シャングリラ・フロンティア。そのゲームは発売されてからうなぎ登りで販売数を伸ばしていき現在、他のゲームを置いてきぼりにし単独でトップに君臨する今最も熱いゲームである。
そんなシャンフロを今まで使っていなかった有休を使い鉛筆より先にログインして遊んでみることにした。
早速VRのヘッドギアを装着しゲームを開始する。
「すげぇ、この時点で他のゲームとは一線を画してやがる。」
キャラメイク。それは人によってはゲームに一番求めるところであったりする、ゲームを面白いか否か判断する一つの材料である。僕はそんなに重要視していない。
それでもこのシャンフロのキャラメイク時点での選択肢の多さにびっくりしてしまう。
人種、体格、アクセ、角...ほかにも様々な項目がある。自由度高すぎんだろ。
「まぁ、見た目はいつもと変わらずランスロットなんだけどね」
世紀末円卓で使用してからすっかりお馴染みとなったFateのランスロットをイメージした容姿を作っていく。
最近はグラブルのランスロット顔は使ってないんだよなぁ。一度、鉛筆の前で使ったことがあるのだが「なんかランスロットはその顔じゃない」と言われたため使うのをやめた。
さぁ、ここからが問題である。それは出身と職業。
事前情報によるとこの二つによってステータスが変化するらしい。
正直まだプレイスタイルも何も決まっていないから出身は取り合えず鉛筆が取るであろう尊き血にしとこう。
職業は...まぁ戦士(斧使い)でいいだろう。
サンラクは初期装備をいじっていたが僕は特に拘りが無いのでそのままで決定する。
その後いくつかの項目を終え蛮族であり騎士のランスロットはシャンフロの世界に降り立った。
ゲームのプロローグを見終わり街に降り立つ。出身が違うと町以外に放り出されることがあるらしい。
まず最初に自分のステータスでも確認するか。
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PN:ランスロット
Lv:1
JOB:戦士(斧使い)
5000マーニ
HP:30
MP:10
STM:20
STR:30
DEX:15
AGI:20
TEC:30
VIT:20
LUC:15
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STRとTECに重きを置いたステータス。蛮族ならやっぱり斧を使いたいよねって話。
「早速外に出て戦闘してみるか」
街の外に出て適当に体慣らしが出来そうなエネミーを探す。
草原を歩いて移動し探し続ける事数分やっと見つけることが出来た。
ゴブリン三体。やはりRPGの序盤の雑魚エネミーと言えばゴブリンとスライムである。
斧を構えてゴブリンたちと向き合う。ゴブリンたちもこちらに気づいたのかこちらを睨みつけてくる。威嚇のつもりかな?
「死ね‼」
一閃。先頭にいたゴブリンに対して首を狙い斧で薙ぎ払う。
凄い、滅茶苦茶スムーズに動ける。脳で思考してから体が動くまでのラグが全然ないのは素晴らしい事だ。
一体目を倒したところで右にいたゴブリンが手に持つ石の斧を使いこちらに襲い掛かってくる。ジャンプしながら切ろうとしてくるゴブリンの攻撃を、体をずらすことで回避しカウンターで拳を叩き込む。
「もう一通り確認できたからもう良いよ」
「ギャァア‼」
一通り僕が良くする動きをし、感覚をつかむ。
タイミングよく突進してきたゴブリンをかわし、背後をとれたところで脳天に向けて斧を振り下ろす。
しっかり真っ二つに切り裂かれポリゴンと化し消滅した。
ドロップアイテムはゴブリンの使っていた手斧だっだ。
このゴブリンの手斧、サンラクも最初に手に入れていたドロップアイテムだ。
この武器は売っても大した額にもならないがあの鯖癌をプレイしていた僕にとっては使い勝手のいい蛮族装備となる。といっても今は使い道がないのでストレージに仕舞っておく。
よしっ、鉛筆とレベル差もつけたいしレベル上げするか。
「結構な時間経ったし、いい感じのレベルにはなったかな」
三時間ぐらい狩りをし続けてレベルを結構上げた。
レベル上げの最中にはゴブリンやら首刈り兎、オークなんかも倒した。けれどもドロップアイテムで「致命の包丁」は一本も落ちることは無かった。何故だ...
ストレージも重量上限突破してマイナス補正が掛かっちゃってるので一度街に帰ろうと思う。
この狩りで僕のレベルは13、ポイントは60ポイント手に入った。
なので取り合えずスタミナに10振ってからSTRとTECに全ツッパ。確かシャンフロはレベルダウンが出来たはずなので自分の好みに合わせて振ってみた。蛮族になるにはこれ以外選択肢はない。
スキルもいくつか取れたけれどもイマイチで使い勝手のいい感じはしない。
「なんか咆哮みたいな感じのスキルがあると良いんだけれどなぁ」
そういえばシャンフロってスキル取得条件を達成したらスキルを取得できるみたいなシステムがあったような気がする。モンスターに向って思いっきり叫んでみるか?
