バカと文月学園と学園都市   作:ほーき雲

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現在、短編を書いています。

来週の金曜日に絶対間に合わせなければいけないのでストックが切れたら投稿できません。

1日1つ投稿したら木曜日まで投稿できます。


宮津と加古川と恋愛のスタート地点

→宮津

 

「加古川、お前ってやつは・・・。」

 

先生が1人の生徒を叱っている。

 

その人の名前は加古川凛。

 

よくわからないが、相当のバカらしい。僕は世界史以外はそこそこ優秀だと言われ、あくまでも苦手な世界史を除けば学年トップ15くらいには入れるらしい。

 

ちなみに容姿だが、けっこう可愛かったりする。まだ話したことは無いが。

 

「おい、宮津。」

 

いろいろ考えていたら先生に声をかけられた。

 

「もしできるなら、加古川に勉強を教えてやってくれないか?」

 

僕が加古川に勉強を教える?

 

「もしそれで、加古川のテストの点数の全体平均点を70点以上にできたら褒美をやろう。どうだ?」

 

正直、この話には興味がある。褒美よりも、加古川と話せることに対して。

 

「わかりました。」

 

そして、了承した。

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

昨日あんなことを言ってしまったが、全然話したことが無い女子に話しかけるのはけっこう勇気がいるものである。

 

ただ勉強を教えてやる。それだけなのに。

 

「あの・・・。」

 

いろいろ考えていたら、加古川凛張本人が話しかけてきた。向こうは他の生徒に勉強を教えてやるように言わなければいけないほどのバカらしいから、そこら辺にもためらいは無いのだろうか。

 

「私に勉強を教えてくれる・・・宮津君?」

 

「お、おう。」

 

これより、宮津健斗と加古川凛の恋物語が始まった。

 

最初はただ勉強を教えてやるだけだったのだが、徐々に加古川のことが気になってきた。本人はバカだから気づいていないみたいだけど。

 

まあいい。勉強を教えてやるとするか。

 

「まず、僕の得意な物理からいくぞ。」

 

「じゃあこの『右ねじの法則』って?」

 

「右ねじの法則か。まず、右手をグーにして、親指を立ててみて。」

 

「こう?」

 

加古川は右手を右ねじの法則の形にした。

 

「例えば教科書113ページのこの図では、磁界の向きは左回りだな。」

 

「それで電流の向きはどうなるの?」

 

「そこで右ねじの法則の出番だ。右手の指の向きを左回りにしてみな。」

 

「指が左回り?」

 

そこでつっかえるか・・・。説明しづらい・・・。

 

「教えて。」

 

加古川が自分の右手を出してきた。

 

「・・・・・はい?」

 

「どうやって右手を使うのか、私の右手を動かして教えて。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ?

 

「つまり?」

 

「私の右手を動かして、右ねじの法則を使ってみせて。」

 

そう言って、加古川は右手をつきだしてくる。

 

・・・しょうがない。恥ずかしいけど、教えてやるか!

 

これで褒美がショボかったらあの先生を訴えてやる!

 

まず、加古川の右手をつかむ。この時点で顔はかなり赤いだろう。

 

そして、加古川の右手を正しい位置に置いてやる。

 

「ほ、ほら。こうするんだぞ。指が左回りというのは、指の付け根から先端に向かう方向が左回りってことだ。」

 

「おお、なるほど。」

 

これでわからなかったら僕の恥ずかしさがどこかに飛んで行くだろう。

 

「そして、親指を立てる。」

 

「ほう。」

 

「これが電流の向き。親指の付け根から先端に向かって電流が流れてるんだ。」

 

「おお、すごい!なんの道具も使わずに右手だけでわかるなんて。右手ってすごいね。」ガシッ

 

加古川、なぜそこで僕の右手をつかむ?

 

「///」

 

「どうしたの宮津君!?」

 

どうしたも何も、気づいてないかもしれないが、お前けっこう可愛いんだぞ。そんなやつに手にぎられたら当然の反応なんじゃないのか?

 

「もしかしてこの手迷惑だった!?ごめんっ。」

 

確かにその手が原因だが嫌じゃないぞ。

 

「嫌じゃ・・・なかった。」

 

だから、それを伝えなきゃいけない。

 

「・・・え?」

 

「嫌じゃなかったぞ。確かに、赤くなったのはその手によるものだが、決して嫌じゃなかったぞ。」

 

もしかして、加古川のこと好きになったのかな?

 

「よかった。嫌じゃなかったんだ。」

 

その後、しばらくの沈黙。そして・・・。

 

「ねぇ。今日一瞬に帰らない?」

 

「・・・えぇっ!?」

 

「今日一緒に帰りたいと思ったんだけど・・・・・ダメ?」

 

上目遣いは反則だぁ・・・・・・・。しかもこっちだってできたら一緒に帰りたいし。

 

「じゃあ、一緒に帰ろうか。」

 

 

 

下校中

 

「沙恵ちゃんがうらやましいなぁ。」

 

「沙恵ちゃんってクラスメイトの山手

沙恵か。」

 

山手沙恵。クラスにいる超天才である。天才なのに性格があまり天才らしくなく、加古川のようにいろいろと抜けてそうな性格なのだが、実際は何も抜けておらずしっかりしている。そういえば加古川と仲がいいんだっけ。

 

「頭良くて、しっかりしていて、おまけに彼氏できたみたいだよ。」

 

「えぇ!?」

 

あまり恋愛関係とは程遠そうな山手が!?

 

「相手は確かクラスの松井君だったかな?」

 

「えぇっ!?」

 

松井慎吾。僕の親友だ。・・・・・っておい!!!慎吾が山手と付き合ってるのかよ!

 

明日は覚悟しろよ・・・。

 

「いいなぁ沙恵ちゃん。私も彼氏欲しい。今の好きな人ともっと仲良くなりたいなぁ。」

 

加古川って好きな人いるんだ。でもな・・・素直に応援できない気がする。なんでだろうな・・・。

 

「ねぇ、宮津君は私の恋が上手くいくと思う?」

 

「きっと上手くいくんじゃないのか。だってお前にもちゃんと魅力はあるし。」

 

上手くいくとは思う。でも、僕の本心では上手くいって欲しくないと思ってることを許して欲しい。

 

素直に応援してやればいいのに、なぜかできない。なんなんだ。この感情・・・。

 

そして、家の近くに来た。

 

「「じゃあ、そろそろ家に着いたからじゃあね。」」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれっ?

 

まず、左側を見る。うん、ここは僕の家だ。表札にちゃんと『宮津』と書かれている。

 

そして、僕の家の両隣を見る。『加古川』とは書かれていない。

 

じゃあいったいどういうことだ?

 

まさか!?と思って向かい側を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『加古川』

 

結論:僕の家と加古川の家は向かい合っていた。

 

「全然気づかなかった・・・。」

 

「えっ?向かい側なのに!?」

 

僕はほとんど近所の人との関わりが無かったからな・・・。

 

でも、何かおかしくないか?

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