高槻の視点
吉井明久か・・・。
あいつをただの邪魔者として扱うのはどうしても無理がありそうだ。
しかし、あいつの恋を叶えてやることが俺にとってメリットがあるとはな。
あいつと姫路瑞希の仲を俺は応援しよう。そして、俺の恋も叶えたい。
自力で恋の1つも叶えられないなんてな。俺なんてどうせ・・・。
まぁいい。悲観的になっても仕方ない。それよりも宮津は自習中かな?
だったら吉井と協定を結ぶくらいやっておこう。
しかし宮津もすごいことやってるよな。確か召喚獣を使えない生徒1人のために腕輪の開発をするなんてな。
俺はその宮津を裏切ろうとしている。
明久の視点
2-F教室
「吉井明久ってやつはどこだ?」
「はい、僕です。」
「ちょっと来い。」
僕は高槻君に連れていかれて屋上へ向かった。そして・・・。
「お前、姫路瑞希が好きか?」
なんてことをのたまった。
「えっ!?突然言われても・・・。」
「姫路ともっと仲良くなりたいだろ?俺はそれを応援してやる。」
「突然過ぎてよくわからないよ。それに、僕が姫路さんにつりあう訳ないんだ。」
「なら、お前が姫路につりあうように頑張ればいいんじゃないのか?」
それは1番ストレートな意見なのかもしれない。
「頑張れば・・・僕も姫路さんに追いつけるの?だったら、まず僕に勉強を教えてほしい。」
「わかった。教えてやる。お前が姫路に追いつくのを助けるのが俺の役目だからな。よし、数日後には俺の得意な英語の実力をお前にわけてやる。」
ちなみに教えてもらう科目は高槻君が得意な英語だった。
「そして最後にここだけの話。お前が姫路を好きであるのと同じく、俺にも好きな人がいる。」
「えっ?それはまさか・・・。」
「あぁ。そのまさかの・・・」
この人も姫路さんのことが好きなのか・・・。
「・・・島田だ。」
ここでお互いの思考回路の食い違いを感じた。
「そう、俺は島田が好きなんだ。」
・・・えぇーっと、
「簡潔に言えば、お前は姫路が好き、俺は島田が好き。だからお互いでお互いの恋を叶えようじゃないかという話だ。」
雄二の視点
「……2-Dが1-Aと試召戦争を始めた。」
「1-Aか・・・。」
1-Aって確か学園都市最強がいる所じゃなかったか?
「……1-Aには学園都市最強の一方通行(アクセラレータ)がいる。」
「能力を使うには演算能力が必要だ。たぶんそいつは桁外れに強いはずだ。」
「……ダントツの学年主席。」
「どうやら平賀源二は一方通行と対立したそうじゃな。」
「……これを聞け。」
ムッツリーニは録音機を再生し始めた。
『高校1-Aは高校1-Dに宣戦布告する。』
しゃべりだしたのは一方通行か。
『Dクラスだからって甘く見るなよ!』
『俺は悪党だ。つまり敵を殺すことには容赦しねェからな。』
「気づいたんだが、平賀と一方通行って声似てないか?俺ほとんど違いわからなかったぞ。」
「同感じゃな。」
「……俺も同感。」
『俺達もまぁ、声が同じってだけでかなり対立したよな。』
『だが・・・。』
『白黒つけるぜ。』
『決着つけるぞクソ野郎。』
「それで今戦争中のため俺達は自習。そこに高槻がやって来て明久を屋上に連れてったと。高槻はAクラスのくせに自由なやつだなぁ。あれでも第4位だもんな。」
続く