クソボケ邪悪厄介オタク転生者の末路   作:タキオンのモルモット

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えー、不滅はまだいい。
ギャレンのキングフォームもいいよね。
ゼロスリーもゼアとアークのガッチャンコ·····!!なんかとてつもないシンギュラリティ起こしてるけどまあまあ··········!!








─────エボルXってなんだ!!エボルジニアースよりやばいじゃねえか!!おバカ!!!!!!

でも冷静に考えたらエボルトって故郷兄貴に滅ぼされてるし地球にいるしかない家なき子なんだよね··········それはそれとして帰れ。




第十話:謀略Ⅰ:推し、初変身!!

 

 

数日前のこと。ほぼ最初期から『マギア』と『ガイアメモリ』による事件に関わり、現在は製作者不明の謎システム『ライダーシステム』を自身の手で作り上げる事に成功したミレニアムサイエンススクール新一年生、解ヶ良リョウマの自宅兼店である『クジゴジ堂』を『ガイアメモリ犯罪者』が襲撃。作りかけのライダーシステム二つの内、一つは破壊され、もう一つは盗まれるという事件が発生した。この騒動に対し、ヴァルキューレ警察学校は当面の間、解ヶ良リョウマ氏を保護することを決定した。また解ヶ良リョウマ氏は「セキュリティは散々上げてきたが物理的に破壊されるとは思ってなかった」とコメント。奪われたライダーシステムに関しては「奪われた方はまだ半分も完成してなかったから、白石ウタハと同程度の天才でない限り元より予定していたスペックの十分の一も発揮できないだろう。しかし危険極まりないのは事実なのでもしそれっぽいモノを持っている不審者と遭遇したら、大人しく撤退戦をして欲しい。間違っても撃破とかは考えるな」と言葉を残した。

また各学園からのライダーシステム供給に対する要求に関しては「条件付きで許可し、鋭意製作中」とし、これ以上のコメントは無かった。

 

─────報道部の新聞より抜粋。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「─────とまぁ、この通りです」

 

「いや、何がっすか???」

 

いきなり数日前の新聞を広げ、読ませたかと思えば意味不明な事を言い出しながらまた机の上のミニシュークリームをパクパクと食い始める上司を白い目で見ながら説明を促すと、ミニシュークリームを一気に二つ頬張るとそれを紅茶で流し込み、話し始めた。

 

「ふぉのしんふぅんの─────」

 

「せめて口の中のもの飲み込んでから喋れっす」

 

「んぐ···············失礼。その新聞の後段の記述の通りです。アビドスとヴァルキューレ以外『ライダーシステム』を持たない現状、更には初めて作成したライダーシステムもアビドスに配るという所業に各学校─────ミレニアムサイエンススクール以外の学校は製作者である解ヶ良リョウマに山ほどの抗議を送り付けました。表向きは自衛の為、と言っていますが果たしてどうなのやら··········それはトリニティも一緒ですが。まぁそれはさておき。その抗議を受けて製作者である解ヶ良リョウマは条件付きでそれを受け入れました。条件は次の五つ。

 

一、学校の代表や代表組織所属でないこと(例外あり)

 

二、こちら(解ヶ良リョウマ)の出した最低ラインを超えること

 

三、なるべく低学年である事

 

四、ベルトや追加武装等の費用を半分出すこと

 

五、ヴァルキューレ警察学校の特状課に兼任でいいので所属し、戦った敵の情報を提供すること。

 

以上の五つです」

 

指を立て、順序だてて説明しながら、ハスミは続ける。

 

「まず一つ目は当たり前と言えば当たり前の話ですね。万が一学園の生徒会長が戦ったとしてそれで命を落としてしまったら混乱どころではありませんし··········まあアビドスみたいな例外はありますが。四も当たり前の要求と言えばそうですし五も捜査協力は重要ですからね。問題は二と三でした··········」

 

「なんでそのリョウマさん?はこんな条件を··········?二はまぁわからなくもないっすけど··········」

 

