ロリ系TSっ娘健全エロトラップダンジョン配信者、通常ダンジョン配信者とのコラボで無双してバズる   作:まるるる

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23:48!ギリギリ今日のうちに更新!!


第8話ㅤ特にこれといったことがない日常っていいよね

「あ」

 

コラボの相手を誰にしようかとうんうん唸っていたところ、軽快な通知音とともにみずなからチャットが飛んできた。

 

「コラボのお誘い……」

 

内容は未定だが、とりあえず打ち合わせだけで時間は2泊3日程度までは確保できてる、事務所の方にも俺がOKといえば予定は開けさせられる……

 

  『OK みずなの家?』

 

『とりあえずその予定で!雪ちん直行する?』

 

  『さすがに着替えとか準備したい』

  『晩飯も作るけどなんか足りない食材とかある?あったらついでに買ってく』

 

『この前来た時とだいたい同じ感じ!長ネギと白菜がなくて代わりに大量の餃子の皮が余ってる!大判厚めのが60枚くらい!』

 

  『なんでだよ』

 

『餃子作ろうと思って買ったんだけどどこに行ってもひき肉が売り切れてた!』

 

なんでだよ。

 

 

 

〈《》〉

 

 

 

その頃、みずな宅にて。

 

「視聴者の皆様、こんにちは!本日は何と!白雪ちゃんに『コラボ配信の打ち合わせと聞いていたのに、実は配信中だったドッキリ』を仕掛けていこうと思います!!」

 

・Fooooooo!!!

・珍しくサブ垢で配信してると思ったらそういうことね笑

 

「白雪ちゃんはあんまりSNSとか見ない方だけど一応ね?昔『ぐっすりねたい』って理由で端末の通知切って寝てて社長からの電話に気づかなくてめっちゃ叱られたこともあるんだけど、それでも一応ね?」

 

・草

・毒リンゴでも食ったんか、白雪だけに

・こういう裏話すき

 

「とりあえず、白雪ちゃんがきたらこっそりと配信再開するので、それまでバイバ~イ!」

 

・たのしみ

・今のうちに仮眠とっとこ

 

 

 

〈《》〉

 

 

 

ひき肉、ホントにどこにも売ってなかったよ……

 

というわけで、ひとまずシュレッドチーズと小さめのウインナー、それからおやつ用のクッキーだけ買い、あとは自宅から持ってきたお泊りセット入りのリュックを背負った状態でみずなの家のインターホンを鳴らす。

 

『合言葉を言いなさい……』

 

「なんじゃそりゃ、そういうの良いから早く開けてくれ」

 

『合言葉を言いなさい……』

 

え、これもしかして家間違えた……?いやいや、もう2年以上通っている家だし、声も間違いなくみずなだ。つまりどう考えてもただのダル絡みである。

 

「……荷物、割と重いから早めに開けてほしいんだけど……」

 

『合言葉を言いなさい……』

 

駄目か、なら仕方ない。こんな時は奥の手(マスターキー)を使おう。

 

「水樹みずなは今から二年前、俺と行った旅行で温泉に入ろうとして、みずなの性別を間違った受付の人に男湯の方に案内され……」

 

『……!!雪ちん!待って!待って!』

 

「なぜかそのまま気づかずに入って、その数分後に平謝りの受付の人と一緒に涙目でプルプルしながら……」

 

「わああああああああああああああ!!!!!!!!し……ご近所さんに聞かれちゃったらどうするの!!!???」

 

お、効果ありだ。開いた開いた。ついでにみずなのトラウマの扉も開いてしまったようだが……まぁ、()()()()は開いてないし別にいいか。マスターキーを使ったところで対応してない扉は開けないものだ、開かれても困るが。

 

「よっこいせっと、そんじゃお邪魔しまーす」

 

「ねえ!?雪ちん、雪ちんってば!!」

 

「あ、そうそう、とりあえずおやつにクッキー買ってきたけど食うか?」

 

「………………たべる……」

 

そんなんで流されていいのか?みずな……

 

「じゃーとりあえず買ってきたもの冷蔵庫の中入れとくな、マヨネーズとケチャップは……ある、前回と同じならピーマンも……大丈夫だな。それで、企画会議っつってもアイデアないけどどうするよ?」

 

「う~ん……時間あるしちょっと遊んでから考えればいいんじゃない?」

 

ふむ……今の時間は……なるほど、だったらいっそ……?

 

「だったら……今が16:00だから、とりあえず17:30辺りから晩飯を作るとして、その間にみずなは風呂でも沸かしといてくれるか?いろいろ終わってから気楽に考えよう」

 

「たしかに!そーしよ、雪ちん!」

 

 

 

〈《》〉

 

 

 

白雪、三分クッキング~!

 

まず、餃子の皮を用意します。そうしたら、マヨネーズとケチャップを1:2くらいで混ぜたソースを塗り込んで、上にシュレッドチーズをのせて、さらにその上から切ったピーマンとウインナーをのっけて、いい感じに焼けば……か~んせ~!餃子の皮ピザ~!

