バカと文月学園と学園都市   作:ほーき雲

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私と俺と自分自身

あの高槻っていう人、なんかやる気無さそうだけど大丈夫なのかな・・・。

 

やっぱり私も素直にならなきゃダメなのね・・・。せめて表に出すことはできなくても、心の中でくらいアイツを名前で呼べたらな・・・。

 

ちょっとアイツのいないところで練習・・・っと。ちゃんと言えるようになってやるんだから!

 

「と、当麻・・・。」

 

「あれ?なんか呼ばれた気がするな。」

 

「・・・って、ななななんでアンタがいるのっ!?」

 

「なんだ御坂か。」

 

「ももももしかして、さっきの聞いてた?」

 

「いや何も?俺はただ呼ばれた気がしたと思ったらお前を見つけただけだぞ?」

 

よかった・・・。今回だけはアイツの鈍感さに助けられたわ・・・。

 

「御坂さーーーーん!!!」

 

と、そこに誰かが走ってきた・・・って。

 

「佐天さん?」

 

「御坂さん、これ本当なんですか!?」

 

佐天さんが見せる携帯の画面には『学園都市隠れ熱愛報道局』というタイトルのサイト名が書かれていた。

 

しかも、そこの『管理人の熱愛発見録』というコーナーに『上条当麻×御坂美琴』の表示が。

 

詳細を見てみると『女の子の方はいつも電撃飛ばしてるけど絶対男の子のこと好きだって!これこそがツンデレ、ツンデレっていいな!!・・・でも凛みたいに僕にデレデレな方がいいかも?』・・・って誰だこんなの書いたのはぁぁぁーーー!!!しかも最後のいらないし!ただの自慢じゃん!!

 

「つ、ツンデレだと?」

 

ん?アイツ、ツンデレという言葉が気になってる?何があったんだろ?

 

「で、この人が上条当麻さんですか!?」

 

「ああ、そうだけど?御坂の知り合いか?」

 

「もう!上条さん、恋人なら名前で呼ばなきゃダメじゃないですか!!」

 

「さっ、佐天さん!何言ってるの!?別にアイツはそんなんじゃないんだから!!」

 

「御坂さんまで・・・。御坂さんも、恋人のことは名前で呼ばなきゃダメですよ?」

 

「だから違うっての!!」

 

「まぁ、いいですよ。でも、御坂さんがあのアイス・キューピッドに頼むくらい必死なら、私だって応援しますよ?」

 

「ちちちょっと!その話はアイツの前ではしないでよ!!」

 

「アイス・キューピッド?どういう意味?」

 

アイツはアイス・キューピッドのことは知らないみたいね。

 

「とっ、とにかく、今日はここまでね。じゃあね!」

 

そして、私は逃げ出すしかできなった。もしかして、あそこでもう少し勇気を出していたらもっと接近できたりするのかな・・・?

 

 

 

 

何よアレ!?隠れ熱愛報道局って誰が作った訳!?

 

もしかして、アイス・キューピッドだかそんな名前で呼ばれているあの高槻か!?

 

確かにやりかねないわね・・・。

 

・・・ってことは、アレを使えばうまくいくってこと!?アレでもう『実は恋人だったんです。』ってことにしちゃえばいいわけ!?

 

そんなのいいわけないじゃない。恋人になるんだったらもっと・・・って、私何考えてるんだろ!?別にそんなんじゃ・・・。

 

・・・でも、たぶんそこがいけないのよねぇ。アイツの前でそんなことしても、気づかれる訳ないわ。

 

気づいてもらうためには自分から伝えなきゃいけない

 

そして、伝えるためには、自分の意識の中ではっきりとさせなきゃいけない。

 

 

 

 

 

 

私は、アイツが・・・上条当麻が好きなの!!

 

 

 

 

あの時の御坂の発言は、この前もらった『ツンデレ用語辞典』の表現に似ていた。

 

でもおかしい、ツンデレ表現というのは、ついツンツンしてしまうとはいえ、本心では相手のことを好きでいるはずなのだ。

 

だとしたら御坂はあり得ない、そのはずなのだ。

 

それでも、実は御坂が『ツンデレ』なのだとしたら?

 

もし、俺のことを好きなのだとしたら?

 

俺は、御坂が自分にとって何なのか、はっきりさせているのか?

 

いや、でもまだそんなこと決まった訳じゃあるまい。別にそんなこと考えなくたって・・・。

 

「あ・・・。」

 

心当たりはいくらでもあった。

 

もし、俺が嫌いで電撃を飛ばしているなら、いちいち俺を見つけて話しかける必要はない。嫌いな人と関わろうとなんてしなくていいはずなのに、いつも話しかけてくるということは、やっぱり・・・?

 

ここで、1つ結論付けた。

 

結論:他人の気持ちを自分の中で断定することはできない。他人の気持ちを分かるためには、自分自身の気持ちを理解していなければいけない。




忙し過ぎる・・・。どうにかならないものか・・・。
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