「ああ、三に関しては「これから先、この戦いがいつまで続くか解らないから」だそうです。ヴァルキューレの精鋭も··········どうやら連邦生徒会も手こずっているみたいですね。それを加味してか··········どうやらライダーシステムには変身者の戦闘記録などを経験値のように溜め込み、ラーニングすることによって強化を測れるようにしたそうですよ。··········しかしこの二と三の条件がまぁ何とも難しかったことか!!解ヶ良リョウマの出した基準がどう考えても一年生に求めているものでは無かったですからね··········!!二年生を推薦するか迷いましたよ本当に···············ですが!!イチカ!!貴女が唯一、その条件に引っかかりました!!」

 

シュークリームを頬張る手すら止めて力説するハスミ、その顔を見ると目元に深い隈が見えた。

 

どうやら相当疲れているらしい。

 

「とはいえ強制はしません。命懸けの戦いに身を投じることになるのです。嫌とも言えます。なので─────」

 

「やりますよ」

 

続きを言う前に、イチカはそう言った。

 

「それが、人を助けることに繋がるなら」

 

彼女のその目には、覚悟が宿っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「─────まぁ?尤も?その条件はぁ!!仲正イチカを仮面ライダーにする『答え』に誘導する為のものなんだけどね〜!!ヴェハハハハハ!!」

 

「早くリョウマに何かしらの天罰下らないかな」

 

『クックック···············下ったところであのウザさが止まるとも思えませんがねぇ。いやはや、やはり彼は実に面白い。それは別として気持ち悪いですが』

 

「なんか最近君達俺に辛辣過ぎない??」

 

その頃、いつもの三人は破壊されたクジゴジ堂の片付けを終え、地下室で迷彩ドローン越しに正実の二人のやり取りを見ていた。

 

「いやーでも本当に苦労したよ!!特に聖園ミカとかいうゴリラを言いくるめるのが本当に!!」

 

実際問題。本当に誰でもいい場合や強さに重きを置いた場合聖園ミカというイレギュラーが存在していた。

 

二年生時点でパテル派の有力者であること、次期ティーパーティー候補であることを強調し、また万が一の事があるかも、と幼なじみの桐藤ナギサにどうにかこうにか説得してもらって何とかなった。

 

『ミカさんに任せる訳にはいきません。未だにそんな能力を持ったドーパントやマギアは登場していませんが··········例えばの話『敵と味方の認識を入れ替える能力』とか『洗脳系能力』を持った敵に遭遇した際に貴女が操られるだけで生身ですらとんでもない被害が及ぶのに変身までしてたら···············!!誰が止めるのですか!!』

 

『ナギちゃん。ちょーっとお話しようか???』

 

あれを説得と言っていいのかは諸説あるが。まあとにかく聖園ミカは『冷静に考えたらライダーシステム要らんほど強くね?』という理由で丸め込んだ。

 

実際アイツもボロボロになったとはいえマギアはもう素手破壊敢行済みである。

 

なんで破壊できるんだクソが。お陰で強度を見直す事になった。

 

因みに現在、キヴォトスにおいてマギアを生身撃破しているヤベー奴は聖園ミカ、剣先ツルギ、空崎ヒナの三人もおり、特に剣先ツルギと空崎ヒナの二名に関しては要注意だ。

 

聖園ミカはぶっちゃけた話『力の強いド素人』であり、だからこそ実力は拮抗し追い詰められたが、剣先ツルギは関節等を的確に狙ったショットガンによるヒットアンドアウェイの末、空崎ヒナはデストロイヤーによる一斉掃射と近接戦闘で。なんで破壊できるんだよクソが(二回目)。

 

まあそれも過ぎた話。今はどうにかなったのを喜ぼう。

 

 

『しかし本当に彼女に対して高評価ですねぇ··········何か理由でも?』

 

「んー?···············まぁ言っちゃってもいいか。ここ最近··········具体的には入学式の少し前─────教科書とか制服販売の時を狙って各地を襲わせた事があったじゃん?」

