ロリ系TSっ娘健全エロトラップダンジョン配信者、通常ダンジョン配信者とのコラボで無双してバズる   作:まるるる

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第1話 コラボ

俺たちが今から挑むダンジョン———Cー1247ダンジョンと呼ばれるこのダンジョンは、東京のとある元民家からつながる低級ダンジョン、わかりやすく言えば細かい調査こそまだなものの、すでに踏破されたという判断が下されたダンジョンの一つである。

 

みずなは普段は上級ダンジョン———未踏破の中でも比較的調査が進んでおらず、多くのダンジョンの内部に出現する魔物と呼ばれる怪物も比較的危険性が高いと判断されたもの———で配信をしているらしいのだが、ダンジョンの常識も知らない初心者の指導という名目のコラボだそうで、さすがに安全なところでやるように注意を受けたんだとか。

 

「そういうわけでね、今回の探索の私は、基本的にサポートとか緊急要員としての役割を担っていきます!白雪ちゃんがソロで攻略していくのを後ろを警戒しながら進んでいく~みたいな感じですね!ちなみに私は地図を持っていますが、白雪ちゃんは事前知識ほとんどなしの初見攻略です!」

 

「さすがに出現モンスターの種類くらいは調べましたけどね、俺と相性悪そうなやつはいなかったのでのんびりとやっていきます」

 

視聴者が置いてきぼりにならないよう気をつけつつ、目の前にある人が縦に2人、横に4人程入りそうな扉を覗き込むと、そこにはダンジョンが広がっている。

 

石造りの床壁天井に、ところどころ壁にかけられた松明。オーソドックスな洞窟タイプのダンジョンだ。こういったダンジョンに入るのは久しぶり———この体になる前だから、もう3年は前のことだろうか。

 

ダンジョン初心者を騙っている形になってしまっているのは許して欲しい、この体になってからは通常ダンジョンの探索履歴がゼロ件のため初心者では無いと言おうにも難易度が高く 、エロトラップのないダンジョンを探索するのだって3年も期間が空いているとなればそんなのほぼ未経験と変わらない、しかもこのダンジョンは初見なので。

 

・ついにみずみずの新人育成枠を見れるとは・・・

・大丈夫?変なトラップ踏まない?

・モンスターから逃げだしたりしない?

・魔力切らして行動不能にならない?

 

「ええい視聴者共、今回は支援要員って言ってるでしょうが!!トラップもモンスターも白雪ちゃんが見落としてて危ないのがあったら注意するとか、そういう役割なの!!」

 

「頼りにしてますよ」

 

「任せときなさ〜い!!ほら、視聴者共もこの純粋な目を見習いなさいよ!あなたたちがママのお腹に忘れてきた大切なものを白雪ちゃんが見せてくれてるわよ!」

 

・やはり初々しい新人はよき

・みずみずも目かっぴらいてよく見とくんだぞ?

・白雪?ちゃんとてもかわいいのでダンジョン探索頑張ってほしい

 

「ありがとうございます、ほらみずなさん、行きますよ?」

 

「あっうん!それじゃあ今からダンジョンに潜っていきます!精神的ショックを受ける映像が流れるかもしれないので、未成年者や心臓の弱い方はフィルターの利用をお勧めします!白雪ちゃん、ダンジョンに入ると何とも言えない感覚があるんだけど、気持ち悪くなったらちゃんと言ってね?」

 

ダンジョンに入ると、全身が浮力のない水に包まれたような圧迫感を感じる。数秒間待てば動きにくさも解消されて攻略を開始できるんだが……

 

「……?もうダンジョンに入った……はず、ですよね?」

 

扉をくぐっても、感じたのはちょっとした悪寒程度の物だけで、手足は外と同じように動くし、息苦しさだって欠片ほども感じない。肌に粘っこい空気がまとわりつくような感触は気持ちのいいものではないため、あまり体験したいものでもないが———

 

「あれ、わからなかった?あ、でも初心者だし、別にわからなかったからって何か悪いことがあるわけでもないから……大丈夫だよ?」

 

無ければ無いで、入れた気合のやり場に少し困る。

 

「うーん、俺が普段入ってるのとはダンジョンの種類自体が違うからなんですかね~」

 

・ダンジョンの種類ってなんぞ?

・見たことないと思ってたけど特殊ダンジョンの方の配信してたんか、だから通常ダンジョンは後輩ってことね

・見た目華奢ロリだし普段は頭脳戦系統メインでやってるのかもな、通常ダンジョンの命がけの戦いで急にビビって死なないかだけ心配

・特殊ダンジョンってなんや・・・?

