僕と姫路さんと音楽対決
教室がここになってから、防衛戦が忙しくなるだろうと雄二は言っていた。
確かに、FクラスがAクラスの教室を持っているとなれば、そこを攻めれば簡単にAクラスの教室が手に入ると思うだろう。
しかし、あれから他クラスに宣戦布告されることなく、この前、転校生が来た。
で、その転校生はというと・・・。
「米原君、好きっ♪」
「おいっ!頼むからもうやめろ!あいつらが大変なことになってる!」
「網干君、私じゃ嫌?」
「あの、そういうわけじゃなくて、周りが大変なことになってることに気づいて・・・。」
米原くんと網干君とバカップルやっていた。
『『『死ねーーー!!!』』』
そして、FFF団大暴走。
ちなみに、米原君とバカップルやってるのが双子の姉、星川由芽さん。そして網干君とバカップルやってるのが双子の妹、星川可奈さんだ。
「教室でいちゃつくなんて行為が認められると思」
うなよって言いたいんだと思う。でも、須川君は今は6月だってのに凍っていた。もちろん犯人は言うまでもない。
「よぅ明久、Fクラスは教室が変わってもにぎやかだな。」
「高槻君は何しに来たの?」
「明久、姫路、相生は放課後俺についてこい。それだけ言いに来た。あれは気にするな。」
気にするなって言われても・・・。
☆
放課後、高槻君に集められたのは僕達だけでなく、宮津君ともう1人いた。
Cクラスの転校生らしい。名前は加古川さんだとのこと。
「じゃ宮津、やっぱり先頭はお前だろ。」
「えっ、高槻が案内するんじゃないのかよ。」
「行き先はお前の研究室、あそこお前1人で使ってるだろ。だからそこでちょっと会議。あ、加古川と一緒に歩けないから先頭嫌なのか?だったら加古川も先頭。」
「いや、ただ行き先が研究室ってのは聞いてないだけなんだけど・・・。」
「じゃあ、一緒に行こっ。宮津君の研究室ってどんなのだろう。」
なんか宮津君と加古川さんって仲いいな。もしかして転校してすぐ付き合ってるとか、元々恋人同士だったとか?
「ねぇ、あの2人ってどういう関係?」
ちょっと高槻君に聞いてみることにした。
「あぁ、あいつらはほぼ恋人同士なんだけどまだそこまで至っていない関係。」
「あれいつ付き合ってもおかしくないんじゃないの?」
「それを言うならお前と姫路の関係も同様だろう。」
「ちょっと!何話してるんですか!」
姫路さんが突然話に入ってくる。確かにあの2人みたいな関係には至っていないけど、真っ向否定されると傷つくものだなぁ。
「待てよ、僕と加古川の関係なんて明久と姫路さんのようなラブラブな関係にはなっていない!」
「いやいや宮津君、君達は充分ラブラブだよ。僕達の方がまだ全然そんな関係じゃないから。」
いつの間にか僕との話し相手が宮津君に変わっていた。
「凛ちゃん、私も明久君と一緒にいられるでしょうか・・・。」
「大丈夫、吉井君は鈍いけど、瑞希ちゃんといることを嫌がってないから。」
そしていつの間にか、姫路さんと加古川さんは仲良くなっていた。
「はぁ、俺はこのカップル2組に対してどうすりゃいいんだろうか・・・。」
「「「「カップルじゃない(ですっ)!!」」」」
いやいや、宮津君と加古川さんは否定しなくてもいいのに。
そして、目的地に着くまで、この無限ループを繰り返していた。
「俺完全に空気だ・・・。」
そして相生君は嘆いていた。
☆
「わぁ、ここが宮津君の研究室?」
「ここでは主に試験召喚システムの新技術の開発と、あとは適当になんかやってる。そして1人で使ってるからときどきここで寝泊まりすることもある。」
1人しか使っていないので、あまり大きくないけど、ちゃんとメイン研究室、データ保管庫、そしてなぜか私用ルームまで作られていた。
「で、本題に入ろうか。ここを選んだ理由は特にない。ただ他人のいない場所に集まりたかっただけだ。そして、内容だが、総合音楽部に対決を申し込まれた。それで、対決のメンバーがこの6人だ。」
「どんな条件なの?」
「基本的に全自由だ。」
「総合音楽部ってなんだよ。」
「どうやら音楽系部活の融合体らしい。ときどき集まって総合音楽部を名乗るんだとか。まぁ略して騒音でいいだろう。」
「うん、そこはつっこまないよ。それよりも僕達の役割分担と曲はどんなのやるの?」
もしかして僕がボーカルとか?でも違ったとしても楽器なんてほとんど・・・
「あぁ、まず明久と姫路がボーカル。」
「「えぇ!?」」
まさか姫路さんと一緒だとは・・・。
「明久君、よろしくお願いします。」
「う、うん・・・。」
姫路さんの足を引っ張ってしまわないかどうか心配だな。
「そして、俺と宮津で電子キーボードをやる。一応騒音から貸し出されているのが2つあるから、宮津にはトーンの独自設定をやってもらいたい。宮津、できるか?」
「キーボードのトーンをやる曲の楽器に変えるってことだね。それくらいならそこら辺の機械でできるだろうね。」
「そして、加古川と相生だが・・・。」
「まず、相生は木琴な。」
ここでまさかの木琴登場。
「木琴!?」
「あぁ、しかもお前の出番は他の楽器の音が少ないところが多いからけっこう目立つぞ、間違えるなよ。」
「うわぁ~、プレッシャーとともにきたよ・・・。」
今日の相生君はよく悲しい目にあうようだ。そして、最後に残した加古川さんに対して高槻君は何を言うのだろう?
「最後に加古川、お前には破裂音をやってもらう。」
楽器ではなく音の種類だった。
「破裂音って・・・。」
「全自由だから別に楽器でなくてもいいじゃないか。よって宮津、破裂音出す装置の開発もよろしくな。」
「あぁ、キーボードと合わせても今日中に終わるだろうな。」
「よし、じゃあ最後に曲を聞いてもらう。宮津、音楽再生機器はどれだ?」
「あぁ、僕が準備するよ。」
高槻君と宮津君が機器の準備をしたあと、ついに音楽が流されることになった。
☆
結論を言うと、僕はできそうにない。
この曲を姫路さんと2人でボーカルなんでできない。
高槻君の計画だろうということはだいたいわかる。だからってこの曲を2人で歌えなんて・・・。
「高槻君・・・。」
「明久、がんばれよ。」
これで僕と姫路さんの仲が進展するだろうか?しない気がするなぁ。だって、姫路さんはこんなの嫌がるかもしれないし・・・。
「あの、明久君。」
そこで、姫路さんが話しかけてきた。
「2人でボーカル、がんばりましょうねっ!」
よかった。姫路さんにもやる気があるみたいだ。やっぱり何もしない方が僕なんかとこの曲歌うよりも嫌なのかな?僕はそう思った。
どんな曲かは想像におまかせします。
『これをきっかけに明瑞進展なるか!?』これが今回の章のメインテーマです。