 

『あぁ、ありましたねそんな事。···············まさか』

 

「そう、あの襲撃を利用して俺好みの英雄ヒーロー精神を持つ人間をピックアップしたのさ!!非常事態こそ、人の行動には本性があらわれる!!その中でも仲正イチカは正に!!俺の思い描いた『仮面ライダー』の理想そのものだった··········!!」

 

ほんのひと月前。特状課の会議において入学式の警戒を強めるという方針で纏まった彼等の裏をかくために、同時多発的襲撃を行った。

 

確かにそんなことがあったと二人は思い出した。がそんな意図で行われているとは思わなかったのだろう。

 

あの黒服ですらフリーズしていた。

 

「いやぁ、本当に凄かったぜアイツ!!トリニティとゲヘナの仲の悪さとか!!自分も少々ゲヘナ嫌いとか!!あっただろうに!!─────ゲヘナの生徒を!!『自然に身体が動いた』と言わんばかりに!!真っ先に庇ったんだ!!誰かの為に傷つくことを厭わない!!まさにそれは!!仮面ライダー(俺の憧れたヒーロー)そのもの!!」

 

 

 

「安心しろ仲正イチカ─────お前は俺が!!立派な仮面ライダーにしてやるとも!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校からの帰り道、仲正イチカは公園のベンチに考え込むように座っていた。

 

「─────私が、仮面ライダー··········」

 

仲正イチカはひと月前のあの日を思い出す。

 

制服を取りに来た際、突然マギアが暴れ出したあの日。

 

ゲヘナとか、トリニティだとか。そんな事を考えず、少女を庇い、しかしそれ以降何も出来ず逃げ回る事しか出来なかったこと。

 

そこを剣先ツルギに助けてもらい、そのガッツを認められてかは知らないが、正義実現委員会にスカウトされて、今ここに居る。

 

正直、自分よりも、剣先ツルギの方が相応しいんじゃないかと、思ってないと言ったら嘘になる。

 

だけど─────口は勝手に、了承していた。

 

何故あんなことを言ってしまったのか、それは今でも分からない。だが─────

 

「やるなら、ちゃんとやらなくちゃ」

 

そう呟いたその時だった。

 

市街地の方から爆発音が聞こえたのは─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはりというかなんというか。駆けつけたそこでは、ドーパントが暴れていた。

 

『クハハハハハハッ!!壊れろ!!壊れろ壊れろ壊れろぉ!!』

 

『Mutant』

 

仲正イチカが目にしたのは周りのコンクリートや街灯がその材質が液状化し、『手』に変わっていく、キヴォトスでも現実離れした光景だった。

 

すぐさま逃げ遅れた一般市民から注意を逸らすため、自身の愛銃に手を掛け、発砲する。

 

「早く逃げるっす!!」

 

そう言いながら銃弾をばらまくも、ドーパントにはまるで効いていないようだ。

 

だが注意をこちらに向けることには成功したようだ。

 

ドーパントはこちらを視認すると、自身の手をこちらに向け、変異させ、先を尖らせ、まるでレイピアのように突きを繰り出す。

 

辛うじて避けるが、そこから更に二段階目の変異を起こし、三股に別れた突起物を避けることはできなかった。

 

「厄介っすねぇ··········!!」

 

しかし、まだ対処可能ではあった。

 

身体に刺さらないよう銃の腹で刺されることは避けた。尤も、そのせいで銃はお釈迦になった。

 

「ぐっ···············」

 

これで、武器を失った。まあ元々あってないようなものだったが。策を失った。牽制射撃も出来なくなったし、剣先ツルギのように神秘を操り、殴りかかる事も出来ないイチカにとっては『詰み』である。

 

─────それでも。

 

「一般市民の避難完了までの時間は稼げたみたいっすね」

 

『はっ、殊勝なことだ。態々雑魚の為に命張るとはなぁ』

 