 

後はこれを59個作れば料理は終了だ。料理と言えるかと言われれば正直否と答えるが、ネタ出しをしながらつまむ分にはちょうどいいだろう。断じて手抜きなんかじゃないからな。意外とめんどくさいんだぞこれ。

 

「雪ち〜ん!お風呂わいたよ〜!!!先入る〜??」

 

「あと40分くらいかかりそうだし、後で入るわー!」

 

「わかった〜!!先入っちゃうね〜!!」

 

しばらくして、うっすらと耳に入ってくるシャワーの音をバックにのんびりと調理するだけの時間が始まった。最近は急激に忙しくなってきていたし、こんなにゆっくりとできる時間は久しぶりだ。

 

「ふっふふふ〜ん♪ふふふんふんふんふん♪ふっふふふ〜ん♪」

 

……別に、今までの方が良かった訳では無い。そういう意味では、みずなにはとても感謝している。直接口に出して伝えるのは恥ずかしいのだが……

 

「雪ち〜ん!!お風呂上がったよぉ〜〜〜!!!」

 

随分と気が抜けていたらしい。そんなみずなの声を耳が捉えたことで、意識が現実に帰ってきた。

 

「こっちももうちょっとしたら出来上がるぞ〜!!」

 

ついさっき入れたばかりのように感じる餃子の皮ピザの最後の一組は、少しだけ茶色い焦げを纏っていた。

 

 

 

〈《》〉

 

 

 

「おまたせ〜、上がったぞ〜」

 

「ふふふ、待っていたよ雪ちん……カノレピス入れといたから、はじめよっか……スマプラ!」

 

スマプラ……正式名称はスマッシュ・プラモデルという、最新作が出てから30年以上たっているにもかかわらず、いまだにキッズから人気を誇るゲームのキャラたちが多数出演しているために何度も移植され、小学生から、その祖父の世代まで誰もが名前くらいは知っている作品である。

 

少なくとも、アイデア出しにならないことだけは確かだ。

 

「企画の打ち合わせは?」

 

「……明日やればいいんじゃないかな」

 

…………ったく。

 

「明日はちゃんとやるぞ」

 

「は~い!」

 

さて、じゃあ切り替えて……

 

ゲームが起動し、二人して慣れた手つきでルールとキャラクターを選択する。3ストック7:00、ステージは事前に選択した中からランダムで、画面外で待って投げでバーストというクソ戦法が使える地続きステージや、1on1に適していない 広すぎるステージ、それから大会で使われるようなスタンダードなステージを除いたランダム性の強いステージを17種。

 

さらにアイテムが大量に出現する設定で、お互いにキャラクターはおまかせ!

 

「ふっふ~ん、今日は負けないよ!」

 

3、2、1とカウントダウンが始まり、GOの声と同時にお互い相手と距離をとる。俺が操作するキャラは3D(ディーディーディー)大王、大振りの一撃の火力とデカいハンマーによる強い判定が強みのキャラだ。

一方、みずなの方に出たのはジャック、素早い身のこなしと高いコンボ能力、ゲージが溜まった時に出てくる、ルパンというキャラによる追加攻撃が強力なキャラである。

 

「えいえいえいえいっ!そ~れ!」

 

少し気の抜けた声とともに、確かな練度と3D大王の回避が遅く体重が重いという特徴によって60%程ダメージが入るコンボを食らったうえちょうどいい高さの台に乗せられ、起き上がりの方向を見られそのまま空上ループ、そして上スマによる〆でワンターンキルを食らってしまった。

 

「ふふ~ん、このままパーフェクトゲームできちゃうんじゃない???」

 

「バッカ、余裕で逆転できるっての!」

 

復帰用の台から降りると、無敵が切れないうちに出現していたサヨナラバット―――ものすごくタメがながい代わりに、どこからどんな状況からでも一撃必殺を狙えるアイテムを拾う。

 

「そんなの当たらないよ?」

 

そうは言いつつも明らかに警戒しているみずなの目の前でバットを上に放り投げ、ジャックを3D大王の後ろ側に投げると、ダウン展開からそのまま起きることを読んで横スマッシュを入力、読み通りそのまま起きてきたみずなにぶち込もうとする、が。

 

「あっぶな!!」

 

少し貯めすぎたせいで、その攻撃は防がれてしまう。大振りの攻撃は威力が高い分、相手がガードしたときの硬直も長いがそれ以上に隙が大きい。このまままたコンボを食らってしまえば、流れのままに敗北するのは目に見えている。しかし、戦闘の状況は俺が思い描いていた通りに動いていた。

 

「うっそぉ!!??」

 

ガードの硬直が残っていたみずなを上からバットが襲い、みずなのガードが割れた。そのまま一撃必殺をぶち込めば、状況は完全に五分だ。

 

「引っかかったな、そんな簡単には負けねぇよ??」

 

勝負は熱を増し、お互いに時間を忘れて……!!!

 

 

 

〈《》〉

 

 

 

「あ~!また負けた!くやしい~!!」

 

「はいはい、また明日やってやるから今日はもう寝よう、な?」

 

時刻は夜の12時、だいたいまるまる5時間スプブラをやっていた俺の体は、見た目通りの尋常じゃ無い眠気を訴えてきている。

 

「また明日ね!お休み雪ちん!」

 

もう……意識が……

 

 

 

 

 

「ふぎゃっ!」

 

何か硬くて大きなものが腹に落ちてきて、思わず目を覚ましてしまったようだ、とても苦しい。

 

「むにゃむにゃ……もう食べられないよぅ~」

 

どうやら、謎の落下物の正体はみずなだったようだ。それにしても寝言がテンプレすぎる。……ったく。

 

「おやすみ、みずな」

 

寒くて風邪をひかないようみずなを布団の中に入れると、俺もまたもう一度眠りに就くのだった。

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