ホロライブ×結婚生活 作:主義
「マリンさん」
「なに?」
「お尻を触ったりするの止めてもらえませんか?」
「え…いいんじゃないっすか!!キミとマリンは結婚しているんだからさ!」
「結婚していますけど…さすがに」
「だ、だめですか…?」
マリンはなるべくかわい子ぶるために上目遣いで旦那さんのことを見る。こうしておけば旦那さんがマリンにキレるということはない。だって旦那さんはマリンに惚れているしね。それはマリンの方も同じだけど…。
「はぁ…これからはなるべく控えてくださいね」
「はい!」
ほら丸く収まる。でもやっぱり旦那さんの体は触りたいという欲は尽きることはないんですよね。普通に旦那さんや親しい人以外にやったら通報されてもおかしくないようなこと。旦那さんがマリンのものになったと思うとやっぱり触りたくて。
「でもこれはマリンが悪いんじゃなくて旦那さんが悪いんですよ!」
「俺?」
「うん。キミがマリンの手を勝手に触らせているといっても過言じゃないんです!」
「ど、どういうこと?」
「だからキミの体にはなんかすごい力があるの。無意識にキミの体を触りたくなっちゃうんだもん」
そうじゃなかったらおかしい。もちろんマリンにセクハラをしたいという気持ちがないわけじゃないけど無意識に手が動いちゃう。
「そんなことを言われましても」
「逆にマリンのお尻を触りませんか?」
「本当になにを言っているんですか?」
「…キミもマリンにばっかり触られているだけじゃなくてマリンのお尻を触りたいでしょ?」
これならWINWIN。マリンが触った分、マリンのお尻を触れば全て丸く収まる。
「全然触りたくないです」
「な、なんで!?」
マリンがお尻を触っても良いっているのに…。そんなにマリンのお尻に魅力ないのかな。
「いやなんでそんなに驚いているのか分かりません。普通は触りませんよ」
「触るもん!大好きな人のお尻を触りたいと思わないの!?」
「思いませんよ」
ここまで断言されると…いやだ。もしかしてキミはマリンのお尻を魅力感じていないのかも。そうなったら次はこっちの手に。
マリンは胸を強調したポーズを取ってキミを誘惑することにした。
「しょうがないですねぇ~マリンの胸を揉んでもいいですよ~」
「遠慮させてもらいます」
「な、なんで!?」
「別にマリンさんの胸に触れたいと思わないので」
「ま、まりんの胸ってそんなに魅力ないんですか!?」
「魅力とかは別に関係ないですよ」
「じゃあなんで?」
「いや触れませんよ。いくら夫婦だったとしてもそれなりに弁えるべきだと思うので」
もちろん…キミがマリンを大切に扱ってくれているのは分かっている。一緒に暮らしているだけでもたくさんあるし。それでもたまには乱暴に扱って欲しい時だってある。マリンがキミのものだって証明してくれるような。
「マリンは触れて欲しいの!!」
「マリンさん?」
「キミの想いも分かるけどやっぱりマリンはもっとスキンシップをして欲しいの!キミは本当にガラス細工のように大切に扱ってくれているのは嬉しいけど……もうちょっと雑に扱ってくれても」
最後の方はどうしても声のボリュームは下がってしまう。もしかしたらこれでキミに愛想を尽かされちゃうかもしれないと考えるとやっぱりボリュームは落ちちゃう。
「大切に扱いますよ。それはマリンさんですからね」
キミと付き合う時も結婚する時も全部マリンの方からごり押した。迷っている暇があるなら押してみるしかないという考えで突っ走ってきた。たぶん、最初の時はキミもかなり困惑していたと思う。
どうしてもマリンに振り向いて欲しくて、普段のマリンじゃやらないことまでやった。それは色仕掛けとかじゃなくて逆に清楚で…キミが望みそうな人に。色仕掛けで落ちてくれるような人であればマリンとしては有難かったのにキミは全然そういうのじゃ落ちないんだよね。
だから清楚ぶってキミの望むような人になった。
「マリンの体を触って」
「触って?」
「うん。マリンの体を触ってよ。少しでもマリンが好きなら!」
マリンの圧に負けてくれたようでキミは首を縦に振ってくれた。
「…はぁ…分かりましたよ」
するとキミはマリンとの距離を縮めてくる。いつもはキミのお尻とか体を触ったりするけど…誰から迫られるのは得意じゃない。それにキミになんて。
心臓が飛び出そうになるほどに緊張しているのを気付かれないように必死で息を整える。
「いいんですよね?」
「い、いいよ。マリンは触って欲しいから」
するとキミの手が少しずつマリンの胸に迫る。それを固唾をのんで見守ろうと思っていたけど…ちょっと怖くなってマリンは目を閉じてしまった。
でもいつまで経ってもキミの手がマリンの体に触れる感覚がしなかった。恐る恐る、目を開けてみるとそこには笑顔を浮かべているキミがいた。
「まだしませんよ」
「え?」
鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をマリンがしているとキミはマリンの耳元で――――――――
「続きは夜にしましょう」
それを聞いたのと同時に体温が上がっていくのを感じた。
キミはマリンに不敵な笑みを見せてキッチンの方に行ってしまった。
それからマリンはさっきの言葉を脳内再生して悶絶した。