バカと文月学園と学園都市   作:ほーき雲

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お待たせしました。これはなろう未公開分です。


宮津と加古川と好きな人探し

・・・とは言ったものの難しい・・・。

 

本人に聞くわけにもいかないし・・・。

 

だとすれば・・・他人に聞くか。

 

 

 

「なぁ、京。お前加古川の好きな人って知ってるか?」

 

京に質問したところ、このような返事が返ってきた。

 

「・・・まぁクラスメイトみたいだよ。」

 

なるほど、範囲がある程度しぼれれば、チャンスはある。

 

 

 

 

今は放課後、僕と加古川は図書室にいる。勉強(物理限定、それ以外の科目は加古川が相手だと集中できないので無理)を教えるためだが、いきなり始める訳じゃない。いつもちょっとしゃべった後に始める。こういう時間くらいあったっていいじゃない。せっかく勉強教えてるんだから。

 

そして、何の偶然が、図書室にはほとんど人がおらず、ほぼ2人きり状態なのだった。

 

「いや~面白かったな。3時間目のよよぎぃの発言。」

 

そこで、僕はクラスメイトである『よよぎぃ』こと代々木陽輔の話題を加古川に持ち出した。

 

こうして、クラスメイトの話題をさりげなくふり、加古川の反応から探る作戦を実行した。

 

ただし、これの欠点は当たるまで連発しなきゃいけないということだった。

 

ふぅ、先は長いな。

 

「ねぇ宮津君。」

 

そんなことを考えてるとも知らず、加古川は僕に話しかけてくる。

 

「2人きりって楽しいね。」

 

「んぐぅっ!!」

 

つい、動揺してしまった。いや反則だろ。その発言。

 

加古川の本心は誰を見ているのか、僕は知らない。でも、僕は加古川を意識しているんだ。いくら相手がそのことを知らなくても、他の誰かを見ていたとしても、そんなことを言われれば動揺してしまうのだ。

 

おかしいな、最初の予定では僕が加古川の動揺を探るつもりだったのに、いつの間にか僕が動揺する側になっている。

 

「さぁ、今日も始めようか・・・。」

 

無理矢理始めることにした。これ以上は自分が動揺してしまうだけだから。

 

 

 

 

 

 

そして、僕が加古川の好きな人を突き止めると言った日から1週間たった。しかし、加古川の好きな人を突き止めることはできなかった。

 

これだから鈍感と言われるのだろうか?

 

ただ1人、そう考えているところに加古川がやって来る。

 

加古川の好きな人を探せなかったことから、実は加古川には好きな人がいないんじゃないか、自分に介入の余地があるんじゃないか。なんて思ったりもする。

 

どうなんだろうな。たぶん自分で勝手に都合のいい方向に事実を曲げているだけ、本当はこのまま加古川の好きな人が見つからなきゃいいんじゃないかと思う自分の存在を自分で思い知らせ、思い知らされているだけだろうけど。

 

だが、やっぱり僕が考えていることを加古川が知るはずもなく、声をかけてくる。

 

「ねぇ、今だけ、自分の思い通りに行動していい?」

 

思い通りに行動?何がしたいんだ?そもそも僕にそれを質問するのはおかしくないか?

 

「してればいいんじゃないのか。」

 

なので、適当に答えておいた。

 

「宮津君・・・。」

 

そしたら加古川が密着してきた。

 

言葉が出ない。体の力も抜けていく。例えるなら、極寒の中、家でこたつの温もりから出ることができないのと同じ状況、いやそれそのものだろう。

 

永久にここにいる訳じゃない。いつかは出るというのに、気持ち良さ、あったかさに負けて出られない。そんな状況なのだった。

 

 

 

しばらくして、加古川は僕から離れた。

 

「思い通りのことをさせてくれてありがとねっ。」

 

加古川はそう言った。

 

やっぱり僕は鈍感だ。だって、未だに加古川が何のために密着してきたのか、今でもわからないのだから。

 

そう、思いついたその答えは、いつも自分に都合がいいように勘違いしているものの1つに過ぎないのだから。




明日は以前から言ってたように短編の投稿があります。内容も明瑞ですのでよろしくお願いします。

そして、明日は臨時明瑞チャットをやります。時間はいつもと同じ21:00からです。ぜひ参加してください。
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