鉛筆騎士の腹心   作:姉小路

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あまりにもテンションで描きすぎた。
起きた後消すかも


反乱なんてするわけ無い

 

ペンシルゴンが僕を対抗戦に出そうとしている。

 

突然お前どうしたんだ、そう言いたい気分だろう。安心しろ僕もだ。こんな事を言い出すのにも一応は理由がある。

対抗戦が決定したとき間違いなくペンシルゴンがこっちを見ていたんだ。気にしすぎだと言えばそうなのかもしれない。何なら僕だって相手がペンシルゴンじゃなくて其辺の鳥頭とかだったら気にしなかった。

けど相手はペンシルゴン。サンラクやカッツォもってしても悪の化身だというアイツだぞ、意味もなく視線を向けるはずがない。

 

「という訳なんだけどどう思う?」

 

「それは絶対何かを企んでますよ、気を付けて下さい!!絶対ですよ」

 

という訳で相談することにした。

相談相手は元天音永遠のマネージャーの佐々木さん。彼女はマネージャーを辞めた後、世界中を旅行しているらしい。因みに今日はジンバブエから通話をしてくれている。深夜に電話したが時差があるのでジンバブエは夕方らしい。暇なのかと聞いたら、ジンバブエはそんなに治安は良くないらしく夜は外に出れないから丁度良かったのこと。僕は前世を含めて海外に行ったことは殆ど無いのでどんなもんか分からないが日本に比べたら危険は多いだろう。

 

「でもさぁ、気をつけた所でじゃない?」

 

「た、たしかに...」

 

「そこは不安にならないでよ」

 

実際、僕がどれだけ気をつけた所で永遠の策略から逃れられる気はしない。だって戦うことしか脳の無い狂戦士なんだよ?頭を使えるわけがないよね、って話。

 

「そう言えば私、マネージャー時代に天音さんから妙な視線を貰ったと思ったら誕生日サプライズがあったんですよね」

 

「何それ永遠っぽくない」

 

「サプライズって言っても顔面パイクリームでしたけど」

 

「あぁ...」

 

「しかもその後追撃で....」

 

そこから始まる永久への愚痴の数々。マネージャーを辞めた今でも止まることを知らない状況を見るによっぽど酷い目に合ったのだろう。可哀想に。

 

「という訳で川上さんはこうはならないでくださいよ」

 

「肝に銘じます」

 

「ほんと〜ですか〜」

 

どうやら酒を飲んでいるらしく顔が赤くなり始めた。

さっきからなんか水分補給が多いと思ったが酒を飲んでいたのか、気が付かなかった。

 

「日本に帰ったら天音さんに一言いってやるんだから」

 

「はいはい、頑張ってくださいね」

 

「何を他人事みたいに!川上さんも一緒にやるんですよ」

 

「え!?いや、僕は大丈夫かな〜なんて」

 

「そんな弱気でどうするんですか!!男ならガツンと言ってやらないと!」

 

「二人共面白い話をしてるね」

 

盛り上がっていた佐々木さんの語りが止まる。

僕に関しては部屋の温度が体感5度ぐらい下がった気がする。いや絶対下がってる。僕はホントに目茶苦茶凄く嫌だったが意を決して声がした方を恐る恐る振り返ってみる。

 

「私がいない時に何を佐々木ちゃんと話していたのかな、望くん?」

 

振り返った先には無駄に良い笑みを浮かべる永遠がいた。ただし眼は全く持って笑っていない。

というか今日は家に来ないと言っていた筈なのにも関わらずどうしてここにいる!?その疑問について聞きたいが全く聞ける気配ではない。謎の空気感に包まれ誰も言葉を発さない、いや発せない。そんな空気感の中、永遠が口を開く。

 

「いや~何か噂をされてる気がしてさ、取りあえず望くんの部屋に来てみた訳。そしたらビンゴだったよ、ね?佐々木ちゃん」

 

「ァ、ハイ」

 

画面の向こうにいる佐々木さんは酔いが覚めて縮こまってしまっている。ジンバブエまで届く永遠の圧、恐るべし。

 

「関係ないって顔してるけどさ、君もだよ望くん」

 

こっちに来たぁ。空気になろうとしていた僕を見つけ永遠がこちらに顔を近づける。あ、あの

 

「ありがとうございます」

 

「きみ結構余裕じゃない?」

 

呆れた様子でこちらを見てくるが仕方がないことだと思う。考えてみろって眼の前にラーメンが出てきたら腹が減るでしょ?つまりそういう事。

 

「それで?あろう事か女王様に反乱を起こそうとした愚かな騎士、弁明は?」

 

「全部佐々木さんが言い出しっぺです」

 

「よろしい、覚悟しといてね佐々木ちゃん」

 

「え!?わたし?私なんですか??」

 

いや言い出しっぺはあなたでしょうに...だから僕は悪くないと思う、多分。佐々木さんはその後「日本に帰れないよぉ」と泣きながら崩れ落ち画面の外に消えていきそのまま通話を抜けてしまった。哀れ佐々木さん。

 

「佐々木ちゃんはこの位脅しとけば良いや」

 

「可哀想に」

 

「さて、次は叛逆の騎士くんに罰かな」

 

「え?」

 

一体何を悪いことをした?別に僕は佐々木さんの愚痴を聞いていただけだし調子に乗って永遠に反逆しようともしていない。正直な話、反逆するなんて何をされるか分からないから怖くて出来ない。

 

「僕は無実じゃないかな?」

 

「望くんそれ本気で言ってる?」

 

僕がう~ん、て悩んでいると溜息をついて永遠に呆れられる。結構簡単な事か?

 

「まぁ良いや、取りあえず罰で初戦行ってね」

 

「りありぃ?」

 

「イエス」

 

じーざす、神は死んだと言って良いだろうか。

無慈悲な永遠の宣告を渋々受け入れたのだった。

因みに罰の理由は佐々木さんと通話をした事らしい。コレを聞いたとき永遠は佐々木さんが目茶苦茶嫌いなのかと思ってしまった。

後日、鰹にこの話をしたら「お前の頭どうかしてるよ」って言われた。

 

 

 

 

 

は?




佐々木さん

天音永遠の元マネージャー。
マネージャーを辞めた後は世界旅行をしている。
現在いるジンバブエでは観光に行ったヴィクトリアの滝で観光ガイドに置いてきぼりにされ2週間のサバイバル経て街に帰還した女性。
能力は凄いが何故か天音永遠に振り回されていた。
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