原作で初めてこのシーンを見た時僕の抱いた感想は「何この噛ませキャラ」って感じだった。
実際、その場面を生身で体験してみて改めて思う。コイツやっぱり噛ませキャラだ。
彼の名前はリベリオス君。多分名前の由来は「反抗」とかの英語だったと思う。どうでも良いけど...
「黒狼」の副リーダーであるとともに今回の談合で出る哀れな被害者の一人である。
なぜ彼が被害者かって?それはこの談合自体が彼を始めとしたリベリオス派を狙って起こされたものでもあるからだ。要するにこいつらは「旅狼」と「黒狼」の仲を良くするための生贄である。
そんな実情を知らないからか自信たっぷりな様子でこちらに語り掛けてくる。
「単刀直入に言います。十人にも満たない弱小クランにはユニークモンスターは荷が重すぎると思うんですよ」
多分今のリベリオスくんの頭の中にはこの交渉の事なんて無いんだろうな。
あるのはこの交渉の先の自分の地位の事だけ。だからこっちの女王様を始めとした面子が少し笑いを噴き出している事にも気づかない。あんた達もう少し我慢しなさい。
リベリオスくんはそのまま語ることを止めない。
「だが我々は違う。強力な装備、潤沢なアイテム、重要なNPCとの繋がり。これらのどれも無いような弱小...失礼、実力不足のクランに任せるのは少しねぇ」
此方をどや顔で見ながら言ってくる。こっちの事情を知らないから仕方がないにしても顔がムカつく。アレだよ、生理的に無理ってやつ。
ここまでの彼の言動にグルであるサイガ-100は何も言わない。
それを見てさらに図に乗るリベリオスくん。
「我々「黒狼」に情報を差し出すのであれば「旅狼」と合併することもやぶさかでは...」
「んー、リベリウスだったか」
ここでうちの鉄砲玉がリベリオスくんの言葉を遮り動き出す。
「リベリオス、ですが何か?」
「お前たち「黒狼」の規模がデカい事については分かった。それを踏まえた上で言おう。お前たち今まで何をしていたんだ?」
「...今まで何をとは?」
「実力があるくせにどうして一体もユニークモンスターを倒せてないのかな?って聞いてんだよボケ!」
「あ?」
サンラクの言葉に分かりやすく表情を崩すリベリオス君。
おもしろいぐらいに顔を歪めていらっしゃる。それを見てサンラクはさらに言葉を続けて「黒狼」を、と言うかリベリオス君を煽っていく。
「偉っっそうにしてるけど何体ユニーク倒したんでちゅかぁ?」
「っ!」
サンラクの鮭頭から放たれる怒涛の連続煽りに思はず身を乗り出してしまっている。
やはり煽り耐性が低いのかもう話し出す前の余裕な雰囲気が完全になくなってしまっている。
そんな状態でも最後の一線を踏み越えないように必死に我慢しているが、そこにサンラクが留めの一言を顔を近づけて言う。
「そうだ!「黒狼」が「旅狼」のパシリになるなら合併することも吝かではないかなぁ」
「生意気なこと言ってんじゃねぇーぞクソ雑魚がぁ!!」
完全にブちぎれてしまった。顔を近づけて来たサンラクの顔面を掴もうとするもスラリと躱されてしまう。その事にさらに怒り心頭となったリベリオス君は暴言を放つ。
「大体、お前らみたいな変態とブスはいつでも切ることが出来るんだぞ...‼」
そして地雷を踏みぬく。
「なるほど、じゃぁ同盟切っちゃおうか」
話し手がサンラクからペンシルゴンに切り替わり談合の雰囲気も少し変わる。
そりゃいきなり同盟を切ろうなんて言われたらどんだけ怒ってても一瞬冷静になっちゃうよね。
「いいんですか、ライブラリともSF-Zooとも同盟が破棄されるという事ですよ」
「あぁそのことね」
ペンシルゴンは事前の打ち合わせ通り手を叩き部屋の外で待機していた者たちに合図を送る。
扉が開かれて部屋に入って来たのは僕が交渉を行った面子を含んだ四人。アベンジャーズバリのカッコいい入場。
しかしその中身は動物狂い、変態爺、歯車、狂信者である。こう思うとカローシスさん以外関わりたくない。
「この皆で同盟組むことにしたから大丈夫だよ。心配してくれてありがとうねぇ」
満面の笑みでリベリオス君にそう告げる。
当のリベリオス君はというと何が起きているのか理解できずに放心状態である。
だが彼の回復を待つことなく話は進んでいき新しい同盟の説明とサイガ-0の脱退の話、そのどちらもがもあっけなく終わった。
そして今、新しい同盟に関して「黒狼」からの返答待ちである。
「コレなんていう茶番?」
「辞書に例として載せれるほど分かりやすかったね」
「見てよあの顔今にも殴ってきそう」
カッツォ、京極ちゃん、サンラクが好き勝手に感想を述べていく。サンラク、鮭頭で煽るのは止めなさい。対応するのはどうせ僕なんだから。
皆でワイワイ話しているとペンシルゴンが「ライブラリ」をはじめとした面々と話し終わったのかこちらにリーダー達を連れてやってくる。リーダー達が各々自己紹介を行いサンラクを質問攻めにしている。それを眺めながらぼーっとしているとペンシルゴンが隣にやってきて僕に質問をする。
「そういえばさジョゼットとランスロットって仲良いよね?それってさどういう繋がり?」
なんかペンシルゴンから推定覇王色並の圧を感じる。これは慎重に答えなくては...
けど何て答えよう。僕達を関係性を言い表す言葉が思い浮かばない。でも友達では絶対にない。これだけは断言できる。二人で一緒に遊ぶことはないしそもそも会うこと自体が稀である。以上のことから友達ではないと言える。
なら知り合い?流石にそんな浅い関係性ではないと思う。これで向こうに唯の知り合いです。とか言われたら泣く。
段々と時間が経過しペンシルゴンの圧が増す。
不味い早く回答せねば...
「しゅ、宗教の違う狂信者同士...的な?」
「何で疑問形?まぁいっか、そういう事で理解しとくよ」
僕の回答を聞いたペンシルゴンはあまり納得していなそうであったけれどそのまま立ち去りジョゼットの所へ行ってしまった。
圧に負けて完全に噛んでしまったけど仕方があるまい。それだけ彼女が怖かったんだ。
ていうか関係性をハッキリと言葉にするのって難しい。
ジョゼット程度でここまで悩んだんだ。一体ペンシルゴンとの関係性を言葉にしようと思ったらどれぐらい悩むのだろうか。
まぁジョゼットとの関係値が薄すぎて悩んだ可能性が無いわけではない。
僕は彼女の腹心に成れているだろうか。
ふとそんな事を思った。
因みにあの後「黒狼」とは5v5で決闘をすることになった。
これまた原作と同じ流れだけど出番あるかな...
蛮族のそれぞれへの印象
動物狂い:普通に嫌い、常識を勉強し直したほうが良い。黒狼の若い面子と同レベルだと思ってる。
変態爺:詐欺師みたいな雰囲気が出てて怖い。幼女の姿をしてるのが理解できない。
狂信者:異教徒、信仰は理解出来るが絶対に相容れない。