 

「分からない方もいるっぽいので説明させていただくと、特殊ダンジョンっていうのは通常ダンジョンとは違って……ちょっとモンスター出たので後で説明しますね」

 

視聴者に対して説明を始めようとした瞬間に現れた、空気の読めないモンスター———ハウンドと呼ばれる、体高100㎝程の大型犬、狼?の頭に向かって、魔力を練り上げて精製した炎弾をぶち込む。

 

飛距離が短く爆破の威力も大したものではなかったのを、研究を重ねて飛距離を初期から20倍、爆破範囲も5~6倍程度まで強化した俺の3年の努力の結晶、その一部ともいえる攻撃は狙い通りにハウンドの頭部に命中し———貫通、そのはるか後方で、轟音とともに人を丸々呑み込めそうな爆風を巻き起こした。

 

「「は(い)?」」

 

・な ん こ れ

・しょっぱなから全開で草、魔力切れ起こすぞ

・幼女強い、でも力が制御できてない未熟さもあって可愛い

 

いやいや、おかしい、あんなバカみたいな攻撃をしたつもりはない。普段と同じなら、ハウンドの頭の中でバスケットボール一つ分くらいの爆発を起こす低コスト中パフォーマンスくらいの攻撃のはずだ。

 

「あ~、え~っとぉ~……」

 

「すみません、力み過ぎてしまったようです。さすがに命のかかった場所だと緊張しますね」

 

「え!あ!そっか!うん、そうだよね!」

 

・初心者の失敗としてはかなり問題の小さいタイプで安心した

・まるで緊張してるように見えん

・みずみずの方が初心者感出てるのガチでおもろいなこれ

 

力み過ぎたといったものの……どうにもおかしい。いや、悪いことではない、それどころかいいことなのだが———威力があれだけ普段と差があるのに、体をめぐる魔力の減少量にさしたる違いがないのだ。

 

これがどういうことなのかというと、本来60MPを消費して発動する上級魔法を初級魔法と同じ3MPで発動させているような感覚だ。MPなんてわかりやすい数値があるわけではないが。

 

「おっと、もう一体来ましたね。次はしっかりと過剰な威力にならないように気を付けます」

 

視聴者に対し前置きをし、再度魔法を発射する。先程の威力の増加から逆算して普段の十分の一程度の威力になるはずの炎弾は、俺が普段エロトラップダンジョンで使っているものよりも少しだけ早く、少しだけ広い範囲を爆破した。

 

だが、少しだけの違いのはずなのに、効果はいつもとは大違いだ。頭の中に入った瞬間爆破し、モンスターを内側から一撃で撃破する。

 

「なんか……やけに弱い、ですね?」

 

「ん~まぁまだ上層だし、分類もDだからね。通常ダンジョンじゃなくても探索したことがあるなら簡単なのかも?」

 

 

 

〈《》〉

 

 

 

「白雪ちゃんさっきから魔法しか使ってないけど魔力切れとか大丈夫?」

 

「一応短剣もあるし、これくらいのモンスターなら……よっ、と!やっぱり特に問題なく倒せるっぽいです。物理でも戦える……あれ、ここ隠し扉になってますね」

 

順調に探索を続けることおよそ十五分ほど。みずなとも少し打ち解け、最初に言ったとおりのまったり系ダンジョン配信の空気が出来上がってきたタイミングで、T字路の壁の向こう側に開けた空間があるのを感知した。

 

「壊すのは……!!!……無理っぽいですね、となるとどこかにギミックがあるはず……」

 

「んぇ?地図には載ってないけど……なんでわかるの?」

 

「体の周りに魔力をぐるぐると回してるみたいな……説明は難しいんですけど、索敵の副次効果ですね。俺の戦闘スタイルだとやっぱりそこが一番重要なので」

 

・開始30分もたってないのに初心者の化けの皮完全に剝がれてるのよ

・近接、遠距離、索敵、罠感知に隠し部屋の発見・・・一体何ができないんや・・・?

・結局みずみずの初心者育成枠はお預けっぽいよな~

 

「よし、だいたいわかりました。多分右奥左手前右手前左奥の順番で、壁にかかってるトーチの火を水魔法で消せば……うん、やっぱり開きましたね」

 

視聴者が分かりやすいように何をすればいいかの解説をしつつ、その答え合わせといったように、言ったとおりの手順を行うと壁が割れて横に開いていく。

 

「(うわ、失神トラップじゃん。実家のような安心感感じる~)」

 

対策をしない状態でうかつに触れるとまるまる6時間は絶対に目を覚まさないといわれているトラップ———その性質上、エロトラップダンジョンで結構な頻度で見かける———を避け、ついでに倒れこんだあたりの位置にある落とし穴を避け……後ろで強い魔力の波動?

