あのあと部屋に戻り取り敢えずギャラクシア·ヒーローズ:カオスのすべてのキャラの性能とビジュアルを確認した。原作を読んだときはコイツ良いな、てなるキャラが居なかったが色んなキャラを使っている内に良い感じのキャラを見つけることが出来た。
という訳で何度かオンライン対戦をしてみる。NPCとは違い予想外の動きをしてくることがある。こういうのはやっぱり対戦でしか経験できないから本命との前に対戦しといてよかったと思う。
取り合えず体にキャラが馴染んできたところで本命とマッチングする。
『Nu2megとマッチングしました、キャラクター選択画面に移行します』
そうプロゲーマーの夏目氏との対戦である。原作ではプロなのに何か冴えない感じで出番が終わってしまった印象が個人的にある。だが仮にも相手はプロゲーマー弱いはずがない。なので実際に体験してみようという考えなのである。
キャラ選択が終わり対戦がはじまる。僕の使用するキャラ『マスクマーダーズ』、色々すっ飛ばして簡潔に一言で説明すると『ジェイソン』である。ギャラクシアコミックでも良くネタにされるらしいこのキャラは人格がたくさんあり人格ごとで使用する武器を切り替えることが出来る。
その武器はチェンソーから鉈、斧まで多種多様。まぁどの武器を使っても強い。
だが重要なのはココから、この『マスクマーダーズ』のスキルはNPCを殺せば殺すほど能力値が一時的に上昇していくというもの。ただ強化の持続時間が短くネットでの評価は低い。
「助けt‼」
ヒーローに助けを呼ぶ前に女性NPCを鉈を振り下ろす。
うーん、やっぱり反応がリアルだなぁ...罪悪感は無い。むしろ懐かしさ、実家のような安心感を感じる。うーん、これは癌鯖の記憶?いや世紀末円卓か?どっちでもなく幕末かもしれない...
「あのガスマスクには負けたけど...プロとしてあなたには勝たせてもらうわ‼」
そんなことを考えていたら夏目氏が攻めて来た。夏目氏の使うキャラは『ユグドライア』。簡単に言うと木と人間が融合したキメラである。罠設置とカウンターが特徴のキャラ。相性は良いのか悪いのかは分かんないな...
「まぁプロの意地ってヤツを見せてもらいますか」
「喰らいなさい‼」
僕が脳死で夏目氏に突っ込んで行ったところをしっかり罠を発動させ蔓で動きを拘束しようとしてくる。
足首、胴、首、様々な箇所に攻撃が散りばめられていて初見で避けるのは難しかろう。
だが僕は感知能力と強化されたステータスで避けていく。
「嘘、あなたも全部避け...!」
「あいつと同じにしないでいただきたい。」
攻撃をすべて避けられたことに驚きながらもサンラクで経験したからか動きを止めることなく戦闘を続ける。
対して僕は強化の持続時間を気にしながら攻撃を避けつつ攻撃をくわえる。
「そのキャラ効果の持続は長くないでしょ、だからコレで終わりよ」
そう夏目氏は宣言し僕の周りを蔓で覆い行動を制限してきた。
流石はプロゲーマー悟らせないように上手い事か囲ってきたな...
だが蔓程度で止まる者が世界一有名な殺人鬼な訳がない。
ダメージを喰らいながらも蔓のオリの中から脱出する。HPはもう少ししか残ってないが問題なかろう。
そんな僕の行動に夏目氏は理解できないといった顔でこちらを見ている。
そんな事を気にせず僕は市民NPCの虐殺を開始する。
夏目氏のキャラ『ユグドライア』は鈍足なので僕の強化されまくっているステータスに追いつくことは出来ない。
僕の方も偶に夏目氏の設置した罠に引っかかるもののHPを犠牲にして突破していく。
最終的に僕は全部で20掛け...最大段階まで強化されたステータスで夏目氏の前に立つことになった。
「最大限まで強化できたらしいけどもうワンタッチであなたの負けよ」
「当たらなければ問題ないよ」
「生意気な...‼」
夏目氏の挑発に笑顔で返してあげるとちょっとキレてた。ゴメンて...
