ある男の幻想郷転生記 作:咲鋼
一拍の間を置いてナイフがぶつかり、火花が散った。金属音を立てながらナイフが交差し、 お互いに避けながらナイフを当てようとした。3分ほどの攻防が過ぎた頃、段々と慎希が推されていくようになった。(これは知らないはず!)劣勢と判断し、俺はナイフを逆手に持ち替え、攻撃をはじいてから背負い投げをした。カチッ、と音がし、少し距離をとると、
肩で小さくだが息をしており、疲弊しているのが目に見えて取れた。しかし、俺は驚かなかった、なぜなら予想通りだったからだ。ナイフが急に現れたり、今の瞬間移動、やはりあいつは
それなら、やはり運だのみになってしまうが、あれが使えるかもしれない!「もう十分よ。そろそろ終わらせて、咲夜。」「はい」という短い返答を先し、同時に俺はあれを発動させた。
(やっぱり疲れるわね、これ)静止した世界の中、咲夜はナイフを慎希の50cmぐらい離れたとこにばら撒いた。「あなたは何も理解できないまま、死ぬ」それは、宣告であった。能力が解除され、時が進み出すと、
(っ!なぜ避けれる!?)実際気づいてから動いても、あの巫女みたいに避けきれなかったり、防ぐこともできなかったはず、どうして……
動けない時が止まった世界で思考を巡らせる。(取り外せない時はどうしようと思ったが、まさに災い転じて福となる、だな)腕から外れなくなったあの腕輪の能力で見ることができていた。(だが、これを続けてもジリ貧になって負けるだけだな、どうにかして打開しないと…………ミスったら死ぬがこれ以上アイディアが思いつかない、やるしかない!)時は動き出して、ナイフが襲ってきた。俺はそれを横っ飛びで回避する。
「うおーー!!」
男が目の前から突進してきた。試しにナイフを投げてみるがやはり避けられる。私は自分の持っている懐中時計を押し、能力を発動した。そして、ナイフを10cmほどの距離で置いた。(これで終わり、ね)能力を解除すると彼の背後からひものついたやじりのようなものが私の背後の壁に刺さり、背後に向かって飛んでいった。(背後を取られた!?)慌てて振り返ると、
背中にナイフが刺さり、私は思わず倒れてしまった。
「誰かが言ってた」
目の前の男が言い始める。
「狩人が一番無防備になるのは、自分が狩る瞬間だ、と」
誤字脱字があったら教えてください