ホロライブ×結婚生活 作:主義
「ボクのことすき~?」
「それは結婚しましたし」
「そうじゃなくて言葉で言ってよ。ボクのこと好き?」
「好きですね」
「…そっかぁ…ボクのこと大好きなんだぁ」
旦那さんに出会ってボクの価値観は色々と変わっちゃった。今まで自分ではあり得なかったこともたくさんあって、ボクだけじゃ絶対に体験できないようなこともしたりした。
「そう言えば、明日はごめんなさい」
「ううん、大丈夫。旦那さんだって忙しいのは分かってるし」
旦那さんは忙しい。ボクもホロライブに所属していて色々と忙しかったりするけど、それよりも旦那さんは忙しいんだよね。だからあんまり自由な時間も取れないし、二人でお出掛けに行ったのも数カ月前。ボクのお休みと旦那さんのお休みが合う可能性はほとんどない。
「いつも迷惑を掛けてごめんなさい」
「なんで謝るの?仕方ないよ、お仕事は避けられないし」
「それでも、かなたさんと久しぶりにお出掛けをする予定だったので。いくら仕事とは言っても、かなたさんが楽しみにしてくれていたのを知っていますしね」
優しいからボクに対しても気を遣っちゃうんだよね。ボクと結婚してからもボクを傷付けないようにしてくれているのでがすごい分かる。本当はもうちょっと肩の力を抜いてボクとは話してくれてもいいんだけど、旦那さんは「かなたさんを傷付けたくないので」と言ってたんだよね。
「ボクは大丈夫です」
でも、やっぱりがっかりする。久しぶりに二人でお出掛けを出来るみたいな話だったし。最近は色々とボクの方も忙しくて疲れが溜まってたから。
「そうですか?それならいいですけど…ちょっとかなたさんが落ち込んでいるように見えたので」
「そ、そんなことないよ!!ボクは元気!」
ちょっと無理矢理に元気って言ったけど、そうじゃないと旦那さんが心配しちゃうだろうし。ボクは旦那さんのお荷物にだけはなりたくない。ボクの所為で旦那さんのお仕事に影響が出るようなことを。
でも、そんなボクのことを旦那さんはお見通しのような感じだった。
「本心を言っていいですよ。かなたさんはいつも僕に対して「気を遣わなくていいよ」と言ってくれますけど、僕の方から見たらかなたさんもかなり気を遣っていますよね。だからこういう時ぐらいは本心を言ってください」
旦那さんはボクの全てをお見通し。ここで本心を言っちゃったら旦那さんを困らせることになっちゃう。でも、やっぱり一緒にいたい。
「…一緒に過ごしたい」
「そうですか。じゃあ…明日の夜、二人で出かけましょうか」
「え…お仕事があるんじゃ?」
「ありますよ。でも、そこまで長引かないと思うので。いつもよりは早く上がれると思いますし、その後でもよければ出掛けられると思いますよ」
「疲れちゃわない?」
「そんなことは気にしなくていいですよ。僕もかなたさんと一緒に過ごせるだけで疲れが吹き飛んじゃうので」
「ほんとに?」
ボクとしては飛び跳ねたいぐらいに嬉しいけど、旦那さんのことが心配。
「はい、なので、行きましょう!」
そう言ってくれた時の旦那さんはとても良い笑顔だった。
「う、うん!楽しみにしてる!」
そしてそれから明日、どこに行こうとかを話していると旦那さんが爆弾発言をしてきた。
「今度は見に行くので」
「え、なにを?」
「かなたさんのライブです」
旦那さんの言葉を脳が処理するまでかなり時間が掛かった。だって、旦那さんがそんなことを言うわけないと思ってたし。
「まじ?」
「はい、次のライブの日程だと行けそうなので」
「ほんと?」
「はい」
「絶対に来てくれる?」
「はい、見に行きますよ。今までずっと仕事の関係で行けなかったので」
今まで日程的に旦那さんはライブに来れなかった。ボクの活動を旦那さんに生で見てもらえるのはライブの時ぐらい。ライブで少しでもいい所を見せて「ボク頑張ったんだよ」と伝えなかった。そしてあわよくば褒めてもらいたかった。
「ほんとに来てくれるんだよね?」
「はい、かなたさんのアイドルの姿を見に行きます」
「…がんばる!旦那さんにボクの輝きを見せる!」
「それは大丈夫ですよ」
「え?」
「だって僕の中でかなたさんはいつも輝いているので」
旦那さんはこういうことを言うのに躊躇わない。どんな時でも愛を囁いてくれる。ボクの方は旦那さんに恥ずかしくてあんまり自分の気持ちを伝えらなかったりするのに。
「あ、ありがと……///」
感想があれば