと入っちゃって」
「じゃあ、ベッドに入ってていいよ。しっかり睡眠取らないと明日キツイと思いますし」
「うん、そうですね」
するとキミは踵を返してベッドに戻ろうとした。
そんなキミはなんかいつもと違う気がして頭で考えるよりも前に体が動いていた。
白上は寝室に戻ろうとする彼を背中から抱きしめた。
「ど、どうしたんですか?」
「白上はずっとキミと一緒だからね」
「あ、はい…」
「これからどんなことがあったとしても白上はキミの隣に居続けるよ。だから何か辛いことが合ったら白上に言ってね。どんな時でも白上がキミのことを守ってあげるから」
「ありがとうございます…ってなんか、僕、辛いことが合ったように見えました?」
「うん。白上はどんなキミも見てきたからね。キミのことで白上以上に分かる人はいませんよ!」
「…そっかぁ…なるべく顔に出さないようにしていたつもりなんですけどね」
「分かるよ。白上はキミの奥さんだからね。旦那さんのことならどんなことでも知っているんですからね」
「それはちょっと怖いですね。隠し事もできないですし」
キミの喜ぶ時も顔も悲しい時の顔も白上は知ってる。あと、キミはあんまり嘘を付くのが得意じゃないのも白上は知っているんだよ。
「そうですよぉ~白上の隠し事をしようとしても無駄ですからね」
「それは困りますね」
「え~~白上に何か隠し事しようとしているんですかぁ~」
「い、いや…違いますけど」
「本当に旦那さんは全て顔に出ちゃいますよね。そういうところも含めて、白上は大好きですけど」
「…そ、そういうところは直したいんですけどね」
「え~~白上は直さなくていいと思うけどなぁ。そういうところも旦那さんらしくて好きだよ」
「そうですかね…」
まあ、白上はキミのやることなすこと何でも好きなんだけどね。何をやっているかじゃなくて誰がやっているかだからね。旦那さんは一瞬で白上の心を奪っていった人だから。
「それじゃあ…そろそろ僕は寝るね」
「あ、はい。引き留めちゃってごめんなさい」
「ううん。フブキさんのお陰で元気が出たよ。こっちの方こそ、ありがとう」
「…旦那さんの力になれたなら白上もうれしい」
最後にもう一度だけ抱きしめてから白上は離れた。名残惜しい気持ちはあるけど、旦那さんも仕事があるし、あんまり白上が邪魔しちゃいけないですしね。
「おやすみなさい」
「おやすみ」
それから白上はお風呂に入って…色々と寝る支度を整えてベッドに入ったのは帰ってきてから2時間後だった。隣に寝ている、彼は静かで寝息一つ聞こえない。さすがにちょっと…怖くなって、ちゃんと息をしているのかを確認したりする。
「やっぱり…落ち着くぅ…」
白上は寝ている彼に抱き着いて、彼の匂いを肺一杯に吸い込む。
そして…白上は眠り落ちる。
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