『ミュータントドーパント』は小馬鹿にするように笑い、自分の手をぐちゃぐちゃと変形させながらイチカに歩み寄る。

 

『その行いのせいでこれから死ぬ訳だ。雑魚を救った対価だ。せいぜい後悔しな─────』

 

「しないっすよ、絶対」

 

『···············あぁ?』

 

自信満々の返答に面食らったのか、ミュータントドーパントは動きを止めた。

 

「こんなんでも、人助けが趣味なんで」

 

何事にも熱中出来ない仲正イチカは、それをマイノリティーと認識し、熱中できる『何か』はまだ見つかっていない。

 

だがしかし、熱中ではないがやるべき事はもう前々から見つかっていた。

 

─────誰かを助ける事。

 

「だから後悔なんてしないっすよ。ウチは」

 

『···············ケッ、気持ちわりぃ奴。やっぱ正実って頭おかしい連中の集まりか?』

 

心底気持ち悪いと言わんばかりに、ドーパントが吐き捨てた、その時だった─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいじゃないか!!実に素晴らしい!!」

 

そんな大声と共に、エネルギー弾による銃撃がドーパントを襲った。

 

『ぐっ··········!?なんだお前!?』

 

「貴方は─────?」

 

「お、あんたが仲正イチカ?俺は解ヶ良リョウマ··········って言えばわかるか?」

 

そう言ってリョウマが、黄色い容器に黒色の蓋のケースを懐から取りだし、仲正イチカに向けて差し出すと、こう言った。

 

「おめでとうございます。今日から貴女は仮面ライダーです!!」

 

パカり、と開けたそこには。狸を模したアイコンのついている円形状の何かがハマった黒いベルトと、手裏剣の意匠が施されている何か─────多分ベルトに挿して使うものだろう─────があった。

 

「─────さぁ、仲正イチカ。君の仮面ライダーとしてのデビュー戦だ。存分に暴れたまえ」

 

そう言って彼は後ろに下がって瓦礫の後ろに行くとぐっ、と親指を立ててサムズアップしていた。

 

『仮面ライダー··········だと?』

 

若干イラっとしたが─────今はこっちが先。

 

意識を切りかえてベルトを付ける。

 

TYCOON Entry

 

「そのままニンジャバックルを右側に挿して!!」

 

その先をどうするのか分からなかったがどうやら彼が解説してくれるようだ。··········できればヘイローのない彼には遠くへ逃げて欲しいのだが、説明は欲しいためそのままにしておく。

 

SET

 

「はいそのまま丸い突起引っ張ってぇ!!変身!!」

 

「─────変身ッ!!」

 

 

NINJA

 

 

READY··········FIGHT

 

 

 

 

「─────祝えっ!!キヴォトスの仮面ライダーの歴史に新たに名を刻んだライダー··········!!その名は『仮面ライダータイクーン』!!生誕の瞬間である!!」

 

 




そりゃあ名前が『ケケラ』でそいつの推しをライダーにって言ったらタイクーンに変身させるよねって。

解ヶ良リョウマ:この世界で推しを発見し観察を続ける。趣味『人助け』ってところで目をつけられてワンナウト。原作よりも治安悪いキヴォトスでよりによって(子供とはいえ)ゲヘナを庇ってツーアウト。更に本人は気づいていないがドーパントやマギアから人を助ける際に怪我をさせてしまった経験からか、『人を助ける為の力』を欲している。スリーアウト!!そこまで人を助けたいなんて!!あげるじゃんね☆立派な仮面ライダーにしてやるよォ!!その結果がこれ。仲正イチカはこいつをヤる権利がある。

仲正イチカ/仮面ライダータイクーン:原作よりも治安悪いせいか原作よりも『趣味:人助け』にのめり込んだ結果こうなっちゃった。これから先、彼女の成長には常に何処かで我らがクソ主人公、解ヶ良リョウマが関わっていることでしょう。可哀想に。

次回!!『謀略Ⅰ:推しにはたっぷり貢ぐべし』!!
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