僕は夏目氏の残り6割ぐらいのHPを削り取るため鉈を使い攻撃をくわえていく。
頑張って攻撃を蔓で捌く夏目氏。流石はプロゲーマー、一般人なら殺れてるところを凌いでくる。
結構粘るので今まで溜まっていたゲージを開放しULTを放つ。
『マスクマーダーズ』のULTは『13日の金曜日』。『マスクマーダーズ』の人格が統合されてすべての武器を使えるようになるという謎効果の技。しかし本命はこの効果ではない。『13日の金曜日』の本命は強化を無限継続するとこにある。
ということで本来1分で強化が切れる強化が3分まで延長。
その後はひたすらに夏目氏に攻撃する起点を与えずに攻め続ける。
「ねぇ攻撃しないの?あ、出来ないのか~」
「クッソ...!」
耐える夏目氏、煽る僕。これはただただプロである夏目氏の心を折ろうとしている訳では無く動きが鈍くなるのを誘うために言っている。嘘じゃないよ、ホントだヨ...
「かかったわね‼」
「そっちがね」
攻撃を続けること数十合、僕の攻撃が少し緩くなったところでカウンターを仕掛けて来た。
けれども残念、僕が誘った結果である。
勢いよく振るわれた右腕を余裕をもって避け鉈で思いっきり切りつける。
この攻撃が決定打となり夏目氏のHPは全損する。そのまま体はポリゴンとなり消えていった。
その後僕は3回戦い、3回とも勝利しておいた。一戦目は『マスクマーダーズ』らしいステータス強化を用いた戦闘。二戦目はチェーンソーによる出血持続ダメを与えてからの感知能力をゴリゴリに使った回避での耐久。三戦目は斧を使った蛮族スタイルでのゴリ押しで勝った。
正直夏目氏にはトラウマを植え付けてしまったかもしれない。
特に二戦目の出血ダメージ耐久。アレは禁じ手だな...夏目氏が半泣きになっていて少し気まずくなった。
耐久はどの時代でも害悪戦法、今日の教訓である。
因みに次の日鰹に少し注意された。今回は甘んじて受け入れようと思う。
『マスクマーダーズ』
ギャラクシアコミックで「ジェイソン」のオマージュとして出されたヴィラン側のキャラクター。アントニーという少年が幼少期に虐待を受けた結果七つの人格に分かれる。名前はそれぞれ曜日を冠する名前になっている。全員が其々複数回殺人を行っており人格によって使う獲物が異なる。
『月曜日』
全てを憂鬱に感じている。殺人を憂鬱な世界からの開放だと考えており十字架を模した剣を使う。一応アンデット系に対して特攻がついている。
『火曜日』
明るく活発な性格。運動等の体を動かすことが好き。純粋な身体能力が高く脳筋。自由を縛られると反抗して殺しを行う。獲物はそのフィジカル。強い。
『水曜日』
至って一般的な人格。会話を成立させることが出来る。但しイジメなど彼の核心に触れる行為を見たとき怒りが沸き起こり殺人を行う。獲物は鉈。取り扱いがしやすく二本同時に持つことも可能。サイコパス度は一番高い。
『木曜日』
アントニーの主人格と言えるもの。一番臆病だが残虐性は一番高い。自分の両親を殺害したことで外界を恐れるようになった。基本的には家に籠もっているが強盗が来た際には家にあった斧で八つ裂きにしている。
『金曜日』
最凶最悪の人格。最も人を殺している。残虐性やサイコパス度は他の人格に劣っているが殺人鬼としての格は一番高い。使う武器はチェーンソー。血の跡を辿り獲物は絶対に逃さない。
『土曜日』
優男。一般人に紛れ込み仕事をしている。一見まともに見えるが本質は暗殺者系でありホストで引っ掛けた女をホテルで殺す。周りの人は女を売り飛ばしているヤバいヤツだと認識している。
『日曜日』
傲慢な男。何をしても成功すると自分の可能性を疑っておらずひたすらに犯罪を繰り返す。空き巣から殺人まで内容は様々。一番の功績は競馬で大穴を当てたこと。全財産をツッコミ勝ったらしい。