鉛筆騎士の腹心   作:姉小路

45 / 54
すみませんホントにクターニッド編のモチベが出なくて一旦飛ばします。いつか絶対多分おそらく書くんで許して下さい


新大陸〜
新大陸に向けて


クラン連合でのクターニッド討伐を終えたのがつい数日前、これで多くの人がユニーク討伐者になった訳だ。

討伐報酬として僕は青聖杯を選択した。別に性別変更に興味がある訳ではなくペンシルゴンが同じく青聖杯を選んだからそれに合わせた結果である。

ペンシルゴンが騎士で僕が姫...イメージして止めた。なんか姫っぽい動きをしている自分が気持ち悪いしキャラでも無い、まぁ使う機会はそうそう訪れないとは思う。

こんな感じで一段落したが次の予定はもう決まっている。新大陸への進出、そして『天覇のジークヴルム』戦に参加することだ。

まだペンシルゴンは感知していないがあの鳥頭は既に新大陸で何かしらやらかしてる。時期的にはトットリに会ったぐらいかな?新大陸に行くことに行くのはこのあとなので船を用意しにおこうと思う。

取り敢えず旧大陸最後の街であるフィフティシアにやって来た。最後の街なだけあって規模は大きく、多くの人が買い物や食事などを楽しんでおり活気づいているのが分かる。そんな活気づいている大通りから一本脇道に逸れて人気のない道を迷うことなく進む。

何度か道を曲がって更に深い所まで行くと目当ての店に着く。店の名前は表記が出て無いので知らないが、ここはアイテム等を製作するために必要な設備を貸し出してくれる店。中々に高い賃貸料を取られるがそれこそ船だって作れるだけの設備がある。

 

「爺さん、前言ってたやつお願い出来る?」

 

「素材と金さえ置いてけばなんだって作ってやるよ坊主」

 

そんなお店の一室に行くとそこにはモノ作りに励む初老の爺さんがこちらを見ずに返事をする。この爺さんはの名前はサトウ、定年退職したあとに孫に誘われてこのゲームを始めたらしい。前職が建築系だったらしくゲームの中でも同じ方法で金を稼いでいるらしい。

そんなサトウに僕は結構色々な物の製作を依頼しており定期的にこうして顔を合わせている。

 

「コレが例の素材、結構良いもの集めてるから楽しめると思うよ」

 

「船は久しぶりだが中々に楽しめそうじゃねぇか」

 

という訳で今回依頼するのは造船、以前にもサトウに小舟を作ってもらったが新大陸を渡るとなるとその小舟では心許ないため大きめな船を作ることになるわけだ。

サトウは生産職だし成果が良ければNPCの船よりもずっと良い船が出来る。それだけでも依頼する価値はあるだろう。

 

「取り敢えずまた数日したら進捗見に来る」

 

「は!!その頃には完成してるかもな!!」

 

「もう年なんだから無理しないで体を大切にな」

 

「うるせぇ!!」

 

いつもの挨拶を終えて工房を出る。

コレで今日の予定も終わったしペンシルゴンが何をしているかメッセージを送ろうとしているとカッツォからメッセージが届く。

 

『今すぐ、フィフティシア来い』

 

明らかに危険性のあるメッセージ。

今すぐこの街から離れなくては!!そう思いすぐさま行動を開始するが背中に悪寒が走る。

振り向きたくない、ただその一心で前を向き走り続けるもその予感がどんどん大きくなっていく。

もう我慢できない、そう思い後ろを振り返るとそこにいたのは生気を失くしたカッツォと可愛らしい少女。

 

「ヨォ、偶然だな?ランスロット」

 

「久しぶりねリアルマスクマーダー」

 

僕は返事も返す間もなく再び反転、走り出した。

誰が好き好んでカッツォの事情に巻き込まれるものか!

そう思い決して振り返ることなく街中を駆け抜ける。レベル差がある分いくら彼女でも今の僕には追いつけないだろう。そう思うが一ミリも無くならない、それどころか増していく後ろからの気配に全く安心できない。

 

「なんで付いて来れるんだよ!!シルヴィア・ゴールドバーグ!!」

 

「振り返って無いのによく分かるわね、あと今の私はアージェンアウルだから」

 

「それは悪かったな!!アージェンアウル」

 

そんな文句を言いつつもとにかく走る、走る。ただ後ろからの圧によってメンタルが削られ、さらにはスタミナも無くなり始めている。

いっそどこか広けた場所に出たら戦うか?いくらシルヴィアでもレベル差がある分有利に戦えるはず...うん、いける筈なんだよ。走っていく進路を変更して広場のある方向を目指して走り出す。

 

「もう、これで追いかけっこはおしまい?」

 

「流石にレベル差がある状況では負けられんよ」

 

広場にたどり着き武器をインベントリから取り出して構える。一方のシルヴィアもこちらの意図に気づいたのか同様に武器を取り出し構える。

両者、視線が交わり今まさに戦いが始まる!といった瞬間に後ろからの嫌な気配を感じる。咄嗟に後ろに振り向いて対応しようとするも正面のシルヴィアの圧に負けて一瞬行動に遅れる。

 

「ブッ飛べ!!」

 

一刻遅れて後ろを振り返るとそこにいたのは光る拳を構えているカッツォ。それを認識した直後、顔面をぶん殴られて僕は漫画のように吹っ飛んだ。

 

 

 

 

 

 

「それで?こんな追いかけっこしまでして何の用?」

 

「そんな焦るなってランスロット」

 

「なんでそんな悪い笑みを浮かべてるんだよ...」

 

無事捕まって広場の角でベンチに座り話す。言葉の通りに悪い笑みを浮かべるカッツォに辟易しながらも彼の言葉に耳を傾ける。

 

「まぁそんな大層な物じゃ無いんだけどな、ただシルヴィアがGGCに出てた3人に会いたいって言うから取り敢えず一番問題無さそうなお前を呼んだってわけ」

 

「そういうこと」

 

「カッツォお前...僕のことを一番マトモだと思ってくれてたんだな。正直ほとんど話の内容入ってこなかったよ」

 

正直涙を流せるぐらいには嬉しい。ペンシルゴンの事は好きだがマトモな人間かと聞かれたら首を縦に振ることが出来ないタイプの人間ではあるのでこの話では関係ない。

 

「そういうことだからリアルマスクマーダー、私と戦って」

 

「僕はこっちだとランスロットね、アージェンアウル」

 

「OK」

 

なんか思ったよりも話しやすいんだよなシルヴィア、では無くアージェンアウル。あの3人衆と比べればそりゃぁ話しやすいか?いやほぼ初対面だからだろうな、きっと仲良くなったら彼女もサンラクみたいになるんだ。

 

「ていうか戦うだけならさっきカッツォに殴る必要無かったんじゃ?」

 

「日頃の行いの結果かな?」

 

「よし喧嘩だ」

 

このあと3人で仲良く決闘モードで戦った。

なんでそんなに早く動けるんだよアージェンアウル!!絶対お前アメリカの開発したメカだろ!?

 




サトウ

70代男性
顔はプロレスラーみたいな顔をしている。
1年前に中学生の孫娘に誘われて一緒に始めた。
孫娘に渡すお小遣いを集めるため建設やアイテム作成の依頼を受けているが最近は楽しくてインする時間が増えている。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。