 

「うっそぉ!!!???」

 

不思議に思って振り返ると、そこには気を失って落とし穴に落ちていくみずなの姿があった。

 

どうする?魔法で助ける?無理だ、今から発動するとなると構築が完了するまでに0.5秒はかかるし、そもそも俺の魔法は人を助けられるような性能をしていない。自分を助けるか敵を殺すかくらいしかできないソロ用だ。

 

こうなると、俺に取れる選択肢は二つしかない。すなわち、みずなを見捨てて俺だけ確実に生き残るか、両方生き残れる可能性のために自分の命をベットするか。

 

そんな選択肢、考えるまでもない。

 

・失神から落とし穴ってどう考えてもヤバいだろ余裕で死ぬじゃん

・嘘だろ普通に考えて二次被害でどっちも逝く羽目になるぞ

・一瞬で飛び込むのカッコよすぎる

・頼む〜どっちも生き残ってくれ〜

 

力を失ったまま暗い穴に飲み込まれかけているみずなを強引に抱き抱え、後光———自分の背後に強い光を発生させるだけのネタ扱いされている魔法で視界を確保する。

 

「みずな!みずな!目ぇ覚ませ!!……あ〜クソ、やっぱ起きねぇよな……!」

 

やはり、と言うべきか、失神トラップの効力はかなり強い。カバーミスで腕一本切り落とされても目を覚まさなかった、なんて逸話があるくらいにはその効果は強力だ。

 

照らしても地面が見えないことからどれだけの猶予があるのかすら分からないが、罠の配置からしてこのまま落ち続けた先で助かるとは考えにくい。

 

ひとまずスカイダイビングの姿勢で下から俺とみずなに向けて強風を当ててはいるものの、それで止まり切れるかと言えば怪しい。

 

「視聴者のコメントも見えねぇし……地面!?」

 

みずなが失神したせいだろう、おそらく配信が切れたことによって、外部との連絡手段もない。

 

・え、これコメント見えてないん?

・俺らからはコメも配信も見えてるけど

 

そのことを愚痴る暇もなく、減速しきれていないというのにみるみると地面が近づいてくる。

 

「防殻衝撃吸収対魔法結界……くらいか!×2!!ここ!!」

 

俺とみずなの両方に防御魔法を掛け、その直後に地面に向かって圧縮した空気の塊を発射、展開していた防御魔法で爆発したように広がる空気を拾い、地面に激突する直前になんとか防御魔法込みで軽い怪我で済む程度の速度まで落としきった。

 

・サーカス団員?

・ひきにくでェす!にはならずに済んだようで何より

・落とし穴に躊躇なく飛び込むのもあれだけど着地で全部かき消された

・ひき肉はさすがに古いだろ

・これ土壇場でやるのヤバすぎる、切り抜き班、動きます

 

「みずな……も怪我はないな。そうなるととりあえず……移動するか。うっは~何でバレるんだよこの位置で……」

 

みずなを背負い、索敵で発見した10体程度の魔物の群れから離れようとするも、曲がり角の先にいるはずなのに当然のようにこちらのことを発見してきた。

オルトロス———ハウンドの頭を増やしてサイズを倍くらいにしたのが八頭と、ケルベロス———もう一個頭を増やして、サイズをさらに三倍くらいしたクソデカ犬が二頭、視界に入り込んだ。ハウンドの正当強化なのだろうか、初心者用ダンジョンにしては見た目が厳つすぎる気もするが、ほかのダンジョンのことなんて覚えてすらいないのでこいつらがどういう立ち位置なのか、正直わからない。

 

・ケルベロスとオルトロス10体って終わりだろ、精鋭組でもケルベロス二頭で限界でしょ

・というか索敵能力高すぎな、お互い見えてないのにバレたことまでわかるのどうなってるん

・頑張ったけどさすがに死亡かなぁ……ここから生き残れる未来なさそうだし……

 

「この場合だと八頭と二頭じゃなくて十六頭と六頭なのかね……!!!っとと、さすがに反動がでけぇな」

 

思い浮かんだ軽口を適当に口にしつつ、とっておき———バスケットボール程度の大きさの火球が半径1mは超えていそうな大爆発を起こす火属性の魔法を群れの中心に向けて打ち込むと、小さなアパート程度なら呑み込めそうなサイズの爆炎が炸裂する。

 

「やっぱりなんか今日威力出るな~……モンスターも倒しやすいし出ないよりよっぽどいいんだけどさ」

 

・は?

・え、なにこれどうなっとるん

・明らかに精鋭組より火力高いよな今の魔法、爆風の範囲俺んちよりでかいんだけど

・切り抜きから来たけどこのロリっ娘強過ぎない?

 

ふむ、ひとまずオルトロスは一匹残らず今ので瀕死、ケルベロスも直撃しなかった方の頭が二つ残っているくらいか。魔法一発でこの戦果、これが普段から出せればもっといろいろ楽できるんだけどなぁ……。

 

「GRU……!!GRAAAU……!!!!」

 

「おい待てそっちは……クソ!死にさらせ駄犬が!!!」

 

・あらやだイケメン

・失神した仲間に対して数分で二回も命を救う聖者ムーブかっこよすぎる

 

体力回復でも狙ったのだろうか、頭を失ったケルベロスは、まさかの目の前の敵《おれ》を無視してみずなに一直線に向かっていった。倒せたからよかったが、心臓に悪すぎる……!!

 

「はぁ、これから何するか……とりあえず、上に続く階段でも探すか」

 

これから何をすれば何がどうなるかはわからないものの、さすがに探索すれば何か見つかりはするだろう。そう考え、みずなを背負うとそのまま部屋の出口に向かって歩き始めるのだった。

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