けどこれで何も出なかったらただの変な奴なんだよなぁ葛藤することしばし、結局やってみることを決心する。相手はゴブリン。多分ヤツを叫び声だけで怯えさせればスキルを取得できるはず。
という事で思いっきりいきます......
「ヴオオオオオオオォォォォォォォォォ‼‼‼」
イメージするのは進撃の巨人の巨人化した時の咆哮。
人が出すのにどうやって出せばいいのかわからなかったけれどやってみたら結構うまくいった。
肝心のゴブリンの様子はどんな感じかというと、おっ‼しっかりビビってる。
どうやらスキルにもなったっぽい。スキル名はそのまま「咆哮」。
スキルの内容としては一定範囲内の敵に対しての数秒間のCCである。
CCとはスタンとかの相手の行動を封じるタイプのデバフの事、なのでこのスキルめちゃつよなスキルなのだと個人的には思う。硬直時間は相手とのレベル差に依存するらしいがどんだけ短くても硬直を得られるのは強い。
まぁこのスキル取るためには人間がモンスターを声だけでビビらせる必要があるけどね。
「よし、スキルの検証も一通り終わったことだし蛇、殺りに行くか」
鉛筆に対して優越感を僕は得たいので今日中に「セカンディル」にたどり着くことは決定事項である。
そのためには今いる森を抜けた先にあるつり橋の前にいる蛇...貪食の大蛇を倒す必要がある。
序盤のエネミーとは言え初心者対する第一の門でありエリアボスなので油断するつもりはさらさらない。
「あれか......」
第一印象はでっかい蛇。まぁ、特にそれ以外の印象はない。
推奨人数3人、推奨レベルは10。まぁ、相手の隠し玉を知っているのでいけるだろう。
「取り合えず開幕、死ね‼」
「セカンディル」に続く橋の方を見ている蛇に向って突っ込み思いっきり斧を振り下ろす。
奇襲は成功したもののエリアボスなだけあり初期装備の斧では大したダメージを与えることが出来ない。こちらに気づき噛み付き攻撃をしようと体を捩じらせ攻撃してくる。
クソッたれが‼ゴブリンの手斧をストレージから出し投げる。
蛇はそれをものとも出ず突っ込んでくるも一瞬ひるんだところを見逃さずに体をずらし間一髪の所で回避する。サンラクほどでは無いにしろ僕もレベルが低いので紙装甲。無茶は出来ない。
やっぱり鱗を剥がしてそこを殴るしかないのか?
いや違うだろ。蛮族なら普通に頭を殴り続けて倒すしかない。
「ヴオオオオオオオォォォォォォォォォ‼‼‼」
蛇が次の攻撃を仕掛けようとしてくるタイミングでスキル「咆哮」を使用する。
蛇が一瞬硬直した瞬間を使い蛇に接近して右目を思いっきり抉る。
「げぇえっ‼」
蛇は痛いのか叫び声を上げながら体を捩じらせる。
僕はそんなことで遠慮する気は全くない。そのまま深く刺さった斧を振る。
クリティカル‼急所にあたったのか大ダメージ一気に三割ほど削れた。
蛇は片目が見えなくなったのか右に死角が増えて動きが先ほどよりも鈍くなっている。
「まだまだ行くよ」
僕はここで削り切りたいのでこっちから突貫する。
しかし蛇はそれを待っていたかのように尻尾を振り隠し玉である排泄物を飛ばしてくる。
ごめんね、その攻撃を僕は既に知っている。糞を避けそのまま尻尾に対して思いっきり斧を振る。
蛇は排泄物を出した後しばらく硬直があるらしくまだ動いていないのでもう一度振る事を考える。どうする次の一撃で決めきれるか?いや行くしかないだろ‼
僕はスキルを発動させ蛇の脳天めがけて斧を振り下ろす。
「兜割」
使った後にスタミナ値を全て持ってく代わりにそれに比例したダメージを与える攻撃スキル。
フィニッシャーとして使うのであれば最適。
そのまま蛇に命中しHPを一気に削り取った。蛇はそのままポリゴンと化しドロップアイテムを残し消滅した。
「よっしゃ‼ボス経験値独り占め‼」
倒し切ってレベルが一気に上がったことに嬉しさがこみ上げる。
よっし、明日から鉛筆に優越感を持ってプレイが出来る。
その事実を噛みしめ目的の街である「セカンディル」でログアウトをした。
その後鉛筆に自慢したが...
「私実はシャンフロもう始めてるんだよね」
「」
「しかももうレベル30超えてるんだよね」
「」
先に始めたことを知らされなかったことが少し悲しかった事は内緒である。
スキル:『兜割』
スタミナ依存の高ダメージを与える攻撃スキル。
どんだけスタミナがあってもスタミナを全損させるため使い勝手が悪い。
敵の頭にある判定範囲内を斧で攻撃して倒す。それを300回以上行うことで取得
判定が脳天付近にしかないため回数をこなすことがかなり難しい。
取得する人は案外多くいるが高レベルに達しスキル構成が完成しきった後に取得されることが多いうえ性能がぴーきーすぎるため塩